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(4)業態別衝突事故
 重大事故のうち最も多い衝突事故を業態別にみると〔表−5〕のとおりです。衝突事故の39.9%は当該自動車の乗務員に起因するものです。その衝突の状態は〔図−8〕のとおり、追突が最も多く44.0%を占めています。
 
〔表−5〕業態別衝突事故発生状況
業態別 件数 乗務員に起因するもの 構成比(%)
バス 29 6 20.7
ハイタク 28 17 60.7
トラック 176 70 39.7
233 93 39.9
 
〔図−8〕業態別衝突状態(乗務員に起因するもの)(事故件数95件)
(拡大画面:46KB)
 
(5)業態別死傷事故
 死傷事故は全事故件数の22.0%にあたる91件で衝突事故に次いで多く、有責事故の業態別内訳はバス10件、ハイタク20件、トラック33件となっています。
 死傷事故の69.2%(63件)は当該自動車の乗務員に起因するものであり、事故当時の死傷者の主な状態は〔図−9〕及び〔図−10〕のとおりで、有責事故においては「自転車運転」「車の直前横断」が多く、無責事故においては「自転車運転」「飛び出し」によるものが多くなっています。
 
〔図−9〕乗務員に起因するもの(63件)
(拡大画面:26KB)
 
 
〔図−10〕無責事故によるもの(28件)
(拡大画面:21KB)
 
(6)事故発生運転者の状況(乗務員に起因する事故)
 重大事故のうち当該自動車の乗務員に起因する事故は219件であり、重大事故の53%となっています。当該運転者の状況は次のとおりです。
ア. 有責事故運転者の年齢
 運転者の年齢別発生状況は〔図−11〕のとおり、バス・ハイタクが50〜54才、と中高年層に多く発生しており、トラックでは比較的若い25〜29才が最も多いのが特徴としてみられます。
 
〔図−11〕有責事故運転者の年齢
(拡大画面:34KB)
 
イ. 有責事故運転者の経験年数
 経験年数別では〔図−12〕のとおり、バス・ハイタクいずれも経験年数5〜10年の中堅及び25年以上ベテラン運転者による事故が多く発生しています。トラックでは5年を境に急激に多くなっており、経験5年以上の運転者で全体の68.7%に達しています。
 
〔図−12〕有責事故運転者の経験年数
(拡大画面:30KB)
 
ウ. 事故発生日前1ヶ月間の休日日数
 事故運転者の休暇状況は〔図−13〕のとおり、1ヶ月間に4日以上の休暇をとっていた運転者が全体の95.4%を占めています。
 
〔図−13〕事故発生日前1ヶ月間の休日日数
(拡大画面:24KB)
 
エ. 乗務開始から事故発生までの乗務距離
 事故当日における乗務距離は〔図−14〕のとおり、乗務開始から150kmまでに事故を起こしたものが全体の59.3%を占めています。
 
〔図−14〕乗務開始から事故発生までの乗務距離
(拡大画面:18KB)







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