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2−3 鉄道需要の現状分析
(1)個別路線の需要動向分析
 都市交通年報ベースで平成7年度から12年度までの個別路線の輸送人員の増加率をみると91路線の内、増加傾向を示しているのは26路線である。
 
表 2−3−1 路線別需要動向
No 路線名 H12/7
増加率
備考 No 路線名 H12/7
増加率
備考
1 JR東海道本線 -1.5%   47 阪急箕面線 -9.7%  
2 JR関西本線 1.1%   48 阪急京都本線 -10.6%  
3 JR奈良線 17.9%   49 阪急嵐山線 7.8%  
4 JR片町線 5.4%   50 阪神本線 -14.7%  
5 JR和歌山線 13.4%   51 阪神武庫川線 -10.7%  
6 JR阪和線 -7.8%   52 阪神西大阪線 -15.2%  
7 JR羽衣支線 -22.5%   53 大阪府都市開発泉北高速鉄道線 -10.2% H7より区間変更
8 JR福知山線 26.0%   54 大阪高速鉄道彩都線 16.9% H10→12
9 JR湖西線 2.2%   55 大阪高速鉄道大阪モノレール線 163.8% H9より区間変更
10 JR山陽本線 -5.6%   56 北大阪急行南北線 -10.4%  
11 JR和田岬支線 -7.6%   57 神戸電鉄有馬線 23.4%  
12 JR大阪環状線 -12.7%   58 神戸電鉄三田線 38.8%  
13 JR桜島線 -5.7%   59 神戸電鉄粟生線 -4.0%  
14 JR山陰本線 13.4%   60 神戸電鉄公園都市線 138.9% H8より区間変更
15 JR桜井線 -6.7%   61 山陽電鉄本線 1.3%  
16 JR関西空港線 -6.0%   62 叡山電鉄叡山本線 -18.4%  
17 JR東西線 27.5% H9→12 63 叡山電鉄鞍馬線 -25.7%  
18 近鉄難波線 -14.8%   64 水間鉄道水間線 -18.6%  
19 近鉄大阪線 -14.2%   65 能勢電鉄妙見線 -13.2%  
20 近鉄南大阪線 -15.6%   66 能勢電鉄日生線 7.9%  
21 近鉄奈良線 -13.3%   67 大阪市南港ポートタウン線 -2.9%  
22 近鉄京都線 -7.8%   68 神戸新交通ポートアイランド線 9.7%  
23 近鉄生駒線 -5.0%   69 神戸新交通六甲アイランド線 53.9%  
24 近鉄田原本線 2.0%   70 神戸高速鉄道東西線 29.7% 阪急三宮〜高速神戸
25 近鉄橿原線 -12.0%   71 神戸高速東西線 34.3% 元町〜西代
26 近鉄道明寺線 -12.9%   72 神戸高速南北線 58.0%  
27 近鉄長野線 -9.9%   73 北神急行電鉄北神線 -26.7%  
28 近鉄信貴線 -20.3%   74 テクノポート線 8.7% H10→12
29 近鉄御所線 -16.1%   75 ニュートラムテクノポート線 7.4% H10→12
30 近鉄天理線 -13.8%   76 京都市烏丸線 9.3% H9より区間変更
31 近鉄東大阪線 -4.1%   77 京都市東西線 -0.9% H10→12
32 南海本線 -15.5%   78 大阪市1号線(御堂筋線) -11.2%  
33 南海高師浜線 -24.2%   79 大阪市2号線(谷町線) -12.4%  
34 南海空港線 -15.5%   80 大阪市3号線(四つ橋線) -12.5%  
35 南海多奈川線 -26.9%   81 大阪市4号線(中央線) -11.3%  
36 南海高野線 -15.0%   82 大阪市5号線(千日前線) -13.4%  
37 京阪本線 -17.4%   83 大阪市6号線(堺筋線) -11.7%  
38 京阪交野線 -14.0%   84 大阪市7号線(長堀鶴見緑地線) 284.4% H9より区間変更
39 京阪宇治線 -14.4%   85 神戸市西神線・山手線・西神延伸線 -12.3%  
40 京阪鴨東線 -17.5%   86 阪堺電軌阪堺線 -30.3%  
41 阪急神戸線 -5.3%   87 阪堺電軌上町線 -29.1%  
42 阪急伊丹線 -20.4%   88 京阪京津線 -73.7%  
43 阪急甲陽線 -12.7%   89 京阪石山坂本線 -17.3%  
44 阪急今津線 -7.3%   90 京福電鉄嵐山本線 -32.9%  
45 阪急千里線 -9.7%   91 京福電鉄北野線 -38.2%  
46 阪急宝塚本線 -12.7%          
注)神戸市関連の路線については震災の影響が大きいものと考えられる
資料:都市交通年報
 
 事業規模別にみると、JRは半々、大手私鉄は9割以上の路線が減少、中小私鉄は5割の路線が増加、地下鉄は8割の路線が減少となっている。
 
表 2−3−2 事業規模別の輸送人員増加率別路線数
  プラスの路線数 マイナスの路線数
JR 8 9 17
大手私鉄 2 33 35
中小私鉄 14 15 29
地下鉄 2 8 10
26 65 91
資料:都市交通年報
 
表 2-3-3 増加率(平成12/7)上位・下位10路線
  路線名 増加率 備考   路線名 増加率 備考
(1) 大阪市7号線(長堀鶴見緑地線) 284.4% H9より区間変更 (1) 京阪京津線 -73.7%  
(2) 大阪高速鉄道大阪モノレール線 163.8% H9より区間変更 (2) 京福電鉄北野線 -38.2%  
(3) 神戸電鉄公園都市線 138.9% H8より区間変更 (3) 京福電鉄嵐山本線 -32.9%  
(4) 神戸高速南北線 58.0%   (4) 阪堺電軌阪堺線 -30.3%  
(5) 神戸新交通六甲アイランド線 53.9%   (5) 阪堺電軌上町線 -29.1%  
(6) 神戸電鉄三田線 38.8%   (6) 南海多奈川線 -26.9%  
(7) 神戸高速東西線 34.3% 元町〜西代 (7) 北神急行電鉄北神線 -26.7%  
(8) 神戸高速鉄道東西線 29.7% 阪急三宮〜高速神戸 (8) 叡山電鉄鞍馬線 -25.7%  
(9) JR東西線 27.5% H9→12 (9) 南海高師浜線 -24.2%  
(10) JR福知山線 26.0%   (10) JR羽衣支線 -22.5%  
注)神戸市関連の路線については震災の影響が大きいものと考えられる
資料:都市交通年報
 
【増加路線】
・ 増加率が高い路線は、主に開発の進んだ地域(三田、学研都市等)と中心都市間を連絡する路線(JR福知山線、関西線、東西線等)、鉄道整備により区間の延長が行われた路線(大阪市交7号線、大阪モノレール線等)、輸送力増強(JR奈良線等)を行った路線となっている。
・ また、人口が増加している地域に隣接している路線である。
 
【減少路線】
・ 逆に、低い路線は、主に支線若しくは短絡線が多い。
・ また、自動車保有率が高く、自動車分担率が高い地域(自動車交通中心の都市が形成されている)を運行している路線である。
・ ニュータウンが成熟化し、現在、少子・高齢化、人口減少が進展しているニュータウン沿線を運行する路線である。
 
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図 2−3−1   平成7年〜平成12年の輸送人員増加率







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