3−3−2 ポイント「O」を利用した場合の整備構想案
本案(第3案)の基本的な考え方としては、ポイント「O」の敷地を利用、「当該敷地での単独整備・運用」、「PB等の主たる保管は陸上」とする。
第3案における施設概要は下表のとおりであり、また、施設の配置および各施設ごとの発揮が求められる機能のイメージは、次頁以降の図のとおりである。
他の2案と比較して敷地面積が狭いことから(6,000m2)、本整備構想で求められる機能のすべてを発揮するための施設の整備は難しい。
このため「第3案」では、「造船資料館」を配置せず、よりマリーナの機能に特化した計画となっている。また、敷地面積とともに形状などの特性から、芝生広場および親水空間の整備は難しく、本計画案では整備を計画していない。
しかし、地域活動を支えるための機能(休憩施設および海洋レジャー研修センター)や立寄利用者(ビジターバース)や地域海上交通アクセスを支える機能(海上バス等停泊場)などのための施設整備は可能となっている。
表 「第3案」における施設の概要
施設 |
設備 |
概要・備考 |
マリーナ施設 |
ボートヤード
(大型) |
□ |
大型のヨットクルーザー等を陸上保管 |
□ |
上下2段ラック、44隻保管 |
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ボートヤード
(小型) |
□ |
小型のモーターボート等を陸上保管 |
□ |
上下2段ラック、16隻保管 |
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簡易係留施設
(ポンツーン) |
□ |
ビジターバースとして活用 |
□ |
マリーナ外部の船を含め、一時的に係留可能な施設 |
□ |
約6隻係留可能 |
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簡易係留施設
(防波堤型) |
□ |
ビジターバースとして活用 |
□ |
マリーナ外部の船を含め、一時的に係留可能な施設 |
□ |
休憩施設前に設置するものは、一部、海上バス、海上タクシー等の停泊場として活用 |
□ |
9隻程度の係留可能 |
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クレーン |
□ |
ワイヤーロープでボートを吊し上げ、アームの回転または横行によってボート等を移動させる上下架設備 |
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斜路 |
□ |
台車(船台)、そり等とウインチやフォークリフト等を組合せ、船を揚降するための通路 |
□ |
既存の設備を活用 |
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修理ヤード |
□ |
PB用に整備 |
□ |
艇体およびエンジンの修理のための施設 |
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クラブハウス |
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付帯施設 |
駐車場 |
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常時保管艇用、ビジター艇用、その他地域活動等のためのマリーナ来訪者用の駐車施設 |
□ |
橋を挟んで対岸に整備 |
□ |
イベント時などの来訪者の利便性も考慮し広めに整備 |
□ |
駐車可能台数約122台 |
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休憩施設
(海洋レジャー研修センター) |
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図 「第3案」の施設配置計画
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図 「第3案」の施設配置計画における機能イメージ
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