(1)使用データ
外出実態に関する既存アンケート調査データを用い、表22のような試算を行った。
表19 使用データの特徴
項目 |
調査名(地域) |
調査主体 |
年次 |
対象者の範囲 |
サンプル数 |
使用理由 |
留意点 |
身体障害者 |
身体障害者実態調査結果(全国におけるアンケート) |
厚生労働省 |
平成13年 |
18歳以上の在宅身体障害者 |
4,517人 |
・障害・等級別外出頻度を選択式で質問 |
・近所への外出も含まれる ・1回の外出に2トリップとは限らない |
高齢者 |
日常生活における外出行動に関する調査(町田市におけるアンケート) |
町田市 |
平成12年 |
65歳以上の高齢者(町田駅・本町田駅周辺居住者) |
643人 |
・外出頻度を選択式で質問 |
・サンプル数が少ない ・対象地域が限定されている ・近所への外出も含まれる |
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注)知的・精神障害者については、既存調査がない。
表20 身体障害者の外出頻度(%)回答数N=4,517 平成13年
ほぼ毎日 |
週に2〜3回 |
月に2〜3回 |
年に数回 |
外出なし |
42.1 |
25.3 |
15.9 |
10.3 |
6.3 |
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資料)「平成13年身体障害児・者実態調査結果」厚生労働省のアンケート調査
表21 高齢者の外出頻度(%) 回答数N=590 平成13年
週に6日以上 |
週に4〜5日 |
週に2〜3日 |
週に1日 |
月に2〜3日 |
月に1日 |
外出しない |
21.9 |
32.4 |
28.5 |
8.1 |
5.1 |
1.5 |
2.5 |
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資料)「日常生活における外出行動に関する調査報告書」町田市
表22 外出交通量(1日の総トリップ数)の算出例(身体障害者)
(2)外出交通量の推計結果
『ケース10. 外出の際に介助が必要な障害者の外出交通量』
介助が必要な障害者のトリップ数は2,831.7トリップ、介助が必要な高齢者は、1,696.1トリップである。
表23 障害者のトリップ数(単位:トリップ/日)
注: |
知的障害者のトリップ数は身体障害者の平均トリップ値を用いて計算した。 |
表24 高齢者のトリップ数(単位:トリップ/日)
自分ではまったく 移動できない |
物につかまれば 歩ける |
一歩ずつゆっくりなら 歩ける |
ゆっくりなら 歩ける |
普通に歩ける |
合計トリップ数 |
1,696.1 |
5,009.3 |
32,738.1 |
39,443.5 |
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『ケース11. 外出の際に全面的な介助が必要な障害者の外出交通量』
全面的な介助が必要な障害者のトリップ数は1,629.5トリップ、自分ではまったく移動できない(全面的な介助が必要な)高齢者は631.1トリップである。
表25 障害者のトリップ数(単位:トリップ/日)
注:知的障害者のトリップ数は身体障害者の平均トリップ値を用いて計算した。 |
表26 高齢者のトリップ数(単位:トリップ/日)
自分ではまったく 移動できない |
物につかまれば 歩ける |
一歩ずつゆっくりなら 歩ける |
ゆっくりなら 歩ける |
普通に歩ける |
合計トリップ数 |
631.1 |
1,065.0 |
5,009.3 |
32,738.1 |
39,443.5 |
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参考:必要な供給量の推計
対象者の外出交通量に対して、必要な供給量を算出する。ここでは、供給者が仮にドア・ツー・ドア型STSで100%の対応すると仮定して推計する。ただし、実際、対象者は私的交通機関(自家用車等)や公共交通機関(バス、電車、タクシー等)を利用して日常の外出を行っている。
以下に、試算式と試算結果を示す。
計算式: Cs = Ts / Tc
Cs : 必要な供給量(車両台数)
Ts : 1日の総トリップ数(トリップ/日)
Tc : 1台あたり1日の供給可能トリップ数(トリップ/日/台)
『ケース10. 供給量の試算』
対象者が「外出の際に介助が必要な者(6,328人)」に対して、1日あたり必要な車両台数(STS)は、合計1,132台である。
表27 必要な車両台数(STS)
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必要な車両台数(STS) |
計算例 |
障害者 |
708台 |
=2831.7/4 |
高齢者 |
424台 |
=1696.1/4 |
合計 |
1,132台 |
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『ケース11. 供給量の試算』
対象者が「外出の際に前面的な介助を必要とする者(3,247人)」に対して、1日あたり必要な車両台数(STS)は、合計565台である。
表28 必要な車両台数(STS)
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必要な車両台数(STS) |
計算例 |
障害者 |
407台 |
=1629.5/4 |
高齢者 |
158台 |
=631.1/4 |
合計 |
565台 |
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