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3.2 航海数の全体集計
3.2.1 航海数のゾーン別のOD集計
(1) HNS輸送船舶全体の集計
 表 3.2-1は、わが国周辺海域を航行したHNS輸送船舶全体の航海数を、仕出港(O: Port Origin)及び仕向港(D: Port of Destination)のゾーン別に集計したものである。
 全体では13,188航海であり、船種別ではケミカルタンカーが7,949航海(約60%)、LPG船が2,981航海(約23%)、LNG船が2,258航海(約17%)となっている。
 
 これを見ると、日本の内水内諸港間航行を除く各ゾーン間の航行としては、日本の諸港間の航海数の割合が約9%、日本の諸港と外国の諸港との間の航海数が約25%、日本の諸港に寄港した船舶の航海数の割合は約34%を占めている。
 日本を除く極東ゾーン(図 3.1-3のゾーン分類がEastAsia、もしくはOD総括表見出しの仕出港または仕向港のゾーン分類がEastAsiaで示されているゾーン。以下同じ。)の諸港と日本の諸港との間の航海数の割合は約12%である。日本を除く極東ゾーンの諸港と日本以外の諸港との間の航海数は約32%で、両者を合わせると約44%を占めている。
 また、東南アジアゾーン(図 3.1-3のゾーン分類がSE.Asia、もしくはOD総括表見出しの仕出港または仕向港のゾーン分類がSE.Asiaで示されているゾーン。以下同じ。)の諸港は、日本の諸港との間の航海数が約8%、日本以外の諸港との間の航海数が約6%で、両者を合わせると約14%を占めている。 
 
 なお、動静の説明(上記、3.2.1(2)、(3)及び(4))において、航海数のゾーン別割合とは、仕出港についてはOD総括表右端の欄に示すゾーン別航海数集計を総計で除した値、仕向港についてはOD総括表下段の欄に示すゾーン別航海数集計を総計で除した値である。
 さらに、諸港間航海数のゾーン別割合、仕出港または仕向港とするゾーン別割合とは、同じゾーンの仕出港、仕向港のゾーン別割合を平均した値である。
表 3.2-1: わが国周辺海域を航行したHNS輸送船舶全体のゾーン別OD総括表(1997年)
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(2) ケミカルタンカーの集計
 表 3.2-2は、わが国周辺海域を航行したHNS輸送船舶のうち、特にケミカルタンカーを取り上げ、その航海数を仕出港及び仕向港のゾーン別に分類したものである。ケミカルタンカーの仕出港・仕向港のゾーン別割合((1)参照)の特徴は次のとおりである。
 
 ケミカルタンカーは、日本の内水内諸港間航行を除く各ゾーン間の航行としては、HNS輸送船舶の場合とおおむね同様な傾向であり、日本の諸港間の航海数の割合が約12%(HNS輸送船舶 約9%)、日本の諸港と外国の諸港との間の航海数が約20%(HNS輸送船舶 約25%)で、日本の諸港に寄港した船舶の航海数の割合は約32%(HNS輸送船舶 約34%)を占めている。
 日本を除く極東ゾーン((1)参照)の諸港と日本の諸港との間の航海数の割合は約16%(HNS輸送船舶 約12%)であり、日本を除く極東ゾーンと日本以外の諸港との間の航海数は約40%(HNS輸送船舶 約32%)で、両者を合わせると約56%(HNS輸送船舶約44%)とHNS輸送船舶の場合より大きな割合を占めている。
 また、東南アジアゾーン((1)参照)の諸港は、日本の諸港との間の航海数が約2%(HNS輸送船舶 約8%)、日本以外の諸港との間の航海数が約5%(HNS輸送船舶 約6%)で、両者を合わせると約7%(HNS輸送船舶 約14%)とHNS輸送船舶の場合よりその占める割合は小さい。
 一方、HNS輸送船舶全体では3%程度を占めるアラビア湾を仕向港または仕出港とする航海数の割合は、ケミカルタンカーの場合は0.7%と小さい。
表 3.2-2: わが国周辺海域を航行したケミカルタンカーのゾーン別OD総括表(1997年)
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