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添付資料−9
提案予定国際規格の調査・分析結果
項目タイトル IMO規則又は議題
FTP Code Part2 の発煙性試験装置からのガス分析方法。
IMO-LINK-No.又は審議報告
ISO/TC8提案規格名等
分析方法。規格の種類:試験・検査。
審議番号又は担当分科会TC8/SC1
IMO規則内容又は審議事項 1. 審議
 MSC/Circ.1008では、床材に関する燃焼毒性試験の判定基準の適用を一部凍結することを勧告している。(IMO/FPでは、本件の解決案の提出を求めている。)海上安全委員会第75回会議(MSC75)にて、文書MSC75/22/8により英から提案のあった床張り材の煙及び毒性試験におけるS02濃度規制値の見直しを作業計画に含める旨の提案については、バヌアツ、独、ニュージーランド、スウェーデン、パナマ、我が国より支持が表明され、その他に反対の意見もないことから、高優先事項で2004年を目標にFP47より審議することが合意された。
 本件は、SOLAS条約第II-2章の第6規則に従って実施される船舶内装材料に関する燃焼毒性試験(火災試験方法コード=FTP Code Part2)のガス測定方法及びガス毒性判定基準を見直す必要性を示唆している。この判定基準は、従来から使用されてきた伝統的な床材が通る範囲で暫定的に定められたものであるため、現在得られる火災安全の技術に立脚した燃焼毒性ガス分析方法(案)及びその判定基準案を作成し、IMO・FPに提案することにより、正しい燃焼毒性判定を実現する必要がある。
 日本は、試験結果、及び毒性学的見地からFP47/10の英国提案を支持する提案をFP48に提出した。(FP48/7)
ISO規格内容又は提案事項 1. 上記IMOの審議で中心となった論点は、毒性基準の見直しであるが、その審議の中で、分析方法、サンプリング方法の不統一が問題とされた。

2. ISO CD 21489は、FTP Code Part2に適用される可能性が高い。(規格の翻訳をおこなった。)

3. 希望する国際規格の内容 ISO CD 21489は、FTIRのみを分析方法として採用している。しかし、他の分析方法をすでに採用している試験所にとっては、かなりの費用負担がある。そこで、分析方法を幾つか選択し、FTP Code Part2と整合性のとれるサンプリング、分析方法の規格を希望する。

4. 希望優先順位 やや急ぐ
関連資料 1. FP48/7 2. ISO CD 21489
関連国際規格として提案すべき項目と恩恵:
その他の意見:
備考:
 
添付資料−10
提案予定国際規格の調査・分析結果
項目タイトル IMO規則又は議題
音響誘導装置
Directional sound
IMO-LINK-No.又は審議報告
ISO/TC8提案規格名:
 音響誘導装置の技術ガイドライン(音響システムおよび避難誘導路における設置位置等を含む)
 規格の種類:技術ガイドライン
審議番号又は担当部会TC8/SC1
IMO規則内容
又は審議事項
IMOにおいて旅客の避難のための音響誘導装置(DSE)は、その有効性についての報告もあり、前向きに検討されているが、現行SOLAS条約で要求されているLow Locating Lighting(L.L.L.)と同等の退船誘導システム(EGS)として認めるべく、EGSの性能基準を作成している状況である。 2004年1月に開催されたFP48では、FP48/4 Annex 4において、FP47で指摘されていたL.L.L.との同等性に関する2つの検討課題(EGS の性能基準でL.L.L.が認められること及び適用にあたりL.L.L.との長所・短所が比較できること)について全く検討が行われてないこと等の理由により更なる検討が必要であるとの米国、ドイツ及びイタリアの主張が認められ、引き続き検討を継続することとなっている。音響誘導装置については、大型旅客船コレスポンデンスグループにおいて次回会合(FP49)までの間、検討を進めることとなっている。
ISO規格内容
又は提案事項
Low Locating Lighting(L.L.L.)と相違し、音響誘導装置は、技術的に必要なレベルの有効なシステムとして生産されなければならず、規格化された後は音響システムの技術的なガイドラインおよび避難誘導路における有効な設置位置等のガイドラインが必要となる。
関連資料 FP48/4 FP47で設置された巨大旅客船の安全性に関するコレポングループ報告。
FP47/11(ICCL):2002年10月16、17日、Carnival Conquestの船上にて、DSE(Directional sound equipment)の行われた実験のコメント。
FP47/ll/1(独・英):旅客の避難のためのdirectional soundの使用における進展に関する提出文書及び、1ow-location lightingへの代替としての directional soundについての質問に答えて、試験、実施方法、設置に関する追加情報。 FP47/INF.4(日):新及び現存旅客船の避難解析に関する暫定指針についての検討結果。
FP46/ll/2(英):乗客避難誘導として指向性音の技術面の紹介。Strathclyde大学で行われた、2隻のフェリーによる試験の解析結果。
関連国際規格として提案すべき項目と恩恵:
その他意見:
音響誘導装置が規則化した場合において、各国が容易に生産できることが可能であるように技術公開およびガイドランを作成する必要がある。
備考:
 
添付資料−11
提案予定国際規格の調査・分析結果
項目タイトル IMO規則又は議題
大型旅客船関連 避難解析
GUIDELINES FOR EVACUAT10N ANALYSIS FOR NEW
AND EXISTING PASSENGER SHIPS
IMO-LINK-No.又は審議報告
ISO/TC8提案規格名:
旅客船における避難解析ガイドライン
規格の種類:ガイドライン
審議番号又は担当部会 TC8/SC1
IMO規則内容又は審議事項 1994年にバルト海で起こった旅客フェリー「エストニア号」の海難事故を契機として、IMOでは旅客フェリーの安全性が検討され、避難経路において混雑が発生しないよう、船舶の建造設計時に避難経路の混雑発生を予測することを勧告した。この勧告によりSOLAS条約II-2/28-1.3として採用され、具体的な旅客フェリーの避難解析方法の指針として1999年にMSC/Circ.909が発行し、さらに、2001年には高速旅客船(HSC)の避難解析方法の指針をMSC/Circ.1001として発行した。
旅客フェリー用として発行したMSC/Circ.909及びほぼ同等の高速旅客船用のMSC/Circ.1001は、歩行速度等と避難経路の幅及び長さ等の船舶のデータから避難時間を算出する簡易な計算方法を示したガイドラインである。そのため、より詳細な解析が可能となるコンピュータ・シミュレーションによる避難解析方法(マイクロスコピックな解析方法)も検討され、簡易解析方法及びマイクロスコピックな解析方法の双方を含む避難解析方法の指針としてMSC/Circ.1033として発行した。
近年においては、旅客船の大型化(例えば、3000人以上)が進んでおり、IMOでは旅客船の避難安全は最重要課題の一つであると認識し、避難経路の安全性確保のための避難解析方法の策定作業を開始しており、MSC/Circ.1033についても見直しに関して審議されており引き続き検討が行われている。
ISO規格内容又は提案事項 SOLAS条約II-2/28-1.3として制定されており、避難解析ガイドラインもMSC/Circ.909からMSC/Circ.1033へと改定され、さらに見直しの動きもあるが、一応各国のコンセンサスがあることから、ISOにおける規格として検討する意義はある。
関連資料 MSC/Circ.909 INTERIM GUIDELINES FOR A SIMPLIFIED EVACUAT10N ANALYSIS ON RO-RO PASSENGER SHIPS
MSC/Circ.1001 Interim Guidelines for a simplified evacuation analysis of high-speed passenger craft.
MSC/Circ.1033 INTERIM GUIDELINES FOR EVACUATION ANALYSIS FOR NEW AND EXISTING PASSENGER SHIPS(暫定避難解析指針)
FP48/4(独):大型旅客船の安全性に関するコレポングループ報告。
FP48/4/1(独):FP48/4へのコメント
FP48/INF.2(カナダ):簡易化した方法と、進展した方法を用いて行われた2つの避難解析の情報。
FP46/3 : FP45 で行われた、避難解析に関するW/Gの結果。
FP46/INF.2(独):ro-ro旅客船における簡易避難解析の中間ガイドラインの履行において得た経験についての情報。
FP46/INF.10(日):避難経路解析手法の研究成果の情報を提供。
関連国際規格として提案すべき項目と恩恵:
大型旅客船の避難安全の関連として、避難ガイドラインとは別に、ハードウェアでの安全化として主要システム・装置の二重化、音響避難方向指示システム(Directional sound system)などが話し合われている。また、避難の問題の他に、バリアフリーの問題、大人数の安全な退船の問題、船内の情報伝達とITの問題がIMOにて提起されており、国際規格としての必要性が発生する可能性がある。
その他意見:
備考:







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