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デイホーム見学
 
●2001年12月25日(火)26日(水)
●見学場所「池尻在宅介護支援センター デイホーム池尻」(世田谷区)
●参加者 25日 8名 26日 8名
 
<見学の様子>
 25日 10時ごろ現地到着。利用者さんと少し話しをしたりしたあと、朝の会、体操と続く。その後風船バレーを楽しんだ後、昼食。午後は「お箸入れ」「ぽち袋」作りの作業をする。作業の後、全員で歌ったりしながら楽しんだ後、利用者さんは帰宅準備を開始する。室内の片付けなどを手伝い見学終了となる。その後職員の方に入っていただいて反省会。
 痴呆の方が多かったため、利用者受講生ともに緊張していて、その緊張がほぐれるのに時間がかかった。午後の作業の頃になってやっと、少しずつだが利用者さんとコミューケーションがとれるようになっていった。利用者さんの動きは大変ゆっくりだったが、職員の方はとても忙しそうに動き回り、ひとりひとりに目を配ることを怠らなかった。現場の大変さを生で見ることのできた貴重な経験だった。そんな職員の方の対応は、まだまだ受講生にとっては難しいことではあるが、これを機にデイホームなどでのボランティアをやってみたいという感想も聞こえてきた。
 
 
 
 26日 10時ごろデイホーム到着。前日と同様利用者の方とお話したあと、朝の会、体操に移った。今日のレクレーションは、はないちもんめとお手玉を籠に入れるゲーム。その後利用者の方と一緒にお昼をとって、午後の作業に移った。作業は昨日と同様「お箸入れ」と「ぽち袋」作りだった。作業の後は利用者さんの送迎を待ちながら、昔の歌などを歌って過ごした。利用者さんが帰ったあとは、そうじを手伝い、反省会となった。
 日ごろお年寄りと接する機会のほとんどない受講生達は、なかなか会話の内容も浮かばない様子で緊張していた。聞き役にまわりたいと思っても、利用者さんのほうも同様に緊張していたのか会話もなかなかはずまない様子だった。それにしても利用者さんの年齢の高いことに驚かされる。80歳以上はざらで、90歳以上の方も何人もいた。それもほとんどが女性で、男性はたった一人。日本の高齢者の実情がうかがわれる。午後の作業のあたりから緊張のほぐれてきた受講生は、担当になった利用者の方に丁寧に声をかけながら作業を進めていた。言葉かけ一つ一つに、慣れないなりにも気をつかって接しようとする受講生のやさしさがにじみ出ていて、ほほえましかった。講座で学んできたことを生かそうとする気持ちがよくが出ていた。自分が思ったように動けなくて大変な思いをした受講生も多かったが、それでも「もっと時間がほしかった。」「大変だけど、ボランティアとしてやってみたい。」など、意欲的な思いを語る姿も見られた。
 







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