第4章 平成13年度の研究開発内容
4−1 研究開発の内容
[1] 廃食用油等を用いて低エミッション燃焼を実現する燃焼室の研究開発
実際のエンジンにおける圧縮行程、膨張行程を再現し、エンジン燃焼室内に生じる燃焼のプロセスを再現・観察できる急速圧縮膨張装置を用いて燃焼室形状、圧縮比、容積比、面積比、噴射系等の設計要素、噴射時期等の運転要素の違いによる燃焼を高速度カメラにて撮影し解析することにより実機試験に供する燃焼室形状を選定する。
また、必要に応じてエンジン筒内の圧縮上死点に於ける高温高圧の条件を再現できる圧力容器・高速カメラを使用して、各種燃料を容器内に噴射し、噴射→拡散→燃焼に至るプロセスの燃焼観察を実施する。
[2] 単気筒エンジンを用いた性能試験
(1)の結果を基に、単気筒エンジンを用いて燃焼・性能改善試験を実施し、多気筒エンジンの仕様を決定する。
[3] 多気筒エンジンの中・小物設計、及び性能試験
(1)、
(2)の結果を基に、中・小物部品の設計、試作を行い、多気筒エンジンを用いて性能試験を実施し、廃食用油を燃料としたエンジンシステムを完成させるための基礎データを得る。
4−2 研究開発実施日程表
