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情報管理
1.情報システム
(1) 計画
1) 大会参加者管理システム
 大会参加者の個人情報・入出国情報・宿泊情報並びに大会運営スタッフ計約10,000人を事前に登録することとした。
 円滑な大会運営のため必要とされる情報は、すべて登録データベースから提供し、リザルトと対応する形で顔写真や戦歴等選手情報の一部をインターネット上で公開することとした。
2) 競技情報システム
 競技に関する各種データ、過去の競技記録、競技進行に伴う新たな情報をインターネット上で提供し、競技運営を支援することとした。
 また、各種の大会情報をリアルタイムにインターネット上に発信することとした。
3) システムの特性
 各競技会場等の担当者が直接インターネットに入力することにより、リアルタイムで競技進行状況や競技結果が確認できる。
 また、提供情報は日本語と英語で行い、紙ベースでも情報提供することとした。

(2) 実施内容
 資格審査申請書を受理した大会参加者11,944人について、その表記内容をすべて登録し、競技結果と選手情報のリンクをはじめとして多面的にデータを活用した。また、競技プログラムなどに使用する本人画像や、競技記録確認のための申請書内容を画像で提供した。
 競技の進行状況や競技結果についてもインターネット上で情報提供した。
(3) 問題点等
1) 当初設計したデータベースの内容が後日不十分であることが判明し、必要最低限の確認用データファイルを別途作成したが、二重管理となり、データのメンテナンス等に余計な労力を要した。
2) 入出国情報・宿泊情報を事前に登録することで、輸送業務等の円滑な実施が期待されたが、その元となるトラベルプランの提出が大会参加者の約半数にとどまったため、業務支援システムの提供を断念した。
3) リザルトについては、競技開始直前になって、フォームの変更が生じ、結果として手作業が多くなった競技があり、リザルト更新にバラツキがでた。
 
2.アクレディテーション手続き
(1) 計画
1) 資格登録申請
 大会参加者は、IWGA会長・IF会長等の資格審査者の署名入り資格登録申請書をAOC事務局に提出することとした。各カテゴリーごとの資格審査は下表の通り行うこととした。
※A〜Eカテゴリーについては「IDカード」の項(116ページ)を参照
 
カテゴリー 資格審査者 付与カード
Aカテゴリー IWGA責任者、AOC責任者 Aカード
Bカテゴリー IF責任者 Bカード
Cカテゴリー IF責任者 Cカード
Dカテゴリー AOC責任者 Dカード
Eカテゴリー AOC責任者 Eカード
 
2) 資格審査申請書様式
 大会参加者はそのカテゴリーに応じた資格審査申請書により資格審査を申請する。
3) 資格審査申請手順
 資格登録申請書は、AOCから各IF等に発送する。
 資格登録申請書の締切日は、大会開始日の8週間前(2001年6月21日)とする。
 各IFは、取りまとめの上、締切日までにAOCに申請する。
4) 資格登録申請書の内容確認・登録・参加申請確認通知書の送付
 AOCが受理した資格登録申請書は、情報管理班が仕分けし、申請書内容を確認の上、データベースに登録する。
 資格登録申請書の受理は、参加申請確認通知書により本人に通知する。

(2) 実施内容
 多少、フォームの発送に手間取ったところがあり、計画より1週間ほどの遅れで実施した。
 また、参加を希望する者が多岐に渡っていたため、当初の資格審査申請書様式で括ることが困難になり、最終的には申請書の様式を14パターン作成した。
 なお、申請書の受理数は、締切日時点で4,092人と参加想定数の40パーセント程度であったため、一旦6月末まで締切日を延長した。しかし、延長後の締切日においても51パーセントにとどまったことから、大会直前まで延長して対応することになった。

(3) 問題点等
1) 当初設定した締切日が事実上意味をなさなかったため、大会参加者の確定が大会直前まで先送りされることとなった。このため大会運営のあらゆる面で大きな負担となった。
2) 資格審査申請書のカテゴリーに基づきIDカードを交付したが、受け取りの段階で、カテゴリーが違う旨のクレームが生じる例があった。
 IWGAあるいはIFで資格審査したものであり、クレームの発生自体が考えられないことである。そもそも資格審査やカテゴリーについて、どの程度周知されていたか、IWGAやIFがどのような指示指導をしていたかが疑問である。
 
3.メインアクレディテーションセンター(MAC)
(1) 計画
1) MACの機能
 IDカードの作成・交付・保管業務を行うほか、大会におけるIDカードに関する業務を一元的に行う。ただし、事前にトラベルプランを提出したABCカテゴリの大会参加者については、秋田空港・JR秋田駅に受渡しカウンターを設置し、交付業務のみ行うこととした。また、利用者の利便性を考慮に入れ、複数の言語に対応するとともに、ある程度のインフォメーション機能を持たせることとした。
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2) MACの設置場所
 MACは、県庁第二庁舎1階県民ホール内に設置した。
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3) MACの開設期間等
 MACは、2001年8月10日(金)午前8時から8月26日(日)午後6時までとした。なお、開設期間の初日と末日を除き、MACの開設時間は24時間とした。
 また、秋田空港・JR秋田駅については、8月13日(月)から8月22日(水)まで、トラベルプランに準じて、IDカード受け渡しカウンターを設置することとした。
(2) 実施内容
 計画通りに実施した。
 午前0時から8時までの間は、県庁第2庁舎3階に設置したMACバックヤードで対応した。
 秋田空港・JR秋田駅のIDカード受け渡しカウンターは当初の計画どおり設置したが、23日以降も多くの空港利用者が見込まれたことから8月25日(土)までカウンターを設置した。
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