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7. 大学病院におけるターミナルケアの取り組みについて(緩和医療チームを編成して)
東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座・助手 大竹知子
 
研究目的
 昨年度の研究で大学病院における緩和医療の方向性についての研究を行ってきたが、今回は当院において緩和医療チーム(麻酔科・外科・内科・産婦人科・耳鼻咽喉科・精神科・リハビリテーション科・放射線科・癌性疼痛認定看護師などのメンバーによる)を結成し、大学全体の緩和医療のレベルをあげるべく、緩和医療の啓発と実践を行うことを目的とした。緩和医療の概念は広いため、とりあえず院内の疼痛コントロールの適正化をはかるべく、疼痛コントロールチームを編成し(メンバー:婦人科医師・看護師〔癌性疹痛認定看護師を含む〕・臨床薬剤師・麻酔科医師)、モルヒネの初期投与のクリニカルパスの作成を試みた。婦人科病棟のモルヒネ初回導入の患者を対象とし、WHO方式による癌疼痛ラダーに基づき、癌疼痛患者の使用状況を調査し、有効なモルヒネ使用量の適正化の検討することを目的とした。続いて、実際に緩和医療チームを立ち上げ活動を開始し、大学病院での緩和医療のあり方について検討した。







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