項目タイトル |
IMO規則又は議題 大型旅客船関連 避難解析 GUIDELINES FOR EVACUAT10N ANALYSIS FOR NEW AND EXISTING PASSENGER SHIPS |
IMO-LINK-No.又は審議報告 |
ISO/TC8提案規格名: 旅客船における避難解析ガイドライン 規格の種類:ガイドライン |
審議番号又は担当部会 TC8/SC1 |
IMO規則内容又は審議事項 |
1994年にバルト海で起こった旅客フェリー「エストニア号」の海難事故を契機として、IMOでは旅客フェリーの安全性が検討され、避難経路において混雑が発生しないよう、船舶の建造設計時に避難経路の混雑発生を予測することを勧告した。この勧告によりSOLAS条約II-2/28-1.3として採用され、具体的な旅客フェリーの避難解析方法の指針として1999年にMSC/Circ.909が発行し、さらに、2001年には高速旅客船(HSC)の避難解析方法の指針をMSC/Circ.1001として発行した。 旅客フェリー用として発行したMSC/Circ.909及びほぼ同等の高速旅客船用のMSC/Circ.1001は、歩行速度等と避難経路の幅及び長さ等の船舶のデータから避難時間を算出する簡易な計算方法を示したガイドラインである。そのため、より詳細な解析が可能となるコンピュータ・シミュレーションによる避難解析方法(マイクロスコピックな解析方法)も検討され、簡易解析方法及びマイクロスコピックな解析方法の双方を含む避難解析方法の指針としてMSC/Circ.1033として発行した。 近年においては、旅客船の大型化(例えば、3000人以上)が進んでおり、IMOでは旅客船の避難安全は最重要課題の一つであると認識し、避難経路の安全性確保のための避難解析方法の策定作業を開始しており、MSC/Circ.1033についても見直しに関して審議されており引き続き検討が行われている。 |
ISO規格内容又は提案事項 |
SOLAS条約II-2/28-1.3として制定されており、避難解析ガイドラインもMSC/Circ.909からMSC/Circ.1033へと改定され、さらに見直しの動きもあるが、一応各国のコンセンサスがあることから、ISOにおける規格として検討する意義はある。 |
関連資料 |
MSC/Circ.909 INTERIM GUIDELINES FOR A SIMPLIFIED EVACUAT10N ANALYSIS ON RO-RO PASSENGER SHIPS MSC/Circ.1001 Interim Guidelines for a simplified evacuation analysis of high-speed passenger craft. MSC/Circ.1033 INTERIM GUIDELINES FOR EVACUATION ANALYSIS FOR NEW AND EXISTING PASSENGER SHIPS(暫定避難解析指針) FP48/4(独):大型旅客船の安全性に関するコレポングループ報告。 FP48/4/1(独):FP48/4へのコメント FP48/INF.2(カナダ):簡易化した方法と、進展した方法を用いて行われた2つの避難解析の情報。 FP46/3 : FP45 で行われた、避難解析に関するW/Gの結果。 FP46/INF.2(独):ro-ro旅客船における簡易避難解析の中間ガイドラインの履行において得た経験についての情報。 FP46/INF.10(日):避難経路解析手法の研究成果の情報を提供。 |
関連国際規格として提案すべき項目と恩恵: 大型旅客船の避難安全の関連として、避難ガイドラインとは別に、ハードウェアでの安全化として主要システム・装置の二重化、音響避難方向指示システム(Directional sound system)などが話し合われている。また、避難の問題の他に、バリアフリーの問題、大人数の安全な退船の問題、船内の情報伝達とITの問題がIMOにて提起されており、国際規格としての必要性が発生する可能性がある。 |
その他意見: |
備考: |