5.3 接地工事要領
5.3.1 接地板
FRP船では銅製の接地板を船底に設けるのが一般的である。(図3.5.1〜3.5.3参照)。しかし、高速で滑走する小型艇ではそのような接地板を船底に取付けると抵抗となるため、この種の艇には船外機・船内外機等に接地するのが簡便な方法である。(図3.5.4及び図3.5.5参照)
以下これらの接地箇所を接地点と呼ぶ。
小型漁船等では面積0.2m2以上、厚さ0.5mm以上の接地板が用いられることが多い。船体の大きさにも依るが、銅板の定尺(1200×365mm)の1/2の大きさが必要で、一般用と無線用と別々に設置する。
鋼船及びアルミ船の場合は、接地用金物を船体に溶接し、これに接地線をねじ止めする方法もあるが、銅帯を金属片にろー付け( 図3.5.10参照)し、それを船体に溶接する方がより有効な接地効果が得られる。特に無線機器、航海機器はこの接地方法がとられる。
図3.5.1 接地板の取付け例
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図3.5.2 接地銅板の取付け要領
接地銅板の取付け方法は造船所によって異なるが、いずれにしてもFRPと銅とは接着しない、ということに留意した工作法が必要である。
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図3.5.3 プレジャーボート接地板の取付け例(1)
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図3.5.4 プレジャーボート接地板の取付け例(2)
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図3.5.5 船内外機搭載船の接地例
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図3.5.6 船外機搭載船の接地例
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