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感想 「ホームヘルプサービス概論」
 
U.A 今回はなんと言っても「どんなデイケアセンターなら行きたいか」ということを考えたことが一番楽しかった。私がもし今デイケアセンターに入ることになったら、今のデイケアセンターでは「先は真っ暗」と思う程嫌です。年を取った時の気持ちはわかりませんが、「家にいられない」「自分で自分の事もできない」という、半分強制的に行くしかないのがデイケアセンターの大きな面だと思うのです。私は大体、自分の毎日に口を出されるのが嫌なので、基本的にそういう施設には絶対行きたくない・・・そんな私でも「行ってもいいかな」と思えるデイケアセンター、何だか必死に考えてしまいました。前半に鴨下さんが話してくださった、「本人の意思」という視点がとても大事ですね。いろんな原因で、自分の思い通りに過ごせなくなってしまった人が、なるべくその障害が無い時と同じように自分で決定した自分の暮らしをしていける様に、補う。「自分も行きたい」デイを考える時も、この考えが繰り返し表れてくるのです。この事は書くのは簡単ですが、鴨下さんもおっしゃっていた通り、実際ヘルパーなどとして実践するのは、高い専門性の必要な、非常に難しいことだと思います。今はアルバイトやパートさんも増えているようですが、そういう雇用形態は「ただ助けてあげればいいのではない専門性」をヘルパー業界に果たして生み出していけるのでしょうか?善意だけでは無理でしょう。そして「ゆっくりでいい」というより、「ゆっくりがいい」福祉の世界に民間企業の参入はどこか違うように思うのですが・・・。なぜなら、「ゆっくり」は時間給のパートやアルバイトには無理な話だし、今の時代「ゆっくり」はたいていお金をもうけることとは相容れないからです。その辺りの話も、もっと聞いてみたいかな・・・。
 「デイにはただで」と言って発表した班がありましたが、私はただではないと思うのです。税金を払っているじゃないですか?今の税金では国が責任を持って望んだ人がみな、今回考えたようなデイケアセンターに行けるようになるのは無理なことなのでしょうか?そういう国に私は住みたいです。(もちろん税金は「ある所からとる」方式で・・・。)そう、「自分も行きたい」デイケアセンターを考えたことで、こういうのは嫌だ」から「こういうのがいい」を創り出すことがすごく大切だと思いました。どんなデイケアセンターなら行きたいか?どんな学校なら行きたいか?どんな街に住みたいか?どんな国に住みたいか?それは決してわがままなことでなく、国民主権の国の国民としては大事なことで、そしてその考えたことが実現する可能性も充分にあることです。私は「こういうのがいい」と考えることが、単純なことのようですごく新鮮でした。このヘルパー講座はヘルパーの技術を覚えるというより、視野を広げてくれるような講座、講師の方も多く、とても楽しいです。毎回出て良かったと思えるような講座ばかりで、他の受講者の人とあーだこーだ言えるのも素敵です。
 
I.H 今日は気づくことが多かった気がした。ヘルパーという仕事は一人一人の年寄りの人のためにその年寄りの人を尊重すると言っていた。本当に一人一人を大切にしているんだと思いました。それに何でもやらないで本人の出来る範囲にしている。一人だけの仕事じゃなく、チームワークの仕事だとも言っていた。それにチームワークを忘れがちな所もあるそうだ。記録は厳しくチェックしていてきちんとしていた。あと知った事は家政婦とヘルパーの違いだった。家政婦は台所、庭の草むしりや掃除などだが、ヘルパーは年寄りの人が相手で、家事援助は本人なしでは出来ないと言っていて、ヘルパーでも掃除はできるかと思っていた。まだまだ制度もきびしい所もあるんじゃないかなと思っている。お金の面や人が足りない面、色々問題が残っている気がした。
 
H.Y 水を飲ませる、飲ませてもらう体験の感想は、・飲んだ気がしない・おいしくない(飲ませてもらう)・人に飲ませるときに、相手の様子を見ながらのませないと相手は「飲まされてる」と感じてとても嫌な気分になる、といった感じ。
 今回の講義はとてもおもしろかった。ぜんぜん眠くならなかったしね。「何でおもしろかったの?」と聞かれると、なんとなくしか答えられないのだけれど。第4回まで来ると、自分自身が講義に慣れてきたのがわかるし、介護についての興味がどんどんわいてくる気がした。「ヘルパーって素敵だなあ。」と最近よく思う。
 
A.Y 利用者とどれだけコミュニケーションをとっていけることが、よりよい援助ができるのかもしれないと感じた。介護という言葉だけが先に走っていて、その実体は全くわかっていなかった自分に気がついた。歴史とともにその時代できっと“介護”も変化するのだろう。自分が介護を受ける立場になった時はじめて問題にするのではなく、今ある介護の問題点について、もっとしっかり解決策をみつけていきたい。ヘルパーが家政婦と大きく異なる点にも納得した。確かに見た目には仕事としては変わらないが、その利用者の顔があって、声を聞く上で行う仕事というのはものすごく細かい仕事だと思った。相手がどうしてほしいのか、どんなことを希望するのか、いちいち聞くことが相手(利用者)を尊重するのだろう。自分のぺースを自分の効率の良いように利用者に押しつけてしまうことでは、ヘルパーはつとまらない。しかし、ほんの2時間という時間制限の中で利用者の距離を縮めていくのには、ものすごい時間のいることだと思うし、2時間の中で満足を感じられるほどのサービスが受けると思わない。デイサービスは実際に自分の眼で利用者がどんな状態でいるのかをみてみたい。個別化もあり、人が集う居場所作りは新しい介護像かもしれない。
 
T.Y 今日の講座の中で隣の人に水を飲ませ、飲まされるようなことをやった。で飲まされた。・・・飲んだ気がしなかった。飲む量からを自分で調節できないし、なんだか焦る。それで思ったのは介護されるのってつらいんじゃないかなあということ。いま、自分は歩けるし、食事できるし、風呂にも入れる。でも当たり前にしていることができなくなったらすごくつらいんじゃないかと思う。誰かの手を借りての生活。それってどうなんだろう。「誰かの手を借りなければ生活ができない」ってされる側のプライドは傷つくんじゃないだろうか。それはこの年だから思うことなのかもしれない。でも何かしら、マイナスの感情を抱くだろうと思う、介護される側に立ったとき、自分はそれに対して何ができるのか。むしろ、何かできるのか?そんなことを思いました。
 
I.K いつか自分の力でデイサービスセンターをつくりたいと思った。まだあたしは10代だし40過ぎた頃なんかは想像つかないけど、いつ自分が介護を受ける側に回るか分からない。自分の時代に間に合わなくても、自分の子どもとかが幸せな介護を受けられるように、チョットずつ変えていきたい。
 
H.Y 自分の理想を考え言葉にできたのは、とてもいい経験だと思う。なにより楽しく、笑いながらできたのはとてもよかった。
 
K.T S君が来るはずだったのだけど、来なかった。大丈夫だろうか?しかし自分の集中力のなさにあきれた。今日の話の要点は介護される側の気持をしっかり理解しよう。もしできないならば努力をしよう。そこからホームヘルパーが始まるって事だったように思う。話は面白かったのに、集中なかなかできなかった。問題あり。
 
M.K 介護で最も大切にしなければならないことは、「相手の思い、希望、意志を最大限尊重すること」それが心にしみた講義だった。自分の日頃の行動を振り返ってみると、自分勝手な推測や思いこみで動いていることが本当に多い。よかれと思ってしたことが相手にとってはいい迷惑なんてこと結構やっているんじゃないだろうか。自分の意向が大切にされて初めて、自分を認められた気持ちになるというのは、介護される立場の人だけでなく、全ての人間がそうだと思う。私たちが今関わっているフリースペースのメンバーももちろん、知らず知らずのうちにメンバーを動かすことに集中してしまって、本人の意思を確認するのを怠ることのないよう、肝に銘じようと思う。介護は、急がずゆっくりでいいという言葉も印象に残った。そういう仕事もあっていい、ということを受講生達が気づくことができれば、「世の中のスピードについていかなければならない」強迫感から少し楽になれるのではと思った。一緒に考え、一緒に生きていきましょうよという鴨下さんの働きかけにすごくチカラをもらえた講義でした。
 
S.S コップの水を隣同士で飲ませ合う体験が印象に残っている。「今、相手に本当に水が飲みたいかどうか聞いた人」との講師の鴨下さんの問いかけはとても新鮮な感じがした。当たり前のようにできていると思いこんでいる「他人の気持ちを考える」こと。意外とできていないことを思い知らされる。そしてその「他人の気持ちを考える」「相手の身になる」ということが介護の基本、根底にあることなのだと身をもって知らされた。
 
T.N ちこくせずピッタリこれた!(安心)今日は“ガイロン”とかいてあってムズかしいのかなぁとちょっぴり不安だったが、いままで色々受けているのに、初めて「やばっい、楽しい、わかりやすい」と真逆でした。(笑)なんか「わからなかったコトがわかった!!」という気持ち良さがすごいウレシかったです。久々です。グループごとのまとめ(!?)の時、ズバズバ言っちゃった・・・コスモメンバーじゃないのに・・・。スムーズにENJOYできましたよ。あとすごい変わったことが1つ。今までエンターテイメントを見に来てくれる人に伝えられるようになりたい、とばかり考えていたけど、お年寄りや障害のある人たちのへ行ってこっちからはたらきかけをして、自分の踊りで元気(パワー)をあげたい。(どちらもやりたいけどね)「POWER TO THE PEOPLE」と感じました。小さい一歩だけと、意味のある一歩になりそうです。これからの授業もMy Wayも本当に自分しだいでどうにでもなる「自分の幸せは自分でGET!!」がんばってやっていきたいです。
 
M.Y 介護という言葉はなかったということが印象的でした。やはりここ30年で高齢化社会というのはかなり進んでいて長生きする人が増えたと実感しました。それと同時に介護というものが重要になっていくんだということを痛感させられました。そしてさらに考えさせられることが介護というものの姿勢の難しさ。「自分で飲むとおいしい」この言葉は考えさせられました。その人その人の自立支援をすることが大切だということそして個別性を重んじる。プライバシーを守るということそういう基本的な姿勢が物凄く重要だということを考えさせられました。
 
 
 
 
 
 
 
 







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