5.3.2 主接地線工事
主接地線と接地点はできるだけ短い経路で接続する。主接地線が銅帯の場合は主接地線をFRP等絶縁物質でカバーする(図3.5.7参照)
主接地線には8〜14mm2程度の電線が使用される。
図3.5.7 主接地線の例
支接地線は図3.5.8のような経路で主接地線に接続する。
図3.5.8 支接地線の例
(1)絶縁性構造物に固定された機器の接地工事
機器の支接地線はできるだけ短い経路で主接地線に接続する。
他の接地線とは独立させ、他の電気機器に影響を与えぬよう最短の経路で接地点に接続する。又機器メーカが接地について、特に指示している場合は可能な限りそれに従う。
(注)接地線が空中線とならないように注意すること。
特にコンピュータ内蔵の機器は注意が必要である。
図3.5.9 電気機器の接地
本船及びFRP船並びに木製、FRP製等非導電性材料のマストを有する船舶であって、船舶の構造、運航実態、当該船舶の航行水域における気象上の特性等を考慮し必要性が高いと考えられる船舶については避雷設備が必要である。
避雷設備の内容については巻末の 付録8避雷設備(昭和63年6月15日付海上技術安全局首席船舶検査官通達)によること。
接地用材料としては、軟銅より線、平形編祖銅線、銅板等が使用される。無線機器、航海用機器への接地やFRP船には銅板を主に使用する。
接地線の断面積は、一般に電源線の1/2の断面積を標準とすればよい。ただし、最小で2mm2、最大64mm2とする。
なお、船体等に直接接地する場合には、接地用端子板及び接地用金具を用いて接地する(図3.5.10参照)。
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図3.5.10 接地用材料と接地方法例
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