高台に立地する建築物内が視点場となり、その建築物の海側の壁面に大きな開口部があることで、眼前の自然物を介して眼下の海が一望できる。
図3-6 開放型
海道を視点場として、海岸線沿いに連立する建築物の間隙(スリット)により引き締められた海景が、シークエンスとして眺められる。
図3-7 引き締め型
高台の視点場と視対象(海)の大きな高低差や海方向に下る坂道の沿道両側に立地する建築物などにより、内陸のまちなかにいながら遠方に広がる海へと視線が誘導される。
図3-8 視線誘導型
海岸線沿いに立地する建築物が、屋内外の往来を容易にする形態をとることで、潮の干満で変化する海景が屋内外の多様な視点場で楽しめる。
図3-9 活動誘発型
陸・海上それぞれのにぎわいを高い視点場から同時に一望できることで、陸と海という異なる空間の一体感が楽しめる。
図3-10 同時型
接岸した建築物内の低い視点場(座敷)から水面の表情を見て水面との一体感が楽しめる。
図3-11 水面一体型
《参考文献》
*1 島妃沙子・横内憲久・岡田智秀、 「人と建築物と海」との関係からみた海景観賞の型に関する研究、日本建築学会計画系論文集No.549、pp.315〜322、2001年