レーダー/ARPA: The DataBridge 10レーダー/ARPA
特徴
●超高画像度フラット・パネル・ディスプレイ(1600×1200ピクセル)。
●100ターゲットをトラック。
●明るさに合わせた5色のカラー・パネル。
●スクエア型レーダー表示(カバーエリアが27%拡大)。
●航海センサーの統合コントロール可能。
●チャート上への表示可能。
●自動航行及びトラック・ステアリング(ANTS: Automatic Navigation & Tracking System)機能の追加可能。
ECDIS: SeaMap 10 ECDIS
特徴
●IMO規制、IEC61174に準拠。
●使用可能なチャート・フォーマットは、公式ベクトル・チャートS-57(PRIMAR、IC-ENC)、C-Map CM-93、ARCSラスター・チャート、NSKV。
●レーダー/ARPA、AISの重畳表示が可能。
●Navtexメッセージが可能。
●オートパイロット制御。
●シンプルで見易いディスプレイ。
●船位予測機能。
VDR: Maritime Black Box MBB
特徴
●IMO規制A.861、性能標準IEC61996に準拠。全モジュールがDNV型式承認取得。
●多様なインターフェイス・モジュール。
●2時間連続電源供給。
●12時間のデータ連続保存。
●船上でのデータ再生可能。
●船内ネットワークとのインターフェイス可能。
●ハードディスクへの同時記録。
構成ユニット
●DCU: データ集積ユニット
●PSU: データ保存ユニット
●REU: 再生・分析ユニット
記録データ
ビデオ
●レーダー・イメージ
オーディオ
●船橋の音響、通信(VHF)
パラメーター
●日時
●位置、速度、進行方向
●エコーサウンダー
●ラダーのコマンドとレスポンス
●エンジンのコマンドとレスポンス
●主要警報装置(IMO規定による船橋上の警報装置)
●加速度とハル・ストレス
●ハル開閉状況
●耐水扉、火災扉の状況
販売実績:2万台以上。(同社発表)
INS: DataBridge 10またはSeaMap 10ベースのINS
DataBridge 10レーダー/ARPA、またはSeaMap 10 ECDISをベースにした下図の2仕様のINSが利用可能。
(出所:Kongsberg Maritimeホームページ) |
IBS: BridgeLine BL10
特徴
●IMO規制、船級の性能標準に準拠し、ワンマン操作も可能。
●船種に応じて異なる仕様、構成要素を提案。(後述)
●ユーザー・フレンドリーなシステム。現在、世界の航海士の50%以上はKongsbergのブリッジ・シミュレーターでトレーニングを受けている。
●レーダー/ARPAとECDISシステムは同じインターフェイス、パネル・レイアウト、メニューを持ち、操作性が向上。
●レーダー/ARPAとECDISシステムは、航路計画、mariner's note、チャート、レーダー・ビデオ、ベクトル表示を共有。
●設置が容易なターンキー・システム。デリバリー時には全システムがコンソールにはめ込み済み。ケーブル接続も容易。
●設置以前に当該規制、性能標準を全て確認済み。
KongbergのIBS BridgeLine 10は、船種に応じて以下の様な仕様、システム構成を提案している。
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客船 |
RORO船 |
ガス・
タンカー |
ケミカル・
タンカー |
石油タンカー
バルク・キャリア |
コンテナ船 |
オフショア船 |
レーダー/ARPA DataBridge 10 |
×2 |
×2 |
×2 |
×2 |
×2 |
×2 |
×3 |
ECDIS SeaMap10 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
ANTS |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
|
|
×1 |
AIS |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
|
|
|
VDR |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
ドッキング表示 |
×2 |
|
×2 |
|
|
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|
コニング表示 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
集中警報モニター |
×1 |
|
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|
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|
|
ジャイロコンパス |
×2 |
×2 |
×2 |
×1 |
×1 |
×1 |
×3 |
オートパイロット |
AP2000 ×1 |
AP2000 ×1 |
AP2000 ×1 |
AP9×1 |
AP9×1 |
AP9×1 |
AP2000 ×1 |
船橋監視モニター |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
GMDSS |
A3×1 |
A3×1 |
A3×1 |
A3×1 |
A3×1 |
A3×1 |
A3/A4×1 |
航路計画 |
×1 |
×1 |
×1 |
|
|
×1 |
×1 |
スピードログ |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
エコーサウンダー |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
GDPSアンテナ |
×2 |
×2 |
×2 |
×2 |
×2 |
×2 |
×2 |
Inmarsat B |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
Loran C |
×1 |
×1 |
|
|
|
|
×1 |
風速計 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
×1 |
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(出所:Kongsberg Maritimeホームページより作成)
客船用 BridgeLine10の機器構成
(出所:Kongsberg Maritimeホームページ) |
VTS: Norcontrol IT「VTMIS 5060」
Norcontrol ITの最新VTSである「VTMIS 5060」(Vessel Traffic Management and Information System)にはAISが統合されている。独自の高度アルゴリズムを用い、AIS信号またはレーダーが一時的に中断した場合でも、継続したトラッキングが可能であり、特に交通量の多い港湾での船舶管理に有効である。
AISから船舶の型式とサイズ情報が送られてくるため、陸上局におけるより正確な船舶管理を容易にする。また、新AISプロトコル(IEC 61993-2)により、航行安全に関するテキスト・メッセージや、VTSのレーダー情報を船舶に送信することが可能になり、音声交信に比べて情報通信が迅速化、効率化された。
設置実績
VTMIS 5060の設置実績は、ロサンジェルス、リスボン、シンガポール、ドバイ、オスロを含めた40施設以上。
VTS技術動向
AISデータの自社VTSデータベースへの統合は現在も継続中。また、AISの気象情報、水文情報、他の航海機器からの情報、途中通過目標地点(waypoint)に関するアドバイス等の追加情報もVTSに統合する計画を推進している。さらに、SaabやSeatex等主要AISメーカーと協働し、IALAガイドラインのAISへの適用を進めている。
VTS研究開発プロジェクト
協同研究開発活動としては、Norwegian Coastal Department(KYD)とのリサーチ・プロジェクトを行っている。
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