日本財団 図書館


添付資料−5
提案予定国際規格の調査・分析結果
項目タイトル IMO規則又は議題
Inconsistencies in IMO instruments regarding requirements for life-saving appliances(救命設備の要件に係わるIMO規定の不一致)
IMO-LINK-No.又は審議報告NR-66
ISO/TC8提案規格名:
LSAコードに規定された各救命設備の試験
規格の種類:性能試験基準
審議番号又は担当部会TC8/SC1
IMO規則内容又は審議事項  現在、SOLAS条約で規定されている救命設備の性能要件や試験基準はLSAコード及び試験勧告MSC.81(70)に規定されているが、国際的な相互承認を容易にするため、各物件毎に試験方法及び結果欄を記載した標準試験報告様式(MSC/Circ.980)が作成され、利用されている。
 DEにおける標準試験報告様式作成作業時に指摘されたLSAコードと試験勧告等との不一致の問題はDE43/WP.6 ANNEX 3でリスト化され、今後の検討課題とされたが、DE47にILAMAよりコメントが提案(DE47/9/1)され、次回DE48より新規議題として審議される予定となっている。
ISO規格内容又は提案事項 1. 国際規格の必要性及び市場適合性
 標準試験報告様式(MSC/circ.980)は、製造者、試験機関、承認機関にとって有用なものではあるが、内容がSOLAS関係規則を正しく反映していない部分があることは問題であり、IMOにおける早急な審議が望まれる。但し、34物件にわたる合計500ページを越える分量のため、IMOにおける作業に限界があると考えられ、ISOとして可能な作業を検討すべきである。

2. 作業の進め方(案)
 標準試験報告様式(MSC/Circ.980)に対応するものとして、下記の物件についてはISO規格化作業が進められている。
 水圧離脱装置(ISO15734)
 救命胴衣(固型式及び膨脹式)(DIS12402)
 イマーションスーツ(ISO15027)
 従って、個々の物件に対して標準試験報告様式を含む形でISO規格化することによりIMOにおける作業の手助けができると考える。

3. 国際規格の内容(例えば)
 試験基準及び試験報告様式

4. 優先順位及び留意事項
 IMOにおける審議に合わせる必要がある。また、各規定間の矛盾点をどのように解釈するか等について、IMOと調整しながら作業を進める必要がある。
関連資料 1. MSC/Circ.980 Standardized life-saving appliances evaluation and test report forms
2. DE43/WP.6 ANNEX 3 The issue which need further consideration or clarification
3. DE47/9/1 International approval procedures for life-saving appliances evaluation and test report forms and resolution MSC.81(70)by ILAMA
関連国際規格として提案すべき項目:
その他意見:
備考:
 
添付資料−6
提案予定国際規格の調査・分析結果
項目タイトル IMO規則又は議題:
SOLAS第II-2章14規則(船舶用消防設備の定期整備)
IMO-LINK-No.又は審議報告
ISO/TC8提案規格名:
船舶用消防設備の定期整備
規格の種類:整備基準、ガイドライン
審議番号又は担当部会TC8/SC1
IMO規則内容又は審議事項  SOLAS第II-2章の2000年改正により、船舶用の消火設備や消火器、消防員装具に対して、MSC/Circ.850に基づいた定期的な整備が要求される。
 また、持ち運び式消火器については総会決議A.602(15)により構造、性能及び整備方法が規定されてきたが、その改正案(FP46/16 ANNEX 9)が作成され、A.951(23)として発行される予定である。
 MSC/Circ.850には、消防員装具、消火器、消火剤、消火用ホース、ノズルに加え、固定式消火装置やスプリンクラー等に対する毎週、毎月、4半期及び年次点検の項目が規定されている。また、FP46/16 ANNEX 9は持ち運び式消火器についてのより詳細な点検内容を規定している。
 既にいくつかの諸外国は MSC/Circ.850 に基づく定期点検の実施を要求しており、我が国も早急に対応する必要がある。
ISO規格内容又は提案事項 1. 国際規格の必要性及び市場適合性
 点検方法については、基本的に製造者が準備する内容ではあるが、核となる共通部分についてISO規格化することにより、国際的に統一されたレベルの整備が可能となる。
 また、整備内容によっては整備事業者による点検作業が必要なものもあり、その場合、整備事業者の資格、レベル等を国際的に統一することが望ましい。現在のところ、業務供給者のための手続き指針(IACS UR Z17)が存在するが、それらを参考にISO規格化を検討すべきであろう。

2. 国際規格の内容(例えば)
 各物件に対する整備基準作成のガイドラインを作成する。
 また、整備事業者の承認基準、整備士の訓練基準等

3. 優先順位
 急ぐ
関連資料 1. MSC/Circ.850 Guidelines for maintenance and inspection of fire-protection systems and appliances
2. FP46/16 ANNEX 9 Draft assembly resolution "improved guidelines for marine portable fire extinguishers
3. IACS UR Z17 Procedural requirements for service suppliers(業務供給者のための手続き指針)
関連国際規格として提案すべき項目:
その他意見:
備考:
 
添付資料−7
提案予定国際規格の調査・分析結果
項目タイトル IMO規則又は議題
Developments in maritime radio communication systems
(救命胴衣用レーダートランスポンダー)
IMO-LINK-No.又は審議報告
ISO/TC8提案規格名:
救命胴衣用レーダートランスポンダー(SART)
規格の種類:技術基準、性能試験方法
審議番号又は担当部会TC8/SC1又はSC6
IMO規則内容又は審議事項  現在の捜索・救助用レーダートランスポンダー(SART)の偏波方式を水平偏波だけではなく、円偏波方式も含むものに改正することにより、省電力が計れると共に探知距離も大きくすることができるとの我が国提案がCOMSARに提出された。(COMSAR7/11)
 さらに、この方式をもとに作動時間や作動温度範囲を見直すことにより救命胴衣に装着可能なほど小型軽量なSARTが日本船舶品質管理協会のもとで開発されており、今後、COMSARやDE小委員会を通じて、小型SARTの性能要件や救命胴衣への搭載について我が国から提案がなされる予定となっている。
ISO規格内容又は提案事項 1. 国際規格の必要性
 基本的な性能要件はIMOにおいて規定されると思われるが、それらを確認する性能試験方法や救命胴衣との適合性等について明確に規定する必要がある。

2. 市場適合性
 我が国が開発したものであり、率先して規格提案を行うことにより、開発品に対する優位性を保つと共に、高度の技術レベルを国際的に普及させることができる。

3. 国際規格の内容(例えば)
 製品規格
 性能試験方法

4. 優先順位
 IMOにおける審議状況に合わせる必要がある。
関連資料 1. COMSAR7/ll Revision of the performance standards for Search and Rescue Rader Transponder(SART)submitted by Japan
2. 膨脹式救命いかだ及び救命胴衣艤装用の小型軽量SARTに関する調査研究(社)日本船舶品質管理協会、平成14年3月
関連国際規格として提案すべき項目:
その他意見:
備考:







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION