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 実際のこのサシバ(とも云う)は図よりも多く入ります。木口も肋骨何番に入れる・・・とかを決めての様な外板の型をも現場型取をして、一般外板より巾広の材料を必要とする場合もあります。、・の外面の膨らみが大きく強い場合、規則で決められている範囲で、下記方法に依って厚さを減じます。但し、曲りをとる必要の無い場合は直線的に厚さを減じます。曲りをとるのは、少しでも取付け易くするためです。
 
 
 手元側は長さが有りますので割合と曲げ易いのですが端部は曲らないものです。更に捩れをとるという工作法があります。模型を造った人は、訳ると思いますが、・は中央部から見ると相当に捩れており、平面的な板では、取付けが難しい場合、上記の曲りをとるに加えてこの方法も用います。捩れ丈の場合もあります。木口から見た図として説明しますと、次の様になります。
 
 
 多少の曲りが有るとしても外板は全て蒸し曲げを行うものでも有りません。
 外板は釘又はボルトを打つために頭を彫りますが、外板の曲り(外面)が強い場合では、曲げてやや時間をかけてそのままにしておき、その后に頭錐を施行しなければ、その場所から裂けたりするので注意を要します。又、・のスクリューシャフト辺の外板は曲げ取仕が出来ない所もあり、この様な捩れが大きい所は削り出しで整形します。外板取付の・辺の2種を下に示します。
 
 
 角付(稜角材)(チャイン材) は硬材を用いておりますが、船が大きくなると材料も大きく取付には苦労します(蒸し曲げていた)
 特に接手は垂直接手(外部から接手の形が見えるもの)が弯曲部の曲りのある所に来る場合は、接手の接面がピタリと合う事が少なく之又苦労します。
 







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