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2−3 実習内容評価票
 実習を受けた学生に、実習プログラムについて問う評価票(表IV−6)への無記名での記入を依頼した。1−1から1−13は内容に関する質問、2−1から2−5は資料の量や時間的な長さに関する質問である。
 評価の結果を図IV−9、図IV−10、表IV−7に示す。実習テーマの内容、スタッフの対応、今後の進路への影響については比較的評価が高かった一方、反対意見や少数意見の扱い方、発表準備へのアドバイス・指導内容についてはやや評価が低かった。これまでほとんど未知であった在宅ホスピスケアを実習で経験し、卒後の臨床に向けて意義ある刺激を受けた反面、初めて見聞きすることに対する学生一人一人の多様な考えが充分に議論されずに終わり、発表に向けてまとめ上げる過程でも疑問が残ったまま進めていた可能性がある。また、ケースの内容や提示の仕方については評価が二分され、課題として与えられたケースによって難易度、理解度に差があったと考えられる。
 渡された資料の量は少ないと感じる学生が多く、より多くのことを学びたいと意欲的であると同時にこれまで在宅ホスピスケアに関する資料に触れる機会がほとんどなかったことが伺える。また、実習中の時間に関しては足りないと感じる学生が多く、1週間という短期間の中で実習目標の達成度が上がったにも関わらず、まだまだ不十分だという思いがある。
 最後に、「この実習をもう一度受ける機会があったら、また受けたいと思うか」に対しては9名中8名の学生が「受けたい」、1名が「どちらともいえない」と答えている。さらに「この実習を後輩に勧めたいと思うか」という質問に対しては9名中8名の学生が「勧めたい」、1名が「どちらともいえない」と答えている。
 以上のことから、学生は本実習プログラムに対しては満足度が高く、いくつかの不満な点はより深く理解したいと思う意欲の表れと考えられる。
 
表IV−6 実習プログラム評価票
(拡大画面:149KB)
 
図IV−9 実習プログラム評価(1)(内容に関して。質問項目は表IV−6参照)
(拡大画面:19KB)
 
図IV−10 実習プログラム評価(2)(資料の量・時間に関して。質問項目は表IV−6参照)
 
表IV−7 実習プログラム評価(3)
  はい どちらともいえない いいえ
この実習をもう一度受ける機会があったらまた受けたいと思うか 8 1 0
この実習を来年受ける後輩に勧めたいと思いますか 8 1 0







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