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さわやか福祉財団活動報告
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活動日記
 
 さわやか福祉財団が、組織の運営上、常に心しているのが、「常に市民の目線を持つ」―ふれあいの論理を貫く―というものです。2000年の財団化5周年にあたり改めてその思いを7つの言葉で具体化しました。「チャレンジ」「協働」「アドボカシー」「市民の目」「柔軟」「ヨコ型」、そして「節約」です。これらを支えるために、寄付行為の他、各種の規程・規則などを定め、それらはすべて財団ホームページ上で公開しています。
 
News Spot
活動報告 NEWS&にゅーす
地域福祉推進ビデオが完成しました
「さぁ、やろう!〜地域づくりはみんなが主役〜」
組織づくり支援グループ
 
 神奈川県・平塚市から依頼を受け、2001年春から2002年4月までかかわった「平塚市花水地区福祉コミュニティづくり」(神奈川県地域福祉推進モデル事業=取り組み内容については、本誌8月号活動報告をご参照)とその他の神奈川県内のモデル事業をまとめ、神奈川県の委託により作成した福祉コミュニティづくりのきっかけづくりとなるビデオ「さあ、やろう! 〜地域づくりはみんなが主役〜」がこのほど完成しました。その概要をご紹介します。
 
 
神奈川県のモデル事業の成果
 「地域福祉推進モデル事業」は、横須賀市・平塚市・厚木市・開成町・相模湖町の5つの市町で実施されました。各地域で地域の実情に合わせた創意工夫による事業が展開されましたが、その結果「住民自らが地域福祉の主体として、自発的にテーマを決め、活動した」「これまであまり連携のなかった既存組織とNPOなどの団体がネットワーク化した」「施設と地域住民が助け合っていく気運が盛り上がった」などの成果と、「参加層の拡大が大切」「地域福祉の核となる人材の発掘が鍵となる」などの今後の課題も明らかになりました。
 
ビデオの構成
 今回作成したビデオでは、神奈川県の地域福祉推進モデル事業の中から3つの事例を取り上げ、「福祉コミュニティづくり」の具体的イメージをより明確に持つことができる構成になっています。
 まず、当財団堀田力理事長からの呼びかけや日常の生活風景を通して、「地域に暮らす住民自らが考え、話し合い、活動することから始めよう」という問題提起を行っています。
 続いて、モデル地区である横須賀市、開成町、平塚市の取り組みを取り上げ、時に平塚市での取り組みについては、呼びかけから住民の主体的な活動に移っていく様子を順を追って説明しています。
 またビデオと併せて、福祉コミュニティづくりのポイントや有効に活用するために必要な基礎知識をまとめた手引きを添えています。その中では、平塚市の取り組みの中で重要なポイントとなるワークショップについて、進め方のポイントやその効果を示しています。また、ワークショップに活用した「助けられ上手・助け上手体験ゲーム」についても、ゲームを活用する狙いからゲームの進め方までを簡単に紹介しています。
 
撮影はボランティアサークルが担当。またナレーションも地元FM放送のアナウンサーが協力してくれるなど、制作にも地域の温かい思いがこもる
 
ボランティアによる撮影
 このビデオは、平塚市にある映像ボランティアサークル「湘南映像サークル」(関喜一郎代表)が、活動に同行する形で収録した膨大な映像を編集して作成したものです。昨年の春から約1年間にわたって、最初のシンポジウムからワークショップ、各チームの活動までビデオカメラが密着取材してきました。中高年のボランティアの活躍にも助けられ、このビデオは完成したといっても過言ではありません。(この場を借りてお礼申し上げます!)
(木原 勇・坪井 映美)
 
 このビデオは、12月からさわやか福祉財団で有償頒布を開始します(頒布価格 税込1500円)。また、平塚市の取り組みをそれぞれの地域の実情に合わせて活用するためのワークブックも別冊で頒布します。
 皆様がお住まいの地域でも、これらを活用して住民主体の地域づくりを始めてみませんか。ビデオなどについての詳細は、財団組織づくり支援グループまでお問い合わせください。
 
さわやか懇話会を長野で開催しました
広報・企画グループ
 
 穏やかな秋晴れとなった10月3日(木)、長野市のメルパルク長野でさわやか懇話会を開催しました。さわやか懇話会は、全国のさわやかパートナーの皆様等さわやか福祉財団のご支援者の皆様を対象に毎年各地で開催しているものです。平日の昼間の時間帯にもかかわらず、今回は長野県及び近県から29名の皆様に参加していただきました。
 懇話会は午後3時30分から6時までのスケジュールでしたが、今回も前回好評だった福岡懇話会に続き、自由参加プログラムとして、まず午後1時から、「地域通貨ワークショップ」を実施しました。多くの皆様はほとんど面識のない方同士で、冒頭の財団スタッフによる地域通貨・時間通貨説明時は静かに熱心に聞き入っていたものの、やがてグループに分かれての体験ゲームに移行すると、あちこちから笑い声や仕切り声が聞こえるほどにぎやかに。休憩を挟んで懇話会が始まったころには、それぞれに打ち解けた雰囲気が会場内を包んでいました。
 懇話会は、まず堀田理事長のトークから始まり、さわやかインストラクターでありNPO法人ケア・ハンズでも活躍中の中村清子さんによる活動紹介、意見交換、そして場所を後ろに移しての自由交流。最後は参加者による恒例の写真撮影で散会となりました。
「一人で来たけれど、とっても楽しかった」「皆さんのお話が聞けて元気が出ました」など、限られた時間ではありましたが、それぞれに有意義な時間としていただけたようです。
 財団からは他に木原・丹・三輪の3氏が参加。特に三輪さんは地元長野県からの研修生であり、ひっぱりだこの人気でした。長野の地にますます熱いふれあいの輪が広がることを願っています。
(清水 肇子・小野島 朝子)
 
 
こんな仕事をしています
コンピュータシステム開発グループ
 
 近年、財団スタッフの活動も多彩かつ広範囲になり、情報交換、文書作成、データベース利用等にコンピュータを利用する機会が以前に増して大きくなってきています。以前はパソコンが苦手で利用する人が少なかったのが、最近はほとんどのスタッフがパソコンを手にするようになってきました。
 コンピュータグループは、財団内部のコンピュータ環境の整備、LANネットワーク構築、サーバーシステムの導入、データベース構築、保守・セキュリティーの確保等々について日々活動しています。これらの仕事は財団スタッフの活動を支えるものですが、皆さんの目に直接触れる機会がないのが残念です。
 当グループのもう一方の柱の事業である在宅福祉団体の運営管理ソフト「さわやかさんIII」のサポートに関しては、9月の問い合わせ数は10件以上ありました。
 たとえば利用の方法、操作に関するもの、ウィンドウズXPパソコンヘのインストール方法、その他技術的トラブル等々に臨機応変に対応しています。また利用者からの要望を取り込んだ改良版を「サービスパック」として利用者には無料で供給を始めました。
 最近は在宅福祉サービス団体も収益事業が増えてきたため、現在の会計ソフトでは帳簿の作成で少し不便な面があります。従って、それに伴う会計処理ソフトを改定することに着手しました。
 また、ホームページ作成に関しても、経費節減するため外部への依存度を低め、我々スタッフでやっていこうということで、従来は、「サッカーさわやか広場」については主体的に技術サポートを行ってきましたが、今後はさわやかニュース等順次対応していけるよう、チャレンジしていきます。
(会田 皓一郎)







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