感想「デイホーム池尻」見学 1/2
I.Y 今日はデイホームということを知る良い機会だと思った。反省することがたくさんある気がする。一つにお年よりの方たちを楽しませることが出来なかったしすごくお年よりの方たちが自分のことをつまんないと思っているんじゃないかと思ってしまった。あとは、均等に色々な人と会話が出来なかった。でも1つだけいいことがあった。それはあるお年寄りの方と喋っているときにその方が昔の話をしてくれて、ちょっとだけ戦争の当時の話をしてくれた方がいた。10代〜20代の人を見ると昔が思い出され、泣きたくなると言っていて、すごく泣きそうになってしまった。こういう話をしてくれる人が少なくなってしまった気がする。ちょっとだけ幸せな気分にさせられた。あと想像していた所とは全く違っていた。経験して、結果的には良かった。普段自分には近くにおばあちゃんおじいちゃんがいないし、こういう現実があるというのはわかった。もっと若い人たちに知らせる事が必要だと思う。老人ホームという名前は知っているけど、行ったことがないという人がほとんどだと思う。
T.Y デイホーム池尻に見学に行った。感想はもう一度来たいと思った。行って、まず驚いたことは来ている方たちが結構元気だったこと。行った日がたまたまだったのかもしれないが食事も一人で食べている人がほとんどだった。行く前に予想していた感じとはだいぶ違った。あとは、利用者の方々になんて言うか年相応の接され方をされたと感じた。孫くらいの年の接し方だなと思った。それ以上もそれ以下でもなくいまになって見るとそんなでよかったのかもギモンだ。行って、果たして自分がデイホームのみなさんの役に立ったかは分からないけれど、もう一度行きたいと思った。
M.Y 今回はデイホームの方々と一緒に和んでしまいました。老人の方々のほのぼのとした雰囲気が僕を共鳴させ、実習ということをすっかり忘れてしまいました。そして今回は人間とは本当に色々な人がいるなと思いました。老人といっても十人十色、その性格は様々で人間観察しているだけで、ぼくは面白かったのです。僕が今回の実習で考えたのは人間とはうまれる時は赤ちゃんでそして年をおいていくことによって幼児的な存在に戻っていくものではないかと思いました。だからそれぞれの性格の芯の部分が出て、それぞれの個性が強くなるということではないでしょうか。
H.Y その日の「デイホーム池尻」の利用者さんたちは、ほとんどの方がちほうになっているらしいのだが、私は気づかず接していた。反省会の時にそのことを聞き、初めて気づいた。「ちほう」というせん入観がなかったので、割とせっしやすかった。利用者さんたちの周りの時間はゆっくりだが、ヘルパーさんたちの動きは素早かった。また見学に行ってみたいかも。
A.Y 利用者さんにとって集に1.2回外出する場があることで、人と関わりをもって生活していくことができるのだろう。デイに来ないと、一人暮らしの利用者は誰とも口を聞く必要もないだろう。一日中寂しい家で過ごすことになる。(私でさえ一人だと誰かに何かを言いたくてしょうがない時すらあるのだから。)ヘルパーが来ている利用者さんの声を直に聞いた。たった2時間でもしてもらいたい事さえ満足には言っていないという様子が伝わってきた。デイホームに来る利用者さんもその人その人で健康状態も老いをどう生きたいかもそれぞれの個性がある。みんながデイを楽しんでいるとまでは行かないかもしれないが、一人一人の満足をみたせるデイのあり方はまだまだ模索する必要があるのだろう。自分の仕事場の”コスモ”もみんなで何か一緒にやる企画がありつつ、はずれて別のことをしても良い自由もあるし、思い思いにすごすことも認めている。多様な要求に応えられる多様な場のあり方は、ますます課題となるのだろう。ヘルパー講座で学んできた“きくということ””受け入れるということ””響き合い”、そのカタチがやっとうっすら見えてきたように思えた。
M.K 一番難しかったのはコミュニケーションのとり方。お話ししてくださるとはそれなりに話もできるが、痴呆の進んだ方とはうまくいかなかった。少し相手をおこらせてしまう場面もありとまどってしまった。相手はずっと年上な訳だから、丁寧に話さなければいけないと思う反面、そういった話し方ではよそよそしい感じが抜けず、バランスに困った。職員の方を見ていると、話し方に小さい子に話すような柔らかさを持ちつつも、相手を一人の人格として認めるラインは決して崩さずというのが伝わってきて、さすがという感じ。その部分をもっと学びたかった。
利用者の方はお客さんという感じでやってきて、職員の方の進行に従って一日を終えるという印象だった利用者の中の主体的な部分をどう引き出し、生き生きとした活動に結びつけられるのかは、本当に難しいと感じた以前の講義にもあったが、まずは自分が楽しんでその雰囲気を周りに伝えるというのが大事なのだろう。
スタッフの仕事としてはフリースペースと似ている部分も多く、今日の体験を活かしながら日頃の仕事の中で自分を高めていきたいと感じた。
T.M 世間一般ではクリスマスですが、クリスマスをデイホームですごすのもなかなかいいんじゃないかなぁと思った25日でした。私はもともとデイホームや老人ホーム、不登校の子が行くフリースペースやフリースクールにとても興味があります。それは私が集団の中での場作りというものにとても興味があって、ああでもないこうでもないといいながら実践していく事におもしろさを感じるからです。私自身フリースペースに7年間通ったことがあるので、今日も緊張するというより、ワクワクしていました。あそこのデイホームではどんな事をやっているのかなぁという感じで、決して特殊な入りにくい場所というイメージはありませんでした。(そこの所長さんとスタッフ約1名をなぜか知っているということもあります。二人ともいなかったけど。)
いつもと違う事は、利用者としてホーム(場)に行くのではなく、実習としてミニスタッフとして伺った事です。その辺はサスガに緊張感がありました。でも一緒に行ったメンバー達が女性ばかり集まっちゃって、そっちのほうがはるかにスリリングでしたね。(いつでもどこでもどんな時でももめるから)まー、女性陣の熾烈な争いはひとまず置いておいて・・・。この見学は(たぶん)今までの集大成みたいなものだから、講義を受けてきた全員で行きたかったけど、それはやめておいた方がいいというのは行ってみてよくわかりました。利用者の方がとても緊張されていてなんだか初々しかったです。だから後でこの日はほとんどが痴呆の人だと聞いて正直びっくりしました。全然気づかなかったです。
1日の流れで思った事は、午前中はなかなか興味深いことが多くて私自身も楽しかったです。皆で集まって昨日どうしたとかこうしたとか言って話し合ったり・・・。でもあれはスタッフの方のフォローによる所も大きいですよね。印象的だったのは、私が冗談のつもりで話した事(24日は両親にとりのこされ1人で昼寝をしていた・・・という内容)を、利用者の皆さんが深刻に受け止められたので痴呆でも心は感じるというか、心がしっかりあるという事をあらためて感じました。私は私で別に24日はさみしくもなんともなかったのですが、利用者の方たちの反応を目の当たりにしてやっぱり1人で寝ているというのは良い事ではないと、さみしい事だなぁと思い直しました。私の発言は禁句だったかもしれないけど、さみしい気持ちを皆さんと共有した気がしました。その後の体操や風船バレーも楽しかったです。風船バレーは講義でも体験していたので、その時の私たちと同じようにアクティブに動く皆さんの勇姿におどろくとともに、反応する心は同じなんだと思いました。私個人は前に出てバンバンやるよりも後で皆さんを見守るという位置の方が心地良さを感じました。みんなで一緒の事をするのが楽しくてあっという間に時間が過ぎた気がします。
そういう意味では午後は逆に時間の流れが少しゆっくりに感じました。体操や風船バレーはみんなで一体となってやるものだし、私たちの役割?もハッキリしていたのでいやすかったというかとてもやりやすかったのですが、午後の方はスタッフ(もどき)として本当の真価を問われていたというかそんな感じでした。午前中のアクティブさに疲れたというのもありますが、また全員で同じような事をしなければいけないという事に息が切れてしまいました。心なしか利用者の方たちのとまどいもハンパじゃなかった気がします。ここで初めてどこまで身を守ってどこで手伝うのか(口を出すのか)の兼ね合いの難しさを痛感しました。しかもかたときも目が離せないし、気が抜けなかったです。でもとまどう事も多くありましたがより近くで利用者の方たちと対話できたという感もあります。
ずうずうしくオルガンも弾かせてもらいましたが単に目立ちたいからというのを1歩ぬけでて、どれだけ相手のために弾けるかという事を目指しましたがまだまだですねぇ〜。と私のオルガンの事は別においておいて、みんなで歌をたくさん歌った事は音楽が好きなのでとても楽しかったです。
フリースペースとちがう事は、フリースペースは自由な時間もあって好きな事ができるけど、デイホームは(25日の火曜日のみしかみてないですが)フリーな時間がほとんどなくてみんなで一緒に何かをやっている事が多いんだなぁと思いました。それはそれでとてもいい事だと思うけれど、そればっかりではなにか自分を1つの事に押し込めていかなければいけないというか疲れてしまうなぁと思いました。かといってフリーの時間が成立するかというとなんだか想像もできません。それにそれぞれ好きな事をしているみなさんにつくスタッフはものすごく大変なんだろうと思うし、難しいですね。(あとスタッフの事では男性がいない事が不思議でした。)
さいごに私個人としては今まで体験した事のないものに終始気を張って疲れながらもリラックスしている自分を発見したりして不思議な気持ちになりました。忙しいんだけどリラックスできたなんてホント不思議ですよね。これを期に私ももっとデイホームに行ってみたくなりました。が、スタッフ業につくのはとてもじゃないけどできません。スタッフの方たちはとても大変だと思います。それでもひきこまれて何かがあるというのは本当に不思議ですね。
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