(6)市民活動開催機能(研修センター、駐車場)
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伊勢市の「まちづくり」に参加する市民活動団体などでおこなわれる会議などの開催を先述した「海洋レジャー研修センター」を活用する。 |
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このため、当該研修センターには、100人規模の会議が可能となる会議場を併設する。 |
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また、一度に多くの人が自動車で来場が可能なように広めの駐車場を確保する。 |
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同時に、伊勢市における各種地域イベントとの連携をはかり、当該施設を会場の一部として活用していく。 |
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このため、施設内には、親水空間や芝生広場など各種イベントの開催が可能となる空間を確保していく。 |
表 マリーナとの連携が期待されるイベント、地域資源など
地域イベント、
資源例 |
概要 |
(1)どんどこ祭りとの連携 |
毎年5月中句に開催される「どんどこ祭り」のイベント開催拠点の一つとして位置づけ、地域産業や地域住民等のコミュニティの活性化を目指す。 |
(2)大湊の造船業との連携 |
南北朝時代の北畠親房と熊野の海賊との連合により大湊での20隻あまりの艦船の建造、豊臣・徳川時代の軍船(日本丸)や海外貿易のための渡航船の建造など、大湊地区は日本の造船の歴史に大きな役割を果たしている。この「造船発祥の地」としての造船業界と連携しつつ、イベントの開催等により域外からの来訪者を呼び込み地域の活性化を目指す。 |
(3)みなと祭 |
全国各地の港湾において、「開港記念日」や「海の日」等に開催されている、‘みなと祭’の各種イベント(地域の特徴に応じ、花火大会、カッターレース、祝賀パレード等、多彩な取り組みがおこなわれている)によりマリーナのPRと活性化をはかり、親水・新港機能の強化をはかる。 |
(4)海の日 |
7月第三月曜日に設定される(平成15年度より)「海の日」の記念イベント等の開催による、海事産業に関する情報提供を通じた普及啓蒙活動を実施。 |
(5)地域の歴史・文化資源との連携 |
伊勢湾沿岸域には、海にまつわる史跡や伊勢湾にゆかりの歌碑、文学記念碑等が数多く分布している。このことは伊勢市周辺においても「海水浴場発祥の地」や「御塩殿・御塩浜」、さらに「河崎街並」等が点在し、海にゆかりの強い地域であることから、これらの歴史・文化資源と連携したイベントを実施することにより高い集客効果が期待される。 |
(6)周辺観光資源との連携 |
マリーナ予定地周辺には、伊勢神宮、伊勢戦国時代村、ミキモト真珠島などの集客力が強く、全国的にも知名度の高い観光資源が集積しており、観光地としてのポテンシャルの高い地域である。これら観光資源への海からのゲートウェイとしての拠点としての活用が期待される。 |
(7)木造船の活用 |
『伊勢地域活性化に資する木造船建造・技術伝承事業」において建造予定である木造船に水上パレード等、地域イベントの拠点としてマリーナを活用し、地域産業の活性化や地域住民等のコミュニティ向上を目指す。 |
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(7)地域水上アクセス機能
伊勢市都市マスタープランにおいて構想が示されている『勢田川歴史観光交流軸』を支える勢田川の地域水上アクセスの整備の一環として、当該マリーナを、そこで用いられる舟艇のベースとして活用可能な保管施設を整備する。なお、当該施設に関しては、マリーナに附帯する施設と同様のものと考えられる(浮桟橋など)。
また、それら地域水上交通として検討される水上バス等のチケット販売窓口などの施設を設置する(マリーナのクラブハウス、レストハウス、海洋研修センターなどでの販売を想定)。
図 地域水上アクセスのイメージ
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(8)造船技術伝承機能
(1)造船資料館
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日本の「造船発祥の地」である大湊の伝統技術である木造和船造船技術の保存・伝承拠点を整備する。 |
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同時に、宇治山田港湾内に所在する、造船所などが個別に所有する、日本の造船史において資料的価値の高い設計図などを整理・保管する拠点の整備をおこなう。 |
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また、閉科となる伊勢工業高校造船科が保有する設備などの保管場所として、さらに造船技術の伝承拠点としての整備をおこなう。 |
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以上より、マリーナの整備に併設して「造船資料館」の整備を検討する。 |
(2)和船造船スペース
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上記資料館に併設して、木造和船建造技術を伝承していくため、また、和船建造体験などを可能とする造船スペースを整備する。 |
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