当初組織委員会では、スポーツの普及に対する助成事業を実施している財団等から1億円の助成を計画していたが、助成方針の変更や景気動向による財源の減少により、大幅な減額となった。

　各財団とも厳しい財政事情の中で、最終的に日本財団、(財)水野国際スポーツ交流財団、(財)ヨネックススポーツ振興財団から支援を受けた。

　日本財団からは、2001年度におよそ2,000万円の助成を受けた。

　対象事業としては、開会式及びワールドゲームズプラザに設置した大型映像装置の使用料に対し助成された。

　開会式では大型画面を利用し、観客入場後式典開始までのプログラムにおいてワールドゲームズの競技ビデオを放映するなど競技のPRを行った。また、式典中はより多くの観客が、多角的な視点から開会式の模様を楽しむことができ、式典の盛上げに大きな役割を果たした。

　同様に、ワールドゲームズプラザに設置した大型画面では、期間中105,000人にのぼる来場者に対して、競技の素晴らしさを大画面により堪能してもらい、今後のスポーツ普及への追い風とすることができた。

　(財)ヨネックススポーツ振興財団からは、2000年度、2001年度にそれぞれ100万円あわせて200万円を県内小中学生のスポーツ振興を目的とした事業に対し支援を受けた。

　(財)水野国際スポーツ交流財団からは、第6回ワールドゲームズの開催意義のひとつであるスポーツを通じた国際交流に賛同を得て、2001年度に200万円の支援を受けた。

　大会期間中、各競技会場において観客へのサービスの一環として、公式スポンサーをはじめとする販売ブースの設置を認めた。特に、競技会場の近隣に売店・食堂などがなく観戦の途中で食事を摂ることが難しいところもあることから、会場で軽食程度の提供ができることを念頭において業務を進めた。

　また、秋田市の八橋陸上競技場と秋田市立体育館及び秋田市以外の開催市町村会場においては一般からの出店を募集し、それ以外の会場では、スポンサーと既存売店等のみの出店とした。

　最終的に、ワールドゲームズプラザを除く16会場において延べ108ブース(台風で営業中止となった横手市会場10店舗は除く)を設置し、公式スポンサー商品、ワールドゲームズオフィシャルグッズ、ワールドゲームズ記念切手、地元のお土産、飲食物などを販売した。

　出店者募集及び管理業務 (公式スポンサー、サプライヤー、郵便局を除く) は、秋田市の八橋陸上競技場及び市立体育館では、市の外郭団体である(財)秋田観光コンベンション協会、また、秋田市以外の会場ではそれぞれの開催市町村 (天王町は商工会) と協力して実施した。秋田市のそれ以外の会場では、スポンサーが主体のため、大会本部出店班で管理を行った。

　大会期間中は連日30度を超える猛暑と晴天が続いたが、台風の接近に伴い8月21・22日は屋外の全会場で営業を中止するなど天候の影響を受けた。特に、横手市会場では競技期間が8月21〜23日であったためすべて営業を中止した。

　既存の売店・食堂なども大会期間中は通常通り営業できるものとしたが、商品については公式協賛企業商品を優先的に販売してもらうよう協力要請した。

　会場内の既存自動販売機についても、スポンサーとの協議によりマスキング等は行わないで通常どおり営業した。

　入場者数が予想を上回った会場が多かったところから、全体としてみると概ね販売実績は良好であった。県内からの観客が多かったことや、猛暑等の要因から販売商品によっては売上に差が生じたものもあったが、オフィシャルグッズ、スポーツ用品、清涼飲料水、ワールドゲームズ記念切手などの販売は極めて好調であった。