4−5−3 多気筒エンジンの試運転状況
多気筒エンジンの評価試験を始めるにあたり、初品エンジンとしての諸調整、異常有無の確認のためにモータリングによる試運転を行い、エンジンの異音等の有無、シリンダ内圧力を測定することにより、圧縮圧力、その他の各部作動状態を確認した。得られたシリンダ内圧力から、単気筒エンジンと同様に圧縮圧力が正常に得られていることを確認できた。エンジンテストベンチにおける設営状況を図4・47〜図4・49に示す。
モータリングによる試運転において特に異常のないことが確認できたので、次に燃料を徐々に供給しながら着火運転による試運転を行い、各部の作動状態を確認した。燃料は軽油を用いて行った。供給燃料を増していく過程において一部油漏れ等の初期問題点を抽出し、改良を行った。その結果、試作した多気筒エンジンが性能試験に供試可能なことが確認できたので、今後は単気筒エンジンとの相関、噴射時期、噴射系仕様をパラメータとした性能評価改良試験、および、D13モード評価試験を実施する。
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図4−47 テストベンチ設営状況(エンジン左側面)
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図4−48 テストベンチ設営状況(エンジン前面)
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図4−49 テストベンチ設営状況(エンジン後面)