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―談話室―
再びカムサハムニダ(1)
 今回の年末年始の休みは、大型連休。
 リフレッシュのためと、少し中高年ポク人生の思い出づくりにと、国外小旅行を企画。母親の喪も明けておらずチョッと不謹慎かと気にしたが、息子の行動をいつも信頼して呉れていたので「許して呉れる」と勝手に解釈。又、イラクに派遣される自衛隊の方々や家族の方々には、チト申し訳ない気もした。旅行の“通”の方から「何もこんな繁忙期の代金の高い時期に、わざわざ行かなくても」と笑われそうだが、なかなか休みの取れない現状からして、致し方が無い。旅行は、何よりも好き。(他)人様に迷惑を掛けることのなき様、足腰の丈夫なうちに、出来る限りアチコチにと思ってのこと。
 行き先とかは、「今まで行ったこともなく、新型肺炎の心配もなく、一番安いツアー」と云う条件で、カミさんが物色。結局、某旅行社の“釜山周遊三日間”(最小催行人員二人)を、ゲッツ。三日間の旅程を見ると、「一日目は、釜山の市内観光を済ませ、慶州に行き、そこで宿泊。次の日は、お寺参りをし、その午後には釜山に戻り、釜山に宿泊。三日目は、自由行動」というもの。ホテルは、価格相応で、やはり二流ないしは三流。出発の日は、三十日とした。二人だけでは「寂しいかな」と義妹夫婦に声を掛け、四人でエントリー。
 韓国には、平成六年に、地域の旅行仲間と訪問している。したがって、今度で二回目。前回は、ソウルが中心。ソウルの郊外で石焼ビビンバを楽しんでいる最中に、金日成首席(当時)の訃報が告げられ、一瞬食堂内にピーンと緊張が走ったことが思い出される。
 「あれから十年!」。朝鮮半島を巡り「いろいろなことがありましたあ!」。韓国とは、サッカーのW杯の共同開催国ともなった間柄。
 そんなことを思ったり、チョーヨンピルの喉から絞り出すような唄を想い起しながら、釜山の金海国際空港に降り立った。入管手続きを終え到着ロビーに出ると、いずれのお国でも見掛けるツアー名や旅行社名などを書いた細長い紙(ボード)をかざした沢山のガイドさん達の横一列状態でのお出迎え。その中に混じって、当ツアーの現地ガイドさん(女性)が立っていた。そのガイドさんの下に、我々四人が集合していると、ヨボヨボした(失礼!)老夫婦が手を取り合いながら寄り添うようにしてやってきた。まだ、来るのかなと思いきや、何と一行は総勢にして「三組の夫婦」のツアー。義妹夫婦がいなかったら、それこそ『二人で専ら「老夫婦を気遣う旅行」となるのが必定』と、不謹慎にもノーマライゼーションに悖るような考えがかすめ、少々恥ずかしく思った。
 ともかく六人の中局年のご一行様はワゴンに乗り、郊外の空港から釜山の市街地に向かった。高層アパートやわが国の都市部にも見られる雑然とした街並みを通り抜けながら、街の中心部に到着。まず、小高い丘にある竜頭山公園を訪問。公園内の釜山タワー(約百二十メートル)に昇り、街を一望。どこか、長崎の街を彷彿とさせる。尤も九州とは目と鼻の先。ハングル文字、左ハンドル右側通行、車種などを気にしなければ、わが国の風景と余り変わりがない。もちろん人々の顔も、二重瞼の方々が少ない位で、日本人と見分けが付かない。茶髪や耳鼻にピアスのチャラチャラした若者がいないのには、感心。釜山の人口は約三七〇万人。ソウルは洗練された街の感があったが、釜山は雑然とした感じの街の中に、そこに暮らす人々のパワーを感じた。タワーを降り、チャガルチ市場と云う魚市場を、様々な威勢の良い掛け声を聴きながら、散策。魚市場の中で、イカ刺しやタコ刺しなどを味見した。野菜への付け味噌の味も、格別。その後は、免税店に立ち寄り、とりあえず釜山を後に、一路慶州に向かった。
 慶州は、高速道路を利用して約六十分。慶州は、三国時代の新羅の国の都で、我が国で云えば奈良のような古都。家々は、昔風の建物。慶州の街に入ったところで、夕食にとカルビ焼きの専門店に寄った。誰かが「(BSE問題が出ている)アメリカ牛では、ナイですよネ」と軽口を叩いた。例の老夫婦は「オンドル」(いわば韓国式暖房)の床への座位を敬遠され、離れた椅子席にて食事。お店の方との簡単なハングル語の発音の仕方を焼酎の「肴」に、美味しく頂いた。再びワゴンに乗り、湖畔のホテルにチェックイン。旅装を解く前に、ホテルの近くのコンビニに水を仕入れながら周りを散策しようと、義妹夫婦と出かけた。周りは暗くてよく見えず、人通りは少なかった。ホテルに戻り、バス(風呂)に入った。
 その後、NHK(ワールド)にて慌しそうな我が国の「年の瀬ぶり」を「のんびり」と鑑賞し、瞼を閉じた。かくして、一日目は特段のハプニングもなく、無事終了。
 二日目以降は、次号にて、お話申し上げます。
(S・O)21
 
 
 
事故
 第2回調査時前1年間に起きた事故としては「ベッドや階段、いすなどから転落した」が61.0%で最も高い。性別にみると、全体に男児の方が女児より若干起きる割合が高くなっている。(図10)
 
図10 性別にみた1年間に起きた事故(複数回答)
 
 「ベッドや階段、いすなどから転落した」「ドア、窓などに手足などをはさまれた」「浴そうや池などでおぼれた、おぼれそうになった」などは「兄姉あり」の場合に事故が起きる割合が高くなっている。(図11)
 
図11 兄姉の有無別にみた1年間に起きた事故(複数回答)
 
 就寝時間別にみると、全体に寝る時間が遅い又は不規則である場合に事故にあう割合が高くなっている。(図12)
 
図12 就寝時間別にみた1年間に起きた事故(複数回答)







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