5.6 offset_table_representations [USC]
Offset_table_representation UoFは、offsetポイントテーブルによって幾何形状を表現するための情報要求を備える。オフセットテーブルの表現は、Ship_pointオブジェクトをセットすることによって形状全体を表す。Ship_pointオブジェクトはsection(断面型状)がリスト化されており、一般的にこれらのsectionは2D section(2次元)である。特別な場合は3D section(3次元)を使用する必要がある。
ここではIS document -Annex G (ARM)を参照しながら、offset_table_representations UoFに含まれる3つのアプリケーションオブジェクトについて解説する。
5.6.1 offset_point_table_model (IS-4.2.73)
offset_point_table_modelは1セットのship_point(IS-4.2.96 参照)オブジェクトよって定義されたMoulded_form(IS-4.2.61 参照)の形状である。Ship_pointはsectionにリスト化されている。
(注)一般的なoffset_point_table_modelのsectionは2次元であるが、特別な場合は3次元断面を使う場合がある。その場合には、offset_point_table_typeはuser_defined_tableと3次元カーブを表現するoffset tableのsectionを使うべきであり、そうすればどのような3次元形状も可能である。
offset_point_table_modelを構成しているデータは、次のような物である。
- offset_point_table_sections;
- offset_point_table_type
5.6.1.1 offset_point_table_sections (IS-4.2.73.1)
offset_point_table_sectionsは、offset tableにある個々の断面の点をsectionリストに定義する。
(例)この一般的な例としてwaterline offsetのoffset tableが挙げられる。各断面上の全ての点は、一つのwaterlineを表現している。
5.6.1.2 offset_point_table_type (IS-4.2.73.2)
offset_point_table_typeは、offset tableタイプとoffset pointが配置されているsectionタイプを指定する。
offset_point_table_typeは、以下のタイプのいずれかである。
- buttock_table
- station_table
- user_defined_table
- waterline_table
5.6.1.2.1 buttock_table (IS-4.2.73.2.1)
offset table内にあるoffset pointsがXZ平面のbuttock上に配置されている事が定義されている。
5.6.1.2.2 station_table (IS-4.2.73.2.2)
offset table内にあるoffset pointsがYZ平面のsection上に配置されている事が定義されている。
5.6.1.2.3 user_defined_table (IS-4.2.73.2.3)
offset pointのための断面は記述されていない。
5.6.1.2.4 waterline_table (IS-4.2.73.2.4)
offset table内にあるoffset pointsがXY平面のwaterline上に配置されている事が定義されている。
5.6.2 offset_table_shape_representation (IS-4.2.74)
offset_table_shape_representationは、offset pointを使用しmoulded_form(IS-4.2.61 参照)の型状を表現するmoulded_form_shape_- representation(IS-4.2.69 参照)のタイプである。
offset_table_shape_representationを構成しているデータは、次のような物である。
- items
5.6.2.1 items (IS-4.2.74.1)
itemsは、offset_table_shape_representationを構成するoffset_point_table_- model(IS-4.2.73参照)を指定する。
5.6.2.1.1 offset_table_shape_representationの解説
offset_table_shape_representationは、正に図5.6-1〜5.6-3のような線図データ同士の集合であると考えて良い。ユーザー定義された線図データを含めた図5.6-1〜5.6-3のような各線図データは、offset_table_shape_representationの持つitemsデータに格納される。
図5.6-1 Water lines
図5.6-2 Station lines
図5.6-3 Buttock Lines
5.6.3 section_of_offset_point_table (IS-4.2.87)
section_of_offset_point_tableは、ship_point(IS-4.2.96 参照)オブジェクトのリストとして処理される。
(注)これはポリラインによって表現されているship_curve(IS-4.2.89 参照)と同様である。
section_of_offset_point_tableを構成しているデータは、次のような物である。
- for_table;
- section_identifier;
- section_points
(注)for_tableの属性はoffset_point_table_model(IS-4.2.73参照)のためのoffset_point_sections属性の逆を表す。
5.6.3.1 for_table (IS-4.2.87.1)
for_tableはsection_of_offset_point_tableのためのoffset_point_table_models(IS-4.2.73参照)で構成されていることを記述している。
5.6.3.2 section_identifier (IS-4.2.87.2)
section_identifierは、offset tableのsectionで与えられた前後関係を定義する。
5.6.3.3 section_points (IS-4.2.87.3)
section_pointは、あるsectionの型状をオフセットによって表現するShip_point(IS-4.2.96 参照)オブジェクトのリストを記述している。
5.6.4 offset_point_table_modelの解説
offset_point_table_modelを、station linesを例に取って解説する。offset_point_-table_modelは、正に図5.6-4のような線図データそのものであると考えてよい。その線図データがどのようなタイプの線図データであるかは、offset_point_-table_modelの持つoffset_point_table_typeデータから判断できる。もし、offset_point_table_modelに図5.6-4のようなstation linesのデータが定義されれば、当然、offset_point_table_typeデータは、“station lines”でなければならない。
また、各線図データの持つ各断面でのlinesデータは、offset_point_table_modelの持つoffset_point_table_sectionsデータに格納される。図5.6-4のようなstation linesのデータであれば0〜n番目までのstation linesデータがoffset_point_-table_sectionsデータに格納される。
図5.6-4 Station linesの例
5.6.5 Express-G
offset_table_representation UoFに関するEXPRESS-Gを図5.6-5に示す。
図5.6-5 Offset_table_representations UoF
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