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3S級舶用機関整備士指導書

 事業名 舶用機関整備士の資格検定事業
 団体名 日本舶用機関整備協会 注目度注目度5


4)シリンダゲージ
 穴の内径を測定するために広く用いられる測定器であり、4・7図に示すような構造である。計測穴の大きさに合せ各種の大きさのシリンダゲージがあり計測寸法に適合したシリンダゲージを用いなければならない。
 シリンダゲージの指示器はスピンドル形のダイヤルゲージを指示器取付部へ適当に差し込んで締付け固定する。
 
(拡大画面:32KB)
4・7図 シリンダゲージ
 
(1)換えロッドおよびワッシャの選択
 測定する穴の内径に合わせ、若干大き目の寸法となるように換えロッドおよびワッシャを選択し、4・7図の位置に取り付け、ネジを締め付ける。寸法が大き過ぎると穴に入らなくなったり、きつすぎると穴の表面を損傷する。小さ過ぎると測定できなくなる。測定子が動く範囲内で計測できる寸法のロッドおよびワッシャを選択することが重要である。
(2)ダイヤルゲージの取付け
 指示器として付属されているダイヤルゲージを取付けるが、その差し込み程度はダイヤルゲージのスピンドル先端の測定子が押棒に軽く当たりゲージの指針が半回転程度振れる位置で止め固定する。
(3)シリンダゲージの零点調整
 計測内径(呼称径)と同じリングゲージを用いて、4・8図に示すようにシリンダゲージを入れ、ゲージの指針が示す最小値の位置にゲージの外周目盛の0点を合わせる。これがリングゲージの内径となる。
 この内径を基準にして測定穴径がどの程度、大きいか小さいかをシリンダゲージで計測するのである。リングゲージは通常20℃における誤差が記されており、その分を計測後に補正することが大切である。リングゲージがない場合はブロックゲージを組合せて測定内径(呼び径)と同じ寸法のゲージを4・9図のように作り、これにシリンダゲージを入れて0点調整する。
 リングゲージもブロックゲージもない場合は、マイクロメータを用い測定内径(呼び径)と同じ寸法に合わせクランプでスピンドルを固定し、マイクロメータをバイスに軽く狭むなどの方法で固定し、アンビルとスピンドル間にシリンダゲージの測定子を入れて、0点を調整する。
 
4・8図 リングゲージ
 
4・9図 ブロックゲージ
 
(4)内径の計測
 4・8図4・9図の0点調整のように目盛を正しく読むことが大切であり、必ずダイヤルゲージの正面へ顔を向けて目盛を読むこと。この場合、0点から何目盛り、右又は左へ指針が移動したかにより、リングゲージの内径に比較し、測定個所の内径が大きいか、小さいかを知ることができる。その場合、測定個所における穴の直角断面での内径を読み取るため握り部分をつかみ、必らず4・10図に示す方向に若干動かして指針の先端が示す最小距離の位置で目盛りを読まなければならない。
 
4・10図 計測方法







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