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3.本事業の成果
 本事業では、国際的な緊急課題であるバラスト水による水生生物の移動・拡散を防止するバラスト水処理技術の開発をテーマとし、平成11年度までの当協会の調査研究で実用性が高いと考えられた水生生物の機械的殺滅法の実用機開発の方向性を見いだすことを目標とした。各種検討や実験を実施することによって、機械的殺滅法のメカニズムを解明し、また、実用機開発に向けての改良要素を把握して課題を明らかにした。今後、改良を加え課題をクリアーすることで、国際的要求に応えうる実用的な処理技術に発展することを信じる。また、これら成果を基に、国内外の学会およびシンポジウム、並びにMEPC第47回会合に機械的殺滅法を紹介・周知する資料を作成した。
 これら科学的、客観的な視点での検討および作成資料は、今後の国際規制に反映できるものであり、関係機関、海運業界およびその関係者が今後の対策を考える際の参考資料として、事業の目的を満たすものであって十分な成果を得たといえよう。








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