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No.13 大高家住宅
 昭和58年度調査の住宅が解体され、平成11年に新築した木造二階建ての専用住宅である。この住宅も間口3間と狭い。店舗がない分、住宅を奥に建設し、表側の空地を駐車場としている。もちろん、「こみせ」もアーケードもない(図3-39)。
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図3-39 大高家住宅 図面
No.14 中村家住宅
 明治初頃に建設された切妻造、平入の木造二階建て店舗付住宅である。米穀店を営んでいたが、店舗部分は昭和25年に改造された。二階までの軒高が4m弱と低く、北側に1間幅の通り土間を設け、店舗奥には居室が続く。やはり居室に面する南側には坪庭がある。このような形式はNo.10の真土家住宅と類似する。しかし、屋敷裏には物置小屋はあったが、土蔵はなかった。表側の「こみせ」は伝統的な形式のものである(図3-40)。
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図3-40 中村家住宅 図面
No.15 上原呉服店
 中町の東側街区北端に位置する木造三階建てモルタル仕上げの店舗付住宅である。住宅部分は二階建ての昭和35年頃の建築であり、店舗部分は昭和55年頃の建築という。南側に通り土間を設け、店舗の裏には奥の土蔵まで居室が1列に続く形式を示す。北端に位置するためか、坪庭は北側の道路沿いにある。「こみせ」は屋内への取り込み形式としている(図3-41)。
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図3-41 上原呉服店 図面
No.16 旧駐車場
 昭和58年度調査では屋内駐車場として使用されていた。敷地内には大正期以前に建設された店舗付住宅と土蔵があり、これらをつなぐようにガレージが建設され、土蔵も駐車場に改造されていた。なお、表道路側には鉄骨造のアーケードが設置されていた。平成11年頃にこれらの建築が解体され、現在は空地になっている)。
No.17 鳴海自転車店
 切妻造り、妻入りの木造二階建て店舗付住宅で、店舗の間口は約3間と狭い。昭和38年の建築で店舗部分はすべてコンクリート土間となり、表側には看板と鉄骨造のアーケードがある。なお、裏側に現在、住宅を増築中で、土蔵はなかった(図3-42)。
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図3-42 鳴海自転車店 図面








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