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研究の成果
1章 平成14年度研究成果概要
 H14年度の成果概要は次のとおりである。
1)「環境低負荷型舶用推進プラント研究開発」の研究成果を踏まえて、実証機用モジュールの設計製作を行い、実証機の組立を行った。
2)実証機試験装置の基本設計および詳細設計を実施し、部品の製作および改造工事を行った。実証機を試験設備内に搬入・据付を行い、実証機および試験装置の調整・作動確認を行った。
3)ガスタービンの排熱から得られた蒸気や熱媒等を熱源として作動する吸気冷却システムの設計仕様案を作成した。また、排熱回収システムの検討およびケーススタディーを行い、システムの概念設計を実施した。
 
 SMGT2の設計仕様を表1、実験機構造仕様を表2に示す。実験機の断面図、装備外観図は後出の「第2章 1.4 全体構造および制御システムの設計・製作」の項参照のこと。
 
表1 SMGT2の設計仕様
項目 単位 諸元 注記
出力 kW 2420  
熱効率 36.6 LHV基準注2)
ガスジェネロータ回転数 rpm 21000  
空気流量 kg/s 9.5  
圧縮機圧力比 - 7.9  
圧縮機断熱効率 83.9  
熱交換器温度効率 75  
熱交換器空気側圧損 3  
熱交換器空気側配管圧損 1  
熱交換器ガス側圧損 4  
燃焼効率 99  
燃焼器圧損 4  
ガスジェネタービン入口温度 1150  
ガスジェネタービン膨張比 - 2.5  
ガスジェネタービン断熱効率 87.7  
パワータービンロータ回転数 rpm 12500  
パワータービン膨張比 - 2.7  
パワータービン断熱効率 90.2  
注1)
性能はISO2314条件での値である。
(吸排気ダクト無し、外気温度=15℃、外気圧力=0.1013MPa、相対湿度60%)
注2)
燃料A重油の場合
 
表2 SMGT2の構造仕様
部位 形式 備考
ガスタービン形式 再生開放2軸式  
出力取出し方向 排気側  
圧縮機 軸流圧縮機 4段 静翼可変式
遠心圧縮機 1段  
燃焼器 マルチキャン型
低NOx燃焼器
 
ガスジェネレータ・タービン 軸流2段  
パワータービン 軸流2段 静翼可変式
主軸受 ガスジェネレータ NO.1 滑り軸受  
NO.2 滑り軸受  
パワータービン NO.3 転がり軸受  
NO.4 転がり軸受  
熱交換器 プレートフィン型
またはチューブ型
 
吸気冷却システム 吸収式冷凍機と
吸気冷却器
 







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