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5 食料の採集と貯蔵
 ニホンミツバチはセイヨウミツバチに比べて樹木の花を好む傾向がある。年間を通じてニホンミツバチが利用している花のカレンダーを表[2]に示した。この他に私が訪花を確認した植物は、カタクリ、クサボケ、ミツマタ、メギ、サンショウ、カエデ類、クヌギ、ウワミズザクラ、ナツグミ、ミズキ、モミジイチゴ、ワサビ、イボタ、ウツギ、アワブキ、キハダ、トベラ、ミツバウツギ、マルバシャリンバイ、キンシバイ、ハコネウツギ、サンゴジュ、ツゲ、ムラサキシキブ、ハクチョウゲ、ハナエンジュ、イワガラミ、ハリギリ、タラノキ、ウド、トウモロコシ、カラスザンショウ、ノリウツギ、タケニグサ、ツユクサ、ノブキ、アレチウリ、オオケタデ、ミゾソバ、ヤクシソウ、キヅタ、ツルボ、ツワブキなどである。キジラミやアリマキ、カイガラムシの甘露も集める。山間部で採れるニホンミツバチの蜜は山蜜と呼ばれ、味や香りに個性が感じられる場合が多い。蜜源植物の調査を急ぎたい。(図[8])
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表[2]ニホンミツバチの蜜・花粉源植物のフローラルカレンダー
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[8]熟成した蜜には蓋がけがされる








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