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(8)六角棒レンチ
 六角穴付ボルトを廻すときに使用するレンチで、棒状と差換式がある。
 棒状はL字型になっており、両端をうまく使い分ければ、強い締め付けや狭いところでの締め付けが出来る。なお、パイプやメガネスパナを使用して締め付け力を増加してはいけない。
 差換式は、ラチェットハンドルや、スピナハンドルと組み合わせて使用する。
 
2・14図 棒状六角レンチ
 
2・15図 棒状六角レンチの悪い使い方
 
2・16図 差換式六角レンチ
 
(9)ドライバ
 小ネジの頭部には、+ 又は−形のスリワリが入れてあり、回転させるときには、形状と大きさの合ったドライバを使用する。
 なお、狭いスペースで使用しやすいように柄が短くなっているドライバをスタビイドライバと云う。又、ゆるみにくいネジを廻すときにハンマで叩いて使用するドライバを、ショックドライバといい、叩くことによってドライバの先が回転するようになっている。
(注意)ドライバは2・18図に示すような使い方をしないこと
 
2・17図 ドライバ
 
2・18図 ドライバの悪い使い方
 
 
2・19図 スタビイドライバ
 
2・20図 ショックドライバ
 
(10)プライヤ
 プライヤは針金を曲げたり、ねじったり、小物部品をつかんだりするときに使用するもので下記の如く用途により多くの種類のものがある。
イ)コンビネーションプライヤ
 一般にプライヤと呼ばれているもので、物をつかむ顎の部分が2段になっており、顎の一番奥の部分で針金などを切断することが出来る。
ロ)ノーズプライヤ
 コンビネーションプライヤでは作業しにくいところや、小さい穴のピンなどをつかむときに使用する。
 
2・21図 コンビネーションプライヤ
 
2・22図 ノーズプライヤ
 
ハ)ペンチ
 針金などの切断や、物をつかんだり曲げたりするときに使用する。
ニ)ニッパ
 針金の切断や、電線の被膜をとるときに使用する。
 
2・23図 ペンチ
 
2・24図 ニッパ
 
ホ)サークリッププライヤ
 サークリップ(スナップリング)の取り付け、取り外しに使用する。
ヘ)バイスプライヤ
 力を殆ど使わずに開閉できる万力であり、挟むときは足の部分を握り、解除するときは中間レバーを握ればゆるむ。又挟む物の大きさにより足の先のネジを調整すれば、口の大きさを変える事が出来る。
 
2・25図 サークリッププライヤ
 
2・26図 バイスプライヤ
 
(11)ハンマ
 ハンマには、片手ハンマなど使用目的によりいろいろな種類の物がある。
 片手ハンマは、重さにより1/4〜3ポンドの物に分けられる。
 銅ハンマ、プラスチックハンマ、木ハンマ、ゴムハンマは、傷が付きやすい物に使用し、テストハンマは点検用のハンマで、ボルト、ナットの締め付けや、亀裂の有無等の点検に使用する。
 
2・27図 各種ハンマ
 
(12)ポンチ
 ドリルで穴をあけるときの案内として使ったり、マークを打つとき等に使用する。
 
2・28図 ポンチ
 
(13)ギヤプーラ
 ギヤ、プーリ、カラー等の取り外しに使用する。
 
2・29図 ギヤプーラ







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