舵
一応腕の良い大工さんが施行した様です。(余り経験の少ない者にやらせないという事)丁寧な作業が要求されます。金具の取付も伴うことですからその様になったと思います。
ただら は和船ばかりでなく洋型船でも多く使われます。キールの接手、キールとステムの接手。
前頁の船尾部填材と舵柱材とか船尾材とか填材同志とかの接面も全てに使われます。各接面は、隙間が少々でも出た場合、通し鋸を使って摺合せをします。
外板の板割は規定内の巾で板割をしますが丸型と角型(断面形状)に依ってやや違って来ます。棟梁は外板展開の板図を作り、材料の手配を行います。各材の接手予定も肋骨番号の線引を行い、1/10とか1/20の縮尺として指金でも長さが訳る様にします。中央部と首尾では巾が違いますので末端では巾を狭くしておりますが中央での枚数を端まで持って来ては、巾が余りに狭くなり規則をハミダス事も出て来ます。
之等のためサシという接手部を設けて、外見も良く、板巾も具合よく収まる様に工夫します。之を行う事に依り、曲りの出る形状をなるべく直の方向への修正も出来る訳です。
丸型の場合の外板展張の例
角型の場合の外板展張の例
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