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(4)困っていること
 移送サービスの運営上、特に困っていることを3つまで選んでもらったところ、「人材の確保」が56.0%と最も多く、以下、「需要への対応(46.2%)」「車両の維持(38.5%)」「運営資金の確保(32.6%)」「運行安全性(事故、保険等)(29.7%)」が多い(図3-4)。
 団体特性別にみると、社会福祉協議会では「需要への対応」「運行安全性」が、NPO等ボランティア団体では「運営資金の確保」「利用料金の設定」が他層に比べて高い(表3-4)。
 
図3-4 実施団体別の課題
 
表3-4 実施団体別の課題
  人材の確保 需要への対応 車両の維持 運営資金の確保 運行安全性(事故、保険等) 効率的運行プランの作成 利用者ニーズの
把握
利用料金の設定 利用者の個人情報の管理 その他 回答数
合計 56.0% 46.2% 38.5% 32.6% 29.7% 16.1% 15.4% 11.4% 2.6% 0.1% 727
社会福祉協議会 54.1% 54.3% 35.6% 18.5% 34.2% 15.9% 15.9% 9.6% 3.0% 0.0% 427
NPO等ボランティア団体 58.5% 33.7% 43.2% 52.7% 23.8% 16.7% 14.3% 14.3% 2.0% 0.3% 294
その他注) 66.7% 83.3% 16.7% 50.0% 0.0% 0.0% 33.3% 0.0% 0.0% 0.0% 6
注)社会福祉法人、財団、市町村運営
 
(5)介護保険を利用した移送サービス
 介護保険を利用した移送介助の実施率は、17.1%である(図3-5、表3-5)。
 
図3-5 介護保険制度の実施率
 
表3-5 介護保険制度の実施率
  介護保険を利用した移送介助を実施している 介護保険を利用した移送介助を実施していない 回答数
合計 17.1% 82.9% 780
社会福祉協議会 14.2% 85.8% 471
NPO等ボランティア団体 21.1% 78.9% 303
その他 * 33.3% 66.7% 6
*社会福祉法人、財団、市町村運営
 
(6)介護保険の利用開始時期
 介護保険の利用開始時期は、介護保険の制度がスタートした、平成12年4月に集中している(図3-6)。
 
図3-6 介護保険の利用開始時期
 
(7)支援費への興味・関心度
 平成15年4月からの身体障害者、知的障害者、障害児の生活支援のための「支援費事業(厚生労働省)」について下記の説明文を呈示した上で、当該団体としてどの程度興味、関心があるか質問した。
 
 支援費制度とは施設訓練支援、居宅生活支援を目的とした事業で、「作業のための送迎、移動に関する支援」も該当します。主な手続きは次のとおりです。
・利用者の申請内容を市町村が聴き取り調査し、支援費支給と利用者負担額を決定する。
・指定事業者から利用者が選択し、交付された受給者証を提示し、負担金を支払う。
・事業者、施設は、提供したサービス市町村に請求する。
 
 
 「非常に+やや興味がある」で80.4%を占め、支援費制度開始の約3ヵ月前時点での関心の高さがうかがえる(図3-7、表3-6)。
 
図3-7 支援費への興味・関心度
 
表3-6 支援費への興味・関心度
  非常に興味
がある
やや興味
がある
どちらとも
いえない
あまり興味
がない
全く興味
がない
回答数
合計 59.4% 21.0% 14.3% 4.6% 0.7% 680
社会福祉協議会 57.7% 21.2% 16.5% 3.6% 1.0% 411
NPO等ボランティア団体 61.9% 20.8% 10.9% 6.0% 0.4% 265
その他 * 75.0% 25.0% 0.0% 0.0% 0.0% 4
*社会福祉法人、財団、市町村運営







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