第5章「トイレとバスルーム」には、トイレとバスルームのすべての備品および付属品の詳細な仕様が記載されている。
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水洗トイレおよびトイレコンパートメントについて細かく記載され、さらに車椅子に対応したトイレについても詳細に定められている。例えば、車椅子に対応したトイレコンパートメントの幅は、壁面から垂直に計測して60インチ(1525mm)以上とする。また、コンパートメントの奥行は、壁掛け型便器の場合には後ろの壁から垂直に測って56インチ(1420mm)以上、デッキ据え置き型便器の場合には、後ろの壁から垂直に測って59インチ以上(1500mm)必要である。ドア、手すり、コート掛け、棚などについても仕様が記載されている。 |
2) |
男性用小便器はデッキ表面から最大17インチ(430mm)の高さの壁掛け型または床置き型(ストール型)とする。小便器は、便器の縁の外側から背面の取り付け具までを計測して奥行13−1/2インチ(345mm)以上とする。また、水洗スイッチ(手動または自動)はデッキ表面から44インチ(1120mm)以下の位置に備え付けなければならない。 |
3) |
洗面台シンク、洗面台付属品、化粧台、作りつけ化粧台もバリアフリーにする必要がある。洗面台とシンクは、デッキ表面から洗面台上面の縁までの高さが34インチ(865mm)以下となるように設置する。蛇口は、手動式でも自動停止式でも、10秒以上水が流れなければならない。洗面台のボールの深さは6−1/2インチ(165mm)以下とし、洗面台下の給排水管とシンクは何かで覆うか、体が触れないような構造にする。 |
4) |
バスタブとシャワーについては、次のように記載されている。バスタブの前に十分な空間を設け、さらにバスタブ内に固定式または取り外し可能な腰掛けを取り付けなければならない。バスタブとシャワーの両方に手すりを設け、スイッチ類は適切な位置に取り付けなければならない。 |
a)腰掛けは、座面、固定具、支持構造のどこかに250lbs(1112N)の垂直方向または水平方向の力が加わっても使用材料の許容応力を超えないようにしなければならない。バスタブ用とシャワー用では、腰掛けの仕様が異なる。たとえば、バスタブの腰掛けに対する要求は次のとおりである。バスタブ内の取り外し式腰掛けの奥行は、15インチ(380mm)以上16インチ(405mm)以下にする。腰掛けはしっかり固定されなければならない。バスタブの頭側に固定された作り付けの腰掛けの場合、奥行は15インチ(380mm)以下とする。バスタブ内の腰掛けの上面の位置は、デッキ表面に取り付けられたバスタブの底から17インチ(430mm)以上19インチ(485mm)以下とする。
b)デッキ表面から33インチ(840mm)以上36インチ(915mm)以下の位置に水平に手すりを取り付けなければならない。手すりの棒の直径または幅は1−1/4インチ(32mm)以上1−1/2インチ(38mm)以下とする。手すりの棒が丸くない場合は、同等の握りやすい形状にするため、断面の最大寸法は2インチ(51mm)、周囲の長さは4インチ(100mm)以上4−11/16インチ(120mm)以下とし、さらに角の部分に半径1/8インチ(3.2mm)以上の丸みを持たせる。壁と手すりの間の隙間は、1−1/2インチ(38mm)とする。また、手すりの上、15インチ(380mm)以内には壁から何も張り出さないようにする。
c)バスタブのスイッチ類(排水栓を除く)は、バスタブの上の縁から手すりまでの範囲内の高さで、かつバスタブの前面の縁からバスタブの幅の中央までの範囲に該当する壁面に取り付ける。ただし、シャワーのスイッチ類の仕様は、上記とは異なっている。
第6章「吹き上げ式水飲み器およびウォータークーラー」には、各デッキに設置されているこれらの装置の50%以上が次に示す仕様に適合していなければならないと記載されている。
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噴出口の高さはデッキ表面から36インチ(915mm)以内とするが、横向きに使用するタイプか、前向きに使用するタイプかによって噴出口の位置は異なる。装置前面から車椅子を横付けして使用するタイプの場合は、バンパーも含めて前面の縁から3−1/2インチ(90mm)以内の位置に噴出口を取り付ける。前向きに使用するタイプの場合、噴出口は、縦の支持部から15インチ(380mm)以上離れ、バンパーも含めて前面の縁から5インチ(125mm)以内の位置に取り付ける。 |
2) |
噴出した水の下にコップを差し込めるようにするため、噴出口から4インチ(100mm)以上の高さに水が噴出する必要がある。装置の前面から水平に測り、前面からの距離が3インチ(75mm)以内の位置の噴出口からの水流の角度は30度以内、前面からの距離が3インチ(75mm)〜5インチ(125mm)の噴出口からの水流の角度は15度以内とする。 |
3) |
水飲み器およびウォータークーラーのスイッチや操作具は、強い力で握ったり挟んだり、手首を強くひねったりせずに片手で操作できるようにしなければならない。スイッチや操作部分を作動させるために必要な力は5lb(22.2N)を超えてはならない。 |
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