5.横手市
(1) 交流事業
ボウリング競技会場となった横手市では、次のとおり交流事業を開催した。
1) ウェルカムパーティー
実施日・場所
8月20日 (月)
横手セントラルホテル ラ・ポート
実施内容
選手団紹介、市内小学生から選手団への歓迎メッセージ贈呈、横手市伝統芸能披露
参加者数
選手団 (24カ国・地域)、役員、実行委員会、児童、ボランティア (通訳) 合計160人
2)フェアウェルパーティー
実施日・場所
8月23日 (木)
松與会館
実施内容
選手団、役員、大会運営ボランティアのフリートークによる交流パーティー
参加者数
選手団 (24カ国・地域)、役員、実行委員会、大会運営ボランティア合計 200名
3) わくわくジョイントワールドゲームズ
(トランポリン)
実施日・場所
8月22日 (水)
横手平鹿広域圏民体育館
実施内容
ワールドゲームズトランポリン競技出場選手と横手市内小学生の交流 (選手の演技披露、選手から小学生への技術指導)
参加者数
日本のトランポリン競技団体の選手・役員、実行委員会、横手市内小学生、観客、ボランティア (中学生) 合計100人
4) チャレンジボウリング
実施日・場所
8月24日 (金)
台由ボウル
実施内容
・ ボウリング競技出場選手と横手市民との交流
・ 市内小学生、中学生並びに高校生及び一般 (社会人) のチームによる選手へのチャレンジマッチ
・ 選手から参加者への技術指導
参加者数
各国ボウリング競技団体 (イングランド、フィンランド、ドイツ、グアテマラ、オランダ、アメリカ、カナダ、ウェールズ)、市内小学生、市内中学生、市内高校生、一般市民、観客、ボランティア (中学生) 合計163人
(2) 開催効果について
1)日本の伝統文化、横手市の伝統文化を海外へ発信できた。
2)一流選手の演技・技術を見て、指導を受けることにより、スポーツへの参加意識の啓発を行うことができた。
3)市内の小学生・中学生・高校生等次代を担う子供達にとって、第6回ワールドゲームズが夏休みの素晴らしい思い出になったと同時に、国際舞台へ羽ばたく一つのきっかけになり得たと考える。
4)2007年度に横手市で国体ボウリング競技が開催される予定であり、その大会運営を考える上で良い参考となった。
6.六郷町
(1) 競技運営に関する六郷町の取り組み
1) 組織
六郷町体育協会、観光協会、芸術文化協会、交通指導隊など約160人のメンバーで構成する六郷町実行委員会を組織し、会長に六郷町長、副会長及び理事に各団体の代表者が就任した。
2) スケジュール
2000年8月に設立総会を開催し、活動を開始した。2001年7月に2度目の総会を開催し、各団体に協力を呼びかけ、競技面、運営面で協力を得た。
3) 予算
文化・交流イベント、ポスター印刷、ウェルカムゲートの設置、フェアウエルパーティなどの費用として、約900万円を予算化し、事業を行った。
(2) 市町村活性化のための取り組み
1) 一学級、一国応援運動
六郷中学校では一学級一国応援運動として、各クラスに応援するチームを割り振り、専属に応援を行った。それに関連し、8月17日の公式練習終了後、参加選手達と各クラスの交流会を開催し、参加国の風習や言葉を学習したり、ゲームなどで楽しい時間を過ごした。
2) 文化・交流イベント
芸術文化協会、観光協会の協力により、お茶会や生け花、剣道の体験教室を開催した。また、例年8月第1土曜日の清水祭りをワールドゲームズにあわせて行い、メーンの行事である樽みこしに多くの選手役員が参加した。
また、六郷中学校の3年生がかつぎ手として、六郷東根小学校の児童が太鼓演奏で参加し、選手役員と交流を深めた。
また、観光ボランティアや中学生のボランティアが町内を案内するなど、競技に直接関係のない部分でもボランティア活動が行われた。
3) フェアウエルパーティの開催
競技最終日 (8月22日) の表彰式終了後、参加選手と関係者、ボランティアスタッフが参加し、フェアウエルパーティを開催した。JAZZやカントリーバンドが出演し、選手達の陽気な歌や踊りが夜更けまで続いた。
(3) その他
練習会場として町民体育館、トレーニングセンター、休憩場所として公民館を提供した。公民館には、ドリンクサービスコーナー、パソコンルームなどを準備し、試合の合間に休憩したり、Eメール送信などができるようにした。
(4) 総括
各団体の協力により、競技運営、交流事業と素晴らしい実績を残すことができた。特に、六郷中学校の応援団と自主的な交流事業は今後、国際化社会に対応していく子供達にとって、いい経験になった。