日本財団 図書館


4)三菱舶用エンジンS4M3E−MTK2型
三菱重工業株式会社
 
 S4M3E−MTK2型機関は、漁船法50馬力対応の漁船向けを主なターゲットとして開発されました。
 このクラス最高の出力213kW(290PS)と、従来機種:S4Mシリーズで得た過酷な環境に耐える信頼性の実績、そして船内整備を可能とした点検側蓋付など数多くの特徴を備え、全てにゆとりのある1ランク上の舶用専用エンジンです。
 
機関名称 S4M3E−MTK2L S4M3E−MTK2S
作業区分 L:軽作業 S:限定軽作業
形式 立形・水冷・4サイクル
排気ターボ過給機・空気冷却器付
燃焼形式 直接噴射方式
シリンダ数 4
シリンダ内径×行程mm 110.9×135
連続定格出力 kW(PS) 177kW(240PS) 195kW(265PS)
連続定格回転速度rpm 2400 2470
漁船法馬力数 50
実用最大出力 kW(PS) 191kW(260PS) 213kW(290PS)
実用最大回転速度 rpm 2480 2550
無負荷最低回転数 rpm 600
使用燃料油 A重油または軽油
マリンギヤ型式 MGN40GX−2
減速比 1.94,2.33,2.91,3.45
乾燥重量kg 840
 
 
S4M3E−MTK2
<特徴>
高出力
 漁船法50馬力クラス最大の排気量と大容量インタークーラ、高圧噴射ポンプと自社製高効率ターボチャージャーなど、各パワーユニットを駆使してクラストップの最大出力213KW(290PS)を実現しました。航走時でも作業時でも安定したパワーを提供します。
 
信頼性
 弁間ジェット冷却など、最新機能を採用した熱負荷軽減対策、タフトライドライナ、大容量オイルポンプなどによる優れたオイルコントロールシステム、駆動部分の剛性強化により噴射ポンプ駆動軸に大型ベアリングを追加するなど、安全航行のための構造改良を徹底しました。
 
コンパクト
 FEM解析を使い、小型エンジンに求められる最適形伏を追求、1ランク上のマリンギヤの採用、補機類の容量アップにもかかわらず全高・全幅寸法は従来エンジンと同様、フラットな上面で外観も一新しました。
 
経済性
 「漁船用エネルギー環境対応機関」の低燃費基準をクリア。優れた直噴燃焼方式とロス馬力の低減、さらに過酷な用途にもオイル消費は少なくエコノミーなエンジンです。
 
整備性
 従来からの船内整備用点検窓、両サイドの検油棒、カートリッジ式フィルタに加え、今回海水ポンプインペラにジャッキネジ付きを採用。メンテナンスの手間はミニマムです。
 また自動コントロール機構付トローリング装置、OKモニターデラックス計器盤などを標準装備操船性を向上させ、快適な航行を支えます。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION