図II.4.7-3および4には、減圧・加圧実験における浮遊性甲殻類の変化、図II.4.7-5および6には、スリット部流速と浮遊性甲殻類損傷率の関係、図II.4.7-7および8には、圧損と損傷率の関係を示した。
減圧および加圧実験共に、処理後に個体数が減少しており、粉砕された個体があることを表している。また、正常個体が減少し、運動停止及び体の一部が破損する個体が増えている。それらの効果は、流速が速いほど大きくなっているが、特に、加圧実験の流速18.7m/secで顕著に表れている。
浮遊性甲殻類全体(甲殻類合計)に対する効果を3回の実験の平均損傷率でみると、減圧実験の流速18.8m/secが60%弱であるのに対し、加圧実験の流速18.7m/secが約65%とやや高くなっている。
圧損と損傷率との関係においても、減圧実験では圧損17.6mAqで60%弱であるのに対し、加圧実験では13.6mAqで65%と低い圧損で高い効果が得られている。
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図II.4.7-3 減圧実験の各スリット部流速における浮遊性甲殻類の変化
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図II.4.7-4 加圧実験の各スリット部流速における浮遊性甲殻類の変化
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図II.4.7-5 減圧実験におけるスリット部流速と浮遊性甲殻類損傷率との関係