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宿泊
1.選手・役員の宿泊
(1) 計画
 2001年1月1日から2001年6月21日(開会式の8週間前)までに提出される資格認定申請書並びにトラベルプランに基づいて大会に参加する選手・役員(競技団体運営スタッフを含む)の受け入れに必要な宿泊施設を確保することとした。
 宿泊施設の確保及び精算等の業務については(株)ジェイティービーに委託し、以下の配宿方針に従って確保することとした。
1) 各競技会場のある市町村内宿泊施設または隣接市町村内宿泊施設に配宿する。
2) IF単位を基本とし、会場等への移動の利便性を考慮する。
3) 部屋割りについては、IFが責任を持って行うこととする。
4) 各IFに割り当てたIFパスポート数を超える宿泊希望者が発生した場合は、可能な限り同じ宿泊施設に配宿する。
(2) 実施内容
 公式滞在日程前・後の宿泊手配については、(株)ジェイティービーへ直接申し込みとした。
 必要ベッド数算定に当たっては、各競技団体に対して参加者見込み数調査を行い、公式滞在日程に基づき、選手役員・競技団体スタッフ4,248人(内、組織委員会負担2,389人)に対し28施設、延べ23,490泊の宿泊を手配した。
 最終的に、大会期間中の宿泊提供は29施設、延べ21,697泊であった。
(3) 問題点等
 資格認定申請が期限通りに行われなかったため、受け入れに必要なベッド数の算定が進まず、配宿作業が大幅に遅れることとなった。
 必要宿泊数(ベッド数)は確保できていたものの、各宿泊施設から提供されたルームタイプが、競技団体が想定していた内容と大幅に乖離していたことから、直前になってIF毎の宿泊施設の分割が発生し、連動して輸送スケジュールの手直しを余儀なくされた他、FIG(国際体操連盟)に関しては、IF単位という捉え方が異なり、直前になってFIG内のNF単位の配宿としたことから、部屋割り作業等に大きな支障をきたし、空港等での宿舎案内も大きな混乱があった。
 直前になって各国オリンピック委員会(NOC)からNOC単位の配宿希望が殺到したことから、調整作業に苦慮した。
 
2.VlPの宿泊
(1) 計画と実施内容
 秋田市内の秋田キャッスルホテルを本部ホテルとした。同ホテルにIWGA招待者(150人)を中心に大会期間中延べ1,302泊の宿泊受入れを行った。
 また、インフォメーションデスクを設置し、大会情報、VIPバス運行情報(乗車受付)等の提供、秋田県内の観光案内や航空機または列車の予約変更等の取り次ぎ対応を行った。
(2) 問題点等
 選手・役員同様、資格認定申請及びトラベルプラン提出が期限から大幅に遅れたことで、AOC招待者やスポンサー等、その他の関係者の宿泊申し込みとの調整に支障をきたすこととなった。
利用宿泊施設一覧
宿泊施設名
秋田キャッスルホテル(本部ホテル)
秋田ビューホテル
ホテルメトロポリタン秋田
アキタニューグランドホテル
三井アーバンホテル秋田
秋田ワシントンホテル
アキタスカイホテル
ホテルパールシティ秋田
アキタパークホテル
アルバートホテル秋田
ホテルハワイ・ラグーン
ホテルハワイ・新本店
ホテルハワイ・駅前店
アキタシティホテル
プラザ・クリプトン
サンルーラル大潟
ユースパル
MSUA学生寮
秋田県自治研修所(総合教育センター含)
横手ステーションホテル
横手プラザホテル
横手グランドホテル
横手セントラルホテル
ホテルアイリス
本荘グランドホテル
ホテルエクセルキクスイ
まるご旅館いちゑ
県営トレーニングセンター
 
トラベルプラン提出率
カテゴリー 対象者数 6月21日 7月16日 最終
A/(IWGA招待者等) 228 0 56 124
BC/(選手・役員等) 4,378 164 1,694 2,339
合 計 4,606 164 1,750 2,463
  4% 38% 53%
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3.その他関係者の宿泊
(1) 計画
 スポンサー関係者の宿泊に関しては、手配依頼があった場合は公式旅行代理店に斡旋を依頼することとした。
 報道放送関係者の宿泊に関しては、手配依頼があった場合は公式旅行代理店に斡旋を依頼することとした。基本的に、通信インフラができる限り整った宿泊施設をメディアホテルと位置付け、まとめて配宿することとした。
(2) 実施内容
 選手役員の宿泊確保を最優先としたため、配宿の確定が大幅に遅れたが、最終的にスポンサー関係者には延べ533泊、報道関係者には延べ1,268泊を提供した。
 
食事
1.計画
 IWGA関係者、選手・役員、随行コーチ・トレーナーに対し、大会スケジュールに合わせて適切かつ効率的な場所での食事提供に努めることを基本とした。
 朝食及び夕食は宿泊施設内で提供することとし、昼食は大会スケジュールに合わせて宿泊施設または競技会場で提供することとした。
 朝食及び夕食は、洋食をビュッフェスタイルで提供することを基本とし、標準的メニュー構成を検討した上で各宿泊施設及び食事提供施設と調整し、一定水準の食事を提供することとした。
 昼食を競技会場で提供する場合は、洋食のビュッフェスタイル又はランチボックススタイルで提供することとし、標準的メニュー構成を検討した上で業者と調整し一定水準の食事を提供することとした。
 各食事の提供対象者及び提供見込み数は次の通りである。
 
対象者 朝食 昼食 夕食
IWGA招待者 約2,000 約1,800 約2,000 約5,800
公式競技選手・役員 約13,800 約13,400 約13,800 約41,000
その他競技関係者 約9,700 約7,800 約9,700 約27,200
 
 一定期間に多数の人々に食事を提供することから、食品衛生所管部署の指導のもと食中毒等の事故防止に努めた。
 
2.実施内容
 朝食及び夕食を宿泊施設で提供することとしていたが、ビジネスホテルタイプの施設の利用が多く、一度に多人数への食事提供スペースが確保できないため、食事のために近隣の宿泊施設に移動を余儀なくされた競技団体が複数あった。
 栄養学関係者、厨房担当者、食品衛生担当者等をメンバーとするミール検討委員会を設置し、様々な観点から標準メニューの策定を行い、料理の英語表記、カロリー表示等を付してビュッフェスタイルでの提供を行った。
 食品衛生担当者からの指導により、食事提供方法等の変更もあったが、競技スケジュールに合わせて適切かつ効率的な場所での食事提供が出来た。
 食事提供実績はほぼ計画どおりだった。
 また、ボランティアを含むスタッフには、各会場ごとに保冷車を利用して弁当を配布した。
 
3.問題点等
 IWGA招待者の滞在中の行動を把握するのに困難をきたし、昼食の手配等に支障を生じた。
 遅い時刻の到着・早い時刻の出発に対する食事提供については、トラベルプランによる事前把握が出来なかったため、宿泊施設及び食事提供施設に無理を強いることとなった。








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