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吟剣詩舞だより
長野県吟剣詩舞道総連盟結成二十五周年記念大会
▽平成十五年十月十九日
▽長野県松本文化会館大ホール
▽メモ=長野県吟剣詩舞道総連盟は昭和五十四年五月、当時長野県内に吟道を志す多くの同志があり、財団傘下の元で大同団結しようと集まり、財団本部諸先生、事務局、中部連協の諸先生方に大変なお力添えを頂き長野県総連盟を設立。昨年二十五周年を迎え長野県県民芸術祭二〇〇参加下記念大会を、財団を始め中部連協並びに長野県及び各団体報道関係のご後援を頂き開催した。財団会長始め知事・市長及び名士方々よりご祝辞を頂戴し、中部八県総連盟理事長のご臨席のもと大会に錦上華を添えて頂いた。圧巻は参加総流会派入り乱れての構成吟「信濃の国」。ナレーションを含め信濃八景・信濃の人物・信濃の城・血戦川中島・終章信濃の国を、観客を含めて溶け込み全員の大合唱、感涙の坩堝にひたり、観客と出演者が手を取り合って喜び大成功であった。
(広報部 清水記)
 
参加した流会派総出演による構成吟「信濃の国」の一場面
 
 昨年十一月二日、群馬県民会館大ホールの二千の座席をほぼ埋め尽くして「第十八回国民文化祭協賛・第二十七回県民芸術祭参加・第四十回記念群馬県吟剣詩舞道大会」が開催されました。
 大会は、定刻に開演、開会セレモニーに続き「吟詠・剣舞・詩舞(第一部)」として加入団体の特色を生かした発表があり、午前十一時十分から記念式典が行なわれました。
 式典は冒頭に、故笹川鎮江先生に対して黙祷が捧げられ、群馬県知事に代わり後藤新出納長様が主催者代表として紋付き姿で挨拶されました。続いて、金井心將理事長に対し感謝状が贈呈され、金井理事長から、役員十九名の方に感謝状が贈られ、続いて、昨年度活躍された十名と二団体が表彰されました。
 御来賓祝辞では、笹川晄堯先生の政策秘書岩永米人様が、続いて財団常任理事兼東日本地区連幹事長工藤龍堂先生が「礼節」について薀蓄の深いお話しをしてくださいました。
 午後の部は、「吟詠・剣舞・詩舞(第二部)」に続いて連盟役員及び選抜者の出演による特別企画構成吟「上州路瞥見」が発表されました。この構成吟は、山紫水明を誇る群馬の素晴らしい自然と、歴史に残された英傑の業績を紹介しながら、先人の詩歌を吟じ且つ舞うもので、吟詠も剣詩舞も記念大会に相応した圧巻と成りました。続いて、財団及び近隣県総連の先生による名吟と顧問及び理事長の味わい深い吟詠があって盛り上がりのある充実した記念大会の幕を閉じました。
(事務局)
 
特別企画構成吟「上州路瞥見」のフィナーレ
 
新たな門出
 菊薫な文化の日の昨年十一月三日、豊橋市公会堂において「不朽流吟詠会第五十三回不朽流宗家四代追善、五代襲名記念大会」を開催させて頂きました。
 会場には、物故された三宗家の遺影を飾り、開演に先立ち慰霊の黙祷を捧げました。プログラムの始めは、会員合吟で、昨年一月に逝去した宗家四代を偲び「宗家四代愛吟集」と題し「靜夜思」ほか二十五題を天国に向かって朗々と吟じました。次に御招待合吟では、友好会派九会、約百五十名に及ぶ賛助出演を頂き賑々しい舞台となり、続いてご来賓吟舞の熱演で午前の部を終了しました。
 式典は、宗家五代大伊達不朽の襲名挨拶で始まり、早川豊橋市長、入倉昭星財団常任理事、等からご祝辞を頂戴しました。
 午後の部は、男女八十八名の大合吟「祝賀の詞」から始まり、記念企画番組では、全国少壮吟士、日本壮心流の見事な吟舞に、客席も一体となり万雷の拍手が続きました。最後は、宗家五代が「不死山伝説」「日本列島に寄す」を朗読し、続いて選抜会員による「不尽を詠める歌」と宗家五代が作曲した「日本を愛す」が披露され、客席から惜しみない拍手の中終了いたしました。
 本大会は、宗家四代を偲ぶとともに宗家五代の門出に相応しい感動と感涙の記念大会でありました。
(大会事務局)
 
88名による大合吟「祝賀の詞」
 
深田宗家追悼大会
▽平成十五年十一月三日
▽大分市文化会館
▽メモ=昨年七月に逝去された宗家深田光霊先生の威徳を偲ぶ大会が、全国四十四詩道会の中核、大分詩道会(会長多田鶯霊、会員一千三百余名)によって、しめやかな内にも盛大に開催されました。
 流統の月刊機関誌「詩心」の表紙を飾った故人遺作の漢詩二百余首の中から五十首を選び、構成吟「宗家を偲んで」を、剣詩舞を交えて発表し、追悼致しました。
(総本部編集室)
 
構成吟のフィナーレで演じられた深田宗家の遺作「財団賛歌」
 
創流三十五周年記念
全国吟剣詩舞道大会
 紫虹流主催の標記大会が、平成十五年十一月十六日「エポック中原」において、多数の御来賓各位のご光来を戴き、盛大に開催されました。
 大会は女子師範の「祝賀の詞」に始まり、会員、賛助合吟と順次行なわれました。式典には、財団会長河田和良先生代理として財団事務局長矢萩保三先生を始め、御来賓の先生方により、身に余る祝意と賛辞のお言葉を頂き、感激で一杯でした。
 特別企画「中国琵琶」王暁東先生の素晴らしい演奏に続き、ご来賓の素晴らしい吟剣詩舞、そして少壮吟士の名吟等、大会に光彩を添えて戴き、まさに「絵巻の展開」を見る感じでした。
 構成吟「中国詩人伝」の発表は卓越した高度の技術スタッフにより、駆使された舞台構成には満席の会場より、惜しみない拍手が送られました。終演は大会会長の吟詠、そして万歳三唱で閉幕しました。
 次いで祝賀パーティに移り、雰囲気は一変し「お国自慢」を始め数々の演目が披露され、時の経過を忘れる程の盛り上る宴でした。会員一同、本大会を契機として、二代宗家を軸とし、更に吟道に励む事を誓い合い散会しました。
(広報部 渡辺記)
 
式典で挨拶される星野紫虹宗家
 
長崎県民文化祭共催・平成十五年度長崎県吟剣詩舞道祭
 公認長崎県吟剣詩舞道総連盟は、見出しの吟剣詩舞道祭を昨年十一月十六日、長崎市民文化ホールに会員九百名が参加して盛大に開催した。
 大和鴻洲実行委員長の開会の辞で幕が上がった。午前の部は、一般合吟、少年少女の吟詠剣詩舞、構成吟、式典が行なわれたが、中でも少年少女が発表した吟詠・剣詩舞の演技には、来賓をはじめ、小中学校の先生方も大いに感嘆し、館内は割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
 構成吟は「九州周遊の旅」と題し、福岡県を皮切りに九州各県にまつわる詩題をもって構成、最後に被爆地長崎に因む「長崎の鐘」を短歌・歌謡で締めくくった。
 続いて式典が開始され、大会会長浜口岳悠理事長の挨拶、次いで大会名誉会長竹末岳陽県総連会長、長崎県知事様、長崎市長様から「吟道を通して地域文化の振興発展と豊かな人づくりへの貢献に期待する」旨のご祝辞を頂戴した。
 午後は一般会員、会長等による吟詠剣詩舞が披露され、南里岳旺副実行委員長の閉会の辞、続いて古川岳斉大会参与の先導による声高らかな万歳三唱をもって午後四時閉会した。
 今回の吟剣詩舞道祭は、長崎県文化団体協議会加盟後初めての催しであり、格別なご高配とご協力を頂いた長崎県、長崎県文化団体協議会及びご後援を頂いた長崎市、長崎市教育委員会、各新聞社、各放送局に対しこの誌面を通して深く感謝申し上げる次第です。
(長崎県総連事務局)
 
式典で挨拶される竹未岳陽県総連会長
 
第一回音数律学研修会を終えて
 昨年十一月二十四日、多賀城市文化センターに於いて宮城県吟剣詩舞道総連盟主催の研修会が開催されました。“宮城より東日本吟詠コンクールで入賞を”“五十五名の吟者が心を一つにして日本武道館の大ホールヘ”会員の想いがまた一歩踏み出しました。朝に吟じ夕べに舞うて・・・声高らかに吟じられ多くの受講生の期待が注がれる中(吟力のレベルアップに必死の目)、常任顧問奥村紘彩先生による第一部アクセント、副理事長高橋瑞順先生による第二部月刊誌十月号より父音と生字の母音の関係と発声法、理事長岡部渓秋先生による音数律へと研修会は進みました。笑いあり、大きくうなずく人、首をかしげる初心者、忙しくペンをはしらせる人あり様々です。次は質問コーナー。十五年度の東日本コンクール宮城県代表者による十六年度の課題吟の実技、また参加者全員による実技、最後に副理事長、理事長の吟詠に場内の拍手が長く続きました。その後、恒例となりました月刊誌普及のためのコーヒー一杯運動(月刊誌はコーヒー一杯の値段)のお話となり、購読料振替用紙を手にした瑞祥流亀山瑞誠先生の登場、研修会にはしっかりとこの特別コーナーが組み込まれておりました。帰りの車内では開催して下さった事に感謝しつつ共通の吟詠の話題で和みました。この一歩が宮城県総連盟の大いなる発展を予感させるにふさわしい研修会でした。
(宮城県総連事務局)
 
財団法人日本吟剣詩舞振興会
 本誌平成十五年十一月号の「明日への提言」の中で河田和良財団会長は、WHOハンセン病制圧特別大使として世界各地で活動しておられる笹川陽平日本財団理事長が支援される「ハンセン病回復者自立支援事業」募金活動への協力を呼びかけられました。続いて、十二月号では、笹川陽平氏のハンセン病根絶を目指しての特別手記を掲載させていただきました。同時に、当面の緊急課題として回復者の職業訓練や、患者・回復者の子供たちへの奨学金など、患者やその家族の方々の社会復帰を実現するための回復者支援事業のための募金活動に日本財団を始めとする関係グループ挙げて取り組んでいることをご報告申し上げました。当財団としてもこの趣旨に賛同し、本誌を通じて吟剣詩舞購読者並びに財団関係皆さまのご支援をお願い申し上げましたところ、早速、大勢の皆さまからのご寄付や励ましのお言葉を頂き、まことに有難うございました。厚く御礼申し上げます。
 引き続き、関係各位からは、ご協力に関する質問等を頂いておりますので、募金要項などのご案内をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
募金額(寄付金)
一口 一、〇〇〇円
 寄付金は、一〇〇%被支援者へ還元されます。事業に係る事務経費等はすべて寄付以外の自己財源でまかなわれます。一万円をこえる寄付金については免税扱いとなります。
募金(寄付方法)
【郵便振込】
 本誌に綴じ込みの振替用紙をご利用ください。この口座は、日本郵政公社のご協力により振込手数料は免除されますので、ご入金の際に、窓口の係員の方にお伝えください。
 口座番号:〇〇一六〇―七―六五七三
 口座名義:ハンセン病回復者自立支援事業
【銀行振込】
 次の銀行口座へご入金ください。この場合は振込手数料が必要となりますので、あらかじめご了承ください。
 銀行口座:東京三菱銀行銀座支店 普通預金 一一九八六七二
 口座名義:ハンセン病回復者自立支援事業







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