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Monthly Report
さわやか活動日記(抄)
〈2002年5月1日〜5月31日〉
 
地域通貨・時間通貨を始めませんか?
体験ゲーム 研修会を開催中
組織づくり支援グループ
 
【5月11日】
 栃木県宇都宮市文化会館において、ライオンズクラブ国際協会333・B地区第48回年次大会に出席。午前中の政策分科会「高齢化社会・障害者福祉においてライオンズクラブの果たすべき役割」にて、冒頭、金子長次地区ガバナーが、今後のライオンズの取り組みとして当財団が提唱している時間通貨・ふれあい切符を取り入れた相互援助の支え合い組織と連携協働が大切だと提言し、それを受ける形で、財団の取り組みと全国の助け合い活動・地域通貨の仕組みについて説明。地域活性につながる取り組みとして、会場の関心が高かった。
(木原)
【5月12日】
 埼玉県宮代町にある、NPO法人ハートフルみやしろ総会にて、時間通貨体験ゲームを披露。予定時間が縮小になったが、会場に4つのシマをつくり、財団の説明のあとに、ゲームを体験。お互いのことは知っていると自負していた参加者も、意外な面が浮き彫りになると、笑い声が飛び交っていました。
(木原)
【5月18日】
 神奈川県藤沢市にて、湘南遊友会というグループの勉強会の一環として、地域通貨(時問通貨)の出前研修を実施。さわやか福祉財団が推進する時間通貨を中心に話を進め、助けられ上手・助け上手体験ゲームでも盛り上がった。参加者からは、「誰もが平等に持っている時間を基準にするという考え方が面白い」「時間通貨を導入してみたい」「定年後の方向性が見えてきたような気がする」などの声が聞かれ、時間通貨に興味を持っていただけたようである。
(三輪・坪井)
 
市民が参加した地域福祉計画づくりを
厚労省 地域福祉課長と懇談
地域協同推進プロジェクト
 
【5月16日】
 厚生労働省の川井一心地域福祉課長と佐藤信人同課長補佐をお招きし、霞が関の法曹会館で意見交換を行った。財団からは堀田力理事長も加わり、2003年度から始まる地域福祉計画について様々にお話を伺った。具体的には、全国自治体で取り組み始めている地域福祉計画づくりの基本となっている、真の住民参加と、更には「地域協同」(NPO・市民団体と社協、JA、生協などの活動連携)を具体化していくにはどうすればよいか、というかなり欲張った内容、しかし、2時間あまりの懇談から、自治体、社会福祉協議会その他の地域組織、住民、それぞれに関する期待と課題が浮き彫りにされた。特に地域のふれあい活動に関係する自治体、社協の方々にはいろいろなヒントがあるはず。なお川井課長と堀田理事長との話の内容は、本誌「さわやか対談」に収録していますのでぜひご覧ください。
(丹)
【5月18日】
 千葉県たすけあい連絡会総会に出席。昨年12月に開催した「地域協同推進シンポジウム・千葉」へご協力いただいたお礼を兼ね、シンポを活かして県内各地域でさらにネットワークづくりを進めていただくよう、お願いをした。世古口育子さん(神奈川県からの派遣職員で本年4月に県へ復帰)も、シンポ当時、財団の担当スタッフとして精力的に動いてもらった縁で一緒に参加した。この総会は、100名を超える出席者で熱気があり、午後には分科会で勉強と中身が濃い。國生美南子会長のほか、シンポを機会に「さわやか」と馴染みになった地域の方々のお元気な顔も多く、これからの千葉に期待が膨らむ。
(丹)
【5月22〜23日】
 松江市で、「地域協同推進シンポジウム・島根」(7月11日)の準備。22日は共催をお願いしている島根県庁や、松江市役所などを訪問。そして会場(くにびきメッセ)の下見。23日は県社協を会場に、第2回準備会と、続いてパネリストによる打ち合わせ会。県社協の福間地域福祉部長、担当スタッフの松崎さんは、いずれもこの4月の着任。既に3月にスタートしている準備会へは途中からの参加となったが、「地域協同」の意義を、新鮮な目で積極的に評価してくださるメンバーなので心強い。島根県は高齢化率がすでに25%で日本一。地域支えあい・ふれあい活動のあり方を探るには恰好のモデル地区といえる。千葉、長野とはまた一味違った、意義あるシンポジウムになりそうな予感を抱いて出雲空港から帰京。
(丹・三輪)
 
伊達市で講演 学校教育のあり方とは?
サッカーさわやか広場
城陽市と流山市で開催
社会参加システム推進グループ
 
【5月7日】
 7月号の「今、心の教育を考える」の取材で、大阪府松原市に伺った。本文ではご紹介できなかったが、松原高校でカウンセリング講座を担当している佐谷力先生は、生徒たちが使えるカウンセリングのテキストがないからとテキストを作ってしまった。松原高校の卒業生で準高生(障害児)の授産施設にかかわってきた鄭聖子さんは、「高校生活が楽しかったから、ずっとやってきたのよ」と話してくださった。松原の町と人の魅力を語り、「だから、みんなここに戻ってくるんですよ」とおっしゃっていたのは、自らもUターン組の松原ファミリー施設長の豊永雅雄さんだった。たくさんの方々が長時間の取材に応じてくださった。ありがとうございました。松原の人は皆、熱かった。
(伏見)
【5月13日】
 北海道は胆振の湘南といわれる伊達市、その青年会議所の皆様のお声掛かりで、新学習指導要領のもとでの学校教育のあり方等につき、地元の学校関係者、PTA関係者、市民の皆様ら約100名を前に講演。週5日制、総合的な学習の時間、社会奉仕活動・自然体験活動等々、戦後50余年の日本の教育を根本的に見直す国の政策転換を市民としてどう理解し、子どもたちにどう接していけばよいのか、ヒントになるような話をするのが今回の目的であった。
 「とにかく、子どもたちが何か良いことをしたときは褒めてあげよう。それにより、子どもたちは自信がつき、他人に対しても思いやれる人に成長していき、その結果、生きる力が備わっていく」「学力だけを絶対的な基準として考えるのではなく、スポーツ、芸術活動等多様性を認めてあげよう」といった点を、できるだけ具体例を入れ、お話しした。
 なお、当日の様子は北海道新聞と室蘭民報で後日、報道された。
(蒲田)
【5月18・25日】
 今月は充実した月になった。「サッカーさわやか広場」は城陽市(5月18日)と流山市(5月25日)の2会場で開催し、それぞれ盛況であった。Jリーグクラブ京都パープルサンガ並びに柏レイソルに感謝する次第です。秋の開催計画としては、福井県鯖江市立鯖江中学校を訪問し、プログラムの打ち合わせを行った。中学校は初めてであり、これをモデルにしたい。また、鹿島アントラーズとは潮来市で、大宮アルディージャとはさいたま市で開催すべく打ち合わせを行い、それぞれ近日中に開催日を決めることにした。
(吉田旭)
【5月29日】
 勤労者マルチライフ支援事業の2002年度の第1回プロジェクト・マネジャー全国連絡会議が東京で開催され、財団で本事業にかかわっている4名が出席した。
 11都府県の13地区における2001年度のベストの取り組み事例を発表する中で経験交流を行い、2002年度の取り組みにつなげるのがねらいの会議であった。ベストとはいっても温度差はかなりあり、そこには本事業に対する各地域の理解度や取り組み度の違いが如実に表れている。今年度の財団の仕事はこの温度差の違いを高いレベルでならすべく、各地のプロジェクト・マネジャーに働きかけること。まさに財団が鼎の軽重を問われる厳しい年になりそうである。
(蒲田)
 
介護相談員養成研修 今年度840名を対象に
市民協総会に参加
ふれあい社会づくりグループ
 
【5月8日】
 都立小山台高校1年生6名が福祉の現状についてヒアリングで財団に。その中で、地域通貨ゲームキットを用いて、助けられ、支え合うことの重要性について理解してもらおうという試みだったが、後日の報告によれば理解度大。
(奈良)
【5月14日】
 流山ユー・アイ ネットの審査請求の件で、福岡の赤塚和俊公認会計士から紹介された加藤俊也公認会計士・税理士とお会いして協力依頼を。
(神田・奈良)
【5月21日】
 NPO法人地域ケア政策ネットワーク(略称C2P、福祉自治体ユニット内)で、今年度の介護相談員養成研修の進め方についての打ち合わせ会議。今年度は、申し込みが約840名のため、全6回の新人研修を、C2Pと3回ずつ運営することになった。
(和久井・奈良)
【5月25日】
 NPO法人ほほえみサービス米沢の総会に出席。福祉マンションの1階でデイサービスや訪問介護などのかたわら、本来事業である助け合いを大事にしていきたいとする姿勢についての確認や、企業とNPOとの相違点などについて説明も。
(奈良)
【5月29日】
 日本社会福祉士会理事・運営委員会運営委員長の見平隆氏と、特養をよくする市民の会代表の本間郁子さんとともに、「こんなときどうする? 介護相談実務ガイド入門」についての打ち合わせ会議。A5版2色刷で印刷することになった。
(高田・鈴木・奈良)
【5月30日】
 市民互助団体全国協議会(市民協)総会を、7月中旬に引っ越し予定の「NPOハウス」(旧三河台中学校跡地)の体育館で開催。なおこの総会で、市民協の団体名称を「市民福祉団体全国協議会」と変更することが同意され、名称変更手続きを行うことに。その後、市民協主催のトップマネジメント研修に翌午前中まで参加。
(奈良)







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