3. 製造品質と製造原価及びラーニングカーブ
佐々木修「品質管理の知識」 日本経済新聞社−日経文庫 |
●ラーニングカーブ(習熟曲線)の概念
習熟現象を図示すると、繰り返し回数(又は号機)の増加に伴い工数又はコストが減少し、その傾向を数種の曲線で近似させることが出来る。
一般的には普通目盛のグラフで画かれた曲線が双曲線で表せるものは、両対数目盛のグラフでは累計平均値が直線で表示出来る特性を持つ。この特性を生産活動のマネジメントツールとして利用するのがその概念である。
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●標準的な習熟率(繰り返し製品の場合)
通常習熟率は作業の種類に応じて次の様な箆囲の値を採る。
一般に習熟率が85%以上であれば、その職場には生産技術者が居ないと同様である。
作業 |
習熟率(%) (累計平均習熟) |
初号機倍率 (初号機工数/標準工数) |
標準工数に至る号機 |
機械・板金作業 |
75〜90 |
3〜4 |
4〜3,100 |
組立作業 |
70〜85 |
6〜8 |
8〜2,300 |
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4. 工数消化Sカーブモデル
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