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4. 緩和ケアにおける倫理的課題
(ア)態度
(1)患者を自律した個人として尊重する
(2)家族の役割を尊重する
(3)患者や家族の生き方、信条、主義、宗教がたとえ自分とは違っていても、それを尊重する
(4)患者や家族に対して素直に正直に接する
(5)患者や家族の意思決定を尊重する
(6)医療チームの役割を尊重する
(7)安楽死をめぐる諸問題の理解を育む
(8)診断早期から経過に応じて緩和ケアの適応を探る
(イ)技能
(1)方針を4つの大きな側面(医学的適応/QOL/家族及び周囲の状況/患者の自律)をもとに評価できる
(2)患者や家族と気軽に相談の場が持てる
(3)医療チームのメンバーと相談の場が持てる
(ウ)知識
(1)医療倫理の4原則(患者の自律性を尊重する、患者の益を考える、患者に害を与えない、社会的公平性を尊重する)について述べることができる
(2)家族関係の重要性について説明できる
(3)積極的安楽死、消極的安楽死、自然死、自殺幇助、鎮静について述べることができる
(4)日本における「安楽死の4条件」について述べることができる
(5)DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)について説明できる
 
5. サービスの供給
(ア)態度
(1)利用可能なサービスを最大限活用する
(2)医療ソーシャルワーカーと相談する
(3)サービスの供給に関わる各職種の役割を理解し、それを尊重する
(イ)技能
(1)必要なサービス提供機関と情報交換ができる
(ウ)知識
(1)利用可能な地域の医療・福祉サービスについて述べることができる
(2)緩和ケアに関する保険医療制度について述べることができる
(3)緩和ケアに関する社会資源(緩和ケア病棟、自助グループ、ボランティアグループ)について述べることができる
 
6. チーム・アプローチ
(ア)態度
(1)個々のチームのメンバーの役割の違いを理解し、それを尊重する
(2)チームのメンバー間での情報の共有化を心がける
(3)自分の能力の限界を認識し、異なる意見を取り入れて、自分が成長する
(イ)技能
(1)チーム内の各メンバーの意見を傾聴できる
(2)チーム内のメンバーに対して、相手にわかるように自分の意見を述べることができる
(3)チームのメンバーと接するときの自分の感情の変化に気づくことができる
(4)必要に応じて、他科に相談ができる
(ウ)知識
(1)チームを構成する各専門職種の役割を説明できる
1. 医師・家庭医(かかりつけ医)
2. 看護師・訪問看護師
3. 理学療法士
4. 作業療法士
5. 薬剤師
6. 栄養士
7. ソーシャル・ワーカー
8. 臨床心理士
9. 歯科医師
10. 歯科衛生士
11. 宗教家
12. その他
(ア)ケアマネージャー
(イ)ホームヘルパー
(ウ)法律家
(2)チームのダイナミズムについて説明できる
(3)チームにおけるボランティアの役割について説明できる
 
7. コミュニケーション
(ア)態度
(1)患者や家族に対して素直に正直に接する
(2)患者や家族のニーズや希望に配慮する
(3)患者や家族との感情のやり取りを大切にする
(4)患者や家族の身になって考える
(イ)技能
(1)患者や家族のニーズを評価できる
(2)基本的コミュニケーション技法が実践できる
(3)患者および家族に病気の診断や見通しについて(特に悪い知らせを)適切に伝えることが出来る
(ウ)知識
(1)悪い知らせを聞いたときの患者や家族の反応について説明ができる
(2)悪い知らせを伝えるための適切な時期と方法(情報量や言葉の使い方)について説明できる
(3)患者や家族に対する過度の感情移入の危険性について説明できる
(4)同情と共感の違いについて述べることができる
 
8. 他科とのかかわり
(ア)態度
(1)自分の能力の限界を認識し、異なる意見を取り入れて、患者のQOL向上に努める
(2)患者の状況が他科へのコンサルテーションを必要とするかどうか常に配慮する
(3)患者の状況に応じて他科と連携をとる
(4)お互いの専門性を尊重する
(5)利用可能な他科の診療資源を最大限活用する
(6)他科と関わる場合も常に緩和ケアの観点を見失わない
(イ)技能
(1)他科と連携ができる
(2)セカンドオピニオンを求めることができる
(ウ)知識
(1)緩和ケアにかかわる様々な専門領域について述べることができる
 例:リハビリテーション、腫瘍科、歯科口腔外科、補完代替医療
(2)集学的な対応が必要となる症状について述べることができる
 例:リンパ浮腫、褥創、疼痛







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