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2.8 始動装置
1)電気始動装置
(1)スターティングモータ、オルタネータ、バッテリの点検、整備
 
3・13表 電気始動装置の点検、整備
(スターティングモータ、オルタネータ、バッテリ)
点検計測内容 整備内容
(1)スターティングモータ
(1)ブラシの欠損、摩耗、作動状況 清掃、不良のものは交換
(2)ピニオン(歯車)の摩耗、損傷状況 修正または交換
(3)シフトリングおよびシフトレバーのローラの摩耗損傷 交換
(2)オルタネータ
(1)ブラシ接触面の荒れ状況 サンドペーパで修正または交換
(2)ロータコイルの抵抗測定とアーステスト 導通あればロータ交換
(3)ステータコイルの導通テスト、アーステスト 導通あれば交換
(4)トランジスタレギュレータの調整電圧不良 交換
(5)ダイオド導通テスト ダイオード不良は交換
(3)バッテリ
(1)外観検査(ケースの亀裂、破損) 交換
(2)保持具、端子の錆、腐食、破損 清掃(ワイヤブラシ等で)または交換
(3)注液口せんの亀裂、通気孔のつまり 交換、清掃
注 外部洗浄:水または温湯を流しながらブラシで洗浄、後は水分を完全に除去し、電線接続した後にグリスを薄く塗る  
 
 3・13表 電気始動装置の点検、整備による。
 
2)空気始動装置
(1)始動弁、分配弁、空気槽、充気弁の点検、整備
 3・14表 空気始動装置の点検、整備による。
 
3・14表 空気始動装置の点検、整備
(始動弁、分配弁、空気槽、充気弁)
点検計測内容 整備内容
(1)始動弁
(1)弁および弁座部に当り損傷がないか点検 すり合わせまたは交換
(2)弁ばねに傷、へたりがないか点検 交換
(3)弁軸頭部のカーボン付着状況 カーボンを清掃
(4)パッキン、0リング損傷点検 交換
(2)分配弁
(1)弁本体および摺動部の損傷、摩耗 すり合わせ修正または交換
(2)軸受(メタル)の摩耗、焼付き、損傷 軸受交換
(3)空気槽(空気だめ)
(1)本体内のドレン、錆および腐食の状況 内部清掃(洗浄)、錆取り
(2)各弁、弁座部の当り損傷 すり合わせ修正または交換
(3)ドレン抜き管に目詰りがないか 清掃
(4)圧力計の指針の異常 交換
(4)充気弁
(1)弁および弁座部の当り損傷 すり合わせ修正または交換
(2)弁および弁座部のカーボン付着 清掃
(3)冷却水ジャケット内部のスケール付着 清掃
 
2.9 過給装置
1)排気タービン過給機
(1)過給機に異常があるかどうかの調査は最終的には分解が必要であるが、分解せずに異常の有無を点検する場合は次の手順による。
(1)外観の異常チェック、傷、割れなど
(2)コンプレッサホイール入口側からコンプレッサホイールの傷、変形などを点検
(3)タービン排気側からタービンホイールの傷、変形などを点検
(4)タービンロータを手で回し、円滑にまわるかどうか点検
(5)タービン軸の径方向および軸方向の遊び寸法を計測し、使用限度内であるかチェックする。
 
3・22図 タービン軸軸方向遊び計測
(拡大画面:36KB)
 
 
3・23図 タービン軸径方向遊び計測
(拡大画面:43KB)







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