感想「介護技術入門」
T.M 今回の講義は、とっても疲れました。考えてみれば、私はずっと前から実技が苦手で、人の体にふれて介護技術をおぼえなければならない今回はまさに・・・って感じでした。それは石のように体が重くてガチガチになったまま動けないでいる私が(原因は違うけれど)同じように体が麻痺して動けないでいる人達を介護できるのかという事だと思います。その人の話を聞くことはがんばればできるかもしれませんが、体を張って介護するというのは難しいですね。身体介護は2級でまたみっちりやりたいです。それだけ今回の講義は私にとっての気の休まないとてもスリリングな体験でした。なのにそれとはまたちがった感情が湧いてきたのも事実で・・・それは誰かのためになりたいという感情です。私は与える側でいつづける事も与えられる側でいつづける事も嫌いでした。嫌いというより、つらいという言葉におきかえたほうが合っているかもしれません。やっぱり与え合い与えられ合う対等な関係になりたいからです。それがなければ、誰かのために生きるなんて結局はできないと思うのですが、その辺の事がまだ私には良くわかりません。
T.N 今日は実技だった。注意することが沢山あったし、気を使うから、なんかかなりエネルギーを使うんだというのを一番実感した。気だけじゃなくて体力も必要だしネ。なんか最近講義を受けるたびに、ホームヘルパーの仕事が大変だっ!と思って、始めた頃に「やりたい」と考えていたキモチがないカンジ。でも、今回この機会に体験したこと、出会った人でプラスになっているので、補講とかスゴイ大変だけど、サイゴまで・・・。実技の途中「笑顔でっ!」だったのに、真剣で顔がこわかった?!まぁ、実習の日はもうチット「笑顔でっ!」やれたらいいクリスマスになるかな。
M.Y 今回この2回は介護技術の奥の深さを改めて実感させられました。これが本当は相手の人は老人の方だということは、さらに気を使って、作業をしなければいけないということだと思うと、介護という言葉を取り巻くいろいろな問題に少しだけ気がつけたような気がします。ホームヘルパーという仕事が介護技術だけではないと思いますが、介護技術ということだけで、僕の頭はパンパンになりました。もっと学ぶべきことがたくさんあるなと僕は思いました。(今回の技術もまだ修得していないのに・・・)とにかくホームヘルパーという仕事の大変さをあらためて実感し、そして介護される者の気持ちを考えさせられた2日間でした。
T.Y 2日間実技の講義をうけた。実際に誰かに介護してもらうとちょっと考えさせられた。まず相手を信頼していないとすごく疲れる。「この人にだったら、自分の身体をまかせてもかまわない」という気持ちがないと介護されてしんどいんじゃないかなぁと思った。介護する側でもすこし考えた。痛感したのが、相手は物じゃないということ。介護しているとどうしても声をかけるのがおっくうになったり、相手が嫌がる事よりも自分の都合にあわせてしまったりした。介護は利用者中心のものだ。もしヘルパーになったら、ものすごい気を使わなければいけないのかと思った。
I.H 介護技術を通して介護はどういうものか知ったような気がする。人とすごく接した仕事なんだなと思った。それに接するという事で利用者の気持ちも知る事が出来ると思うし、注意する事も増えると思う。今日は説明を受けても頭で分かってもなかなか出来なかった。三田さんはすごく一生懸命やっている人だなと僕にはうつったような気がする。自分にはこんな事が出来るのかと思ってしまう。なぜならまだお年寄りが嫌って訳じゃないが、まださけてしまう事が自分のどこかにあると思う。こういう仕事をやっていくうちにお年寄りの大切さがわかっていくと思うから、すごくこの仕事にほこりを持ってやってみたり、その時は、三田さんはこの仕事が好きなんだと思う。
I.K とても楽しかった。本当は楽しいと感じる事ではないと思うけど、とりあえず楽しくいろいろ出来たからヨカッタ。人になにかを食べさせるというのは、何回かやっていたけど、ハミガキなんて初めてでビビッタし、こわかった。ノドの奥をどついてしまいそうで、手前の方だけかしかしっと・・・。なんだかもどかしかった。もっとしっかりみがいて!と思うこともしばしば。あと、パジャマを着たり脱いだりは本当にムズイ。くぅ一!!片手で着れるかー。と、パジャマをなげすてたくなったり。やっぱりいつも使える手が使えないと大変だし、不便だし、なによりももどかしい!!いままで使えたものが使えなくなるってすごくくやしい事だと思いました。こういう体験をいかしてたくさん役立てれば、イイナア・・・と思う講座でした。
I.T 今回は15日、16日と2日連続でやりました。1日目はベットから右半身まひのせっていの人をおきあがらせて車いすに乗せるなどをやりました。とうぜんむずかしいのでした。ぼくはもちあげるのにくせんしました。なぜならひとつひとつの動きがむずかしいからです。2日目は、うどんを食ったり(左手で)食わせてもらったりしました。うどんは左手でも自分で食ったほうがうまかったです。つぎにヨーグルトを食いました。でも左手ではとても食いにくかったです。さいごはおたがい歯みがきをしました。とてもしんちょうにやりました。
A.Y 自分の身体よりはるかに大きい利用者を移乗させたりするためには、もっと体力が必要。嫌な顔ひとっせず介護しているヘルパーさんってすごいと思う。ガマンできる心をもたないと途中でぶつかってしまいそう。利用者に対して介助者の顔が常にみれて、声が聞こえてくることで、緊張もとれて安心して身を任せてくれるのかもしれない。自分の身体が動かなくなるというのは、なかなか想像できない。麻痺することで昨日できたことができなくなるというショックはものすごく大きいことだと思う。何より自分でやってみようという努力を持続させられればいいが、全てやってもらっちゃえばOKという利用者も中にはいるだろう。できなくなること(できないこと)はあきらめるだけじゃなくて別の視点に移って、何ならどこまでできるのかを一緒に考えていけたらいいのかもしれない。こちらからの要求というのはだせるのか。ヘルパー同士が悩みや抱えてしまったことを吐き出せる場があるのか。仕事としては個対個だが、あくまでチームだという意識を全てのヘルパーさんはもっているのだろうか?
M.K ヘルパーの仕事の難しさ、過酷さがひしひしと感じられた講義だった。人が相手であるということを強く実感した。利用者さんをベットから車いすに移す時、その逆も、服を着脱する時、もしヘルパーさんが支えきれなかったら、とんでもない事故を引き起こしてしまう。利用者さんの生命のギリギリのところに触れる仕事であると思う。責任は重い。介護は大変という話をいろんなところで聞いていたが、改めてそのことを確認するとともに、毎日家族であれ利用者であれ介護を続けている方に頭の下がる思いがする。今回は利用者の側に立つ経験も何度かあった訳だが、本当に忍耐力がいる。そう考えると自分自身はできるだけ介護される側にはなりたくない。そのためには今から健康管理をしていくことが必要なんだと強く思った。私にとっては自分の体を意識するその視点も大きな収穫だった。
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