日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 技術 > 海洋工学.船舶工学.兵器 > 成果物情報

アルミニウム合金船の設計・建造の要点

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本中小型造船工業会 注目度注目度5


3. 船型
3.1 高速船の船型
 高速船型には艦艇、競争艇、レジャー艇、或いは漁船等から発展した色々な系統の型があるが、フレームライン形状ベースで見ると、丸型と角(H/C,ハードチャイン)型に大別される。然し最近では小型高速船艇には丸型は殆ど使われず、ハードチャイン型が主流となっている。
 代表的なものを表3−1 に示す。
 
表3−1 ハードチャイン船型の比較
(拡大画面:30KB)
 
 上記各船型の実船正面線図例を図3−1に示す。過去、船底勾配の少ない、平板に近い船底形状の方が滑走性能も良く、抵抗も少ないと言われていたが、現在では、高速、波浪中ではディープVの方が優れていることが知られ、従って近海、沿海等の海象条件の厳しい航路・海域ではディープV型を採用する傾向にある。ディープVと普通のハードチャイン型との境界は明確ではないが、普通型のトランサムにおける船底勾配が約10°前後であるのに対し、これが23°を超えるものをディープVと云っている様である。
 又、直線V、コンケーブV、コンベックスVの平水中の基本的性能差は殆どない。オメガ型は平水中では他線型にやや劣る傾向にあるが、波浪中では逆に優れていることが実績でも示されている。
 
図3−1 実船正面線図例
(拡大画面:61KB)
 
 一方、船底滑走面のプロフィルについて見ると、船底滑走面に捩れのある通常型、船体中央部からトランサム迄滑走面が全て同一断面で変化のないモノヘドロン型及び船底滑走面が前後に2つ以上に分割され、段付けされているステップ型の3種に分けられる。それらに関する特記事項を下表に示す。
 
表3−2 船底滑走面から見た船型
(拡大画面:37KB)
 
3.2 漁船の船型
 我が国の漁船は殆ど1軸船で船型は和船型である。このうち小型のものは、FRP製とアルミニウム合金製を問わず殆どがハードチャインの角型であり、かつ近年はバルバスバウ付きとするものが多くなった。漁船の船型の改良に関しては、従来より水工研を中心に研究開発努力が続けられ、多くの成果が公表されているので、それらを活用する必要がある。
 ただ、動力漁船は農水省の「動力漁船の性能の基準(告示)」により、主要寸法上従って船型上の制約を受ける。
 最近、欧州(北欧)の漁船船型が注目され、水工研を中心として各種検討、研究が行われていて、北欧船型が推進性能、耐航性能、操縦性能、復原性能等の面で優れていることが確認されるとともに、日本型にも種々改善を要する点が多いことが指摘されている。
 今後、「動力漁船の性能の基準(告示)」の改正を含め、日本型漁船船型の変革が起こると思われる。
 図3−2に水工研で検討に使用されていた日本型と北欧型の船型比較実船例を示す。







サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
47位
(31,386成果物中)

成果物アクセス数
194,440

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2019年7月20日

関連する他の成果物

1.造船現図指導書(原寸型・定規)
2.平成14年度通信教育造船科講座受講者募集のご案内
3.平成14年度通信教育造船科講座のしおり
4.平成14年度通信教育造船科講座スクーリング(面接指導)実施要領
5.船殻設計
6.船殻設計(学習指導書)
7.平成14年度通信教育造船科講座添削問題
8.平成14年度通信教育造船科講座スクーリング試験問題
9.通信教育造船科講座正解集(平成14年度)
10.船殻ブロックのデジタル生産技術の基礎研究 成果報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から