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4.大潟村
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 村民のスポーツに対する意識の高揚、ならびに国際交流の機会を設け様々な体験をとおして村民のふれあいの輪を広げることによる村の活性化を目的に、2000年6月6日、関係団体及び村内機関団体の構成による「秋田ワールドゲームズ2001大潟村実行委員会」を設立した。AOCと連携し、大会運営を円滑に遂行するとともに、大潟村らしい独自の事業を展開した。

(1) ウェルカムパーティー
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 8月15日(水)パラシューティング(サンルーラル大潟)
 8月21日(火)水上スキー(サンルーラル大潟)
 各国の選手を迎えて開催されたウェルカムパーティー。ステージでは、龍勢会による太鼓、大潟中学校生徒による合唱が繰り広げられた。また村から選手に記念品として「ごてんまり」が贈られた。会場内では、選手役員、スタッフ・児童生徒が片言の英語ながらも和気あいあいと話し合い、すばらしい交流の場となった。

(2) 協賛イベント
「おおがた スカイフェスティバル」の開催
開催日/8月18日(土)・19日(日)
内容/
1) 模型飛行機作製教室(場所:村民体育館)
  参加/102名
2) 熱気球体験搭乗及び熱気球係留展示(場所:村民野球場)
  参加/200名
3) マイクロフライト機/パワードパラグライダー/模型飛行機、展示飛行(パラシューティング競技ランディングエリア)
 また、会場の一画で赤十字による救急講習も行われた。
 
企画展「これが水上スキー!これがパラシューティング!」の開催(大潟村干拓博物館)
開催日/大会期間中
内容/競技用具や競技写真パネルを展示。
 
(3) 花いっぱい運動
 会場内に花 (あかさか) を植えたプランター100個を設置し、大会に彩りを添えた。

(4) 小・中学校、児童生徒の応援に対する助成
 小学校の児童生徒が競技観戦 (応援) することに伴い、国旗・手旗及び応援用Tシャツ等を作成するための材料費を助成した。
パラシューティング (観戦・応援)
8月17日 (金) 大潟中学校
8月18日 (土)、19日 (日) 大潟小学校
水上スキー (観戦・応援)
8月24日 (金) 大潟中学校
8月25日 (土)、26日 (日) 大潟小学校

(5) 文化交流
 大潟村芸術文化協会の協力により、選手役員に対して日本文化の鑑賞及び体験の機会を宿泊先のサンルーラル大潟内で提供した。
・8月14日 (火) 裏千家茶道愛好会 箏曲正絃社
・8月17日 (金) 書道同好会
・8月18日 (土) 生花小原流
・8月20日 (月) 裏千家茶道愛好会 箏曲正絃社
・8月23日 (木) 紅花会 着付 (浴衣)
・8月25日 (土) 書道同好会

(6) 広報活動
 大潟村広報5月号から8月号までの紙面で、特集「秋田ワールドゲームズ情報局」を掲載した。
 また、パラシューティング競技に使用する、自衛隊ヘリコプターの騒音について、文書を全戸配布し理解を求めた。

(7) 総括
1) 村の小さな組織で2競技もの世界大会を支援することは非常に困難であり、かつ、ソーラーカー大会からの連続イベントでスタッフである職員は疲労していたが、ボランティア等の協力や村のこれまでのイベント運営ノウハウにより、円滑な大会運営を達成することができた。

2) ウェルカムパーティーには、次代を担う児童・生徒が参加し、直接外国選手と会話ができる絶好の国際交流の機会となった。

3) 本村での競技は屋外で行われるため天候が心配された。結果的には、台風の影響で水上スキーの日程が一日順延されたが、大きな混乱もなくスケジュールの変更に対応できた。

4) ソーラースポーツラインの水上スキー用仮設駐車場は常に満杯状態となり、あふれた車で事故も心配されたが、最終的には大きな事故も発生しなかった。

5) パラシューティング競技に使用される自衛隊大型ヘリコプターの騒音が心配されたため、付近の住民に一軒一軒回り騒音について周知した。しかし、結果的には、村は平坦地であったためか、騒音は分散されそれほどの大きさでもなく、苦情等は生じなかった。








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