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 戦時標準型は舵金物が鋳鋼(后で鋳鉄)です 眞鍮、銅は弾薬となって無い訳です。この型式は戦后余り復活しておりません。然し舵筆洗部の有る形は無くなり、舵芯が鋼となり、舵柱の下部も鋼となり舵凾は鋼管となりやがて舵板も鋼となりました。現行の木船でも鋼舩と殆んど変わりません。
 
 話が先に飛んで終いました。洋型船は摺合せが少ないので水止の為に色々の所に柔材の木栓を打ち込みます(桧、杉)。主要部の要領を説明します。場所は、キール、ステムとキールの接手、・部の外板との交点・・・などで、大体2種の方法が有ります。(一点の木栓と二点の木栓でその間をコーキングの法)
 
 
 合せ目は、海水がその接面を伝って容易に浸水するので之を止めておかなければ永久に続きます。
 
キール
 
 
 どの様な木栓でもそうですが、必ず木目が通っていないと打込む時に折れます。(折れたら取替)又ハンマーで経の廻りを少しずつ叩いて、経を小さくつぶし、打込后に海水に浸って経が膨れて、更に密となるように考慮します。







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