1−6 研究開発の目標
1−6−1 研究開発の目標値
本研究開発の技術目標値を下記のように設定し、この目標を達成するため、各年度の目標と実施内容を設定した。
技術開発の最終目標値 |
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D13モード値にて |
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窒素酸化物排出量 |
3.2gr/kWh以下 |
パティキュレート排出量 |
0.17gr/kWh以下 |
なお,この目標値は,国際海事機関(IMO)において97年9月に採択された議定書の船舶用エンジンのNOx排出規制値9.8g/kWh(回転速度2000rpm以上,1200rpmの場合10.9g/kWh)に対して約1/3である。したがって,この目標値を達成すれば国際海事機関の規制値を十分クリアできる。
1−6−2 各年度の目標と実施内容
[1]平成11年度の技術開発の目標と内容
(イ)高粘度の廃食用油、植物油の噴射に必要な噴射系仕様の調査
(ロ)廃食用油、植物油の素性違いによる圧縮着火条件の明確化
(ハ)試験用単気筒エンジンの大物部品設計
(イ)、(ロ)の結果を基に、試験用単気筒エンジンの大物部品を設計、試作する。
[2]平成12年度の技術開発の目標と内容
(イ)高粘度の廃食用油、植物油の噴射に必要な仕様の調査
(ロ)廃食用油等を用いて低エミッション燃焼を実現する燃焼室の研究開発
(ハ)単気筒エンジンを用いた性能試験
(イ)、(ロ)の結果を基に、試作した単気筒エンジンを用いて性能改善試験を実施する。
(ニ)多気筒エンジンの大物設計
(イ)、(ロ)、(ハ)の結果を基に多気筒エンジンの大物部品の設計を開始する。
[3]平成13年度の技術開発の目標と内容
(イ)廃食用油等を用いて低エミッション燃焼を実現する燃焼室の研究開発
(ロ)単気筒エンジンを用いた性能試験
(ハ)多気筒エンジンの中・小物設計及び性能試験
1−6−3 研究開発の全体日程
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平成11年度 |
平成12年度 |
平成13年度 |
基本コンセプト検討 |
計画、予備試験、調査、コンセプト |
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噴射系の開発 |
廃食用油でのフルQ噴射可能な噴射系調査 |
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燃焼解析 高温高圧容器 RCEM (急速圧縮膨張装置) |
圧縮着火条件調査、噴射系、燃料性状違いでの燃焼条件確認 |
燃焼観察 |
燃焼観察 |
エンジン評価、改良 単気筒エンジン 多気筒エンジン |
設計試作 |
燃焼改善試験 設計 |
試作、性能評価 |
1−6−4 各年度の研究開発項目
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