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輸送
1.基本方針
 参加者から事前に提出されるトラベルプラン (国際航空路線利用データ、国内移動データ) 及び各競技の公式スケジュールに応じて、国内及び県内移動を安全、確実かつ円滑に行うこととした。関係者の到着・出発時および会場への移動などの公式スケジュールに応じて安全かつ確実な輸送をすることを基本とした。
 各車両の現在地や到着予定時刻等の輸送状況を把握・管理し、緊急の輸送にも対応するため、本部内に輸送センターを設置する他、(株)秋田中央交通内に配車センターを設置しバスを中心とする車両の運行管理を行うこととした。
2.空港・駅での案内
(1) 計画
1) 県外交通拠点
 成田空港・羽田空港・東京駅に要員を配置し大会関係者の入国から秋田入りまでの国内移動のサポートを行った。
 各競技の公式日程に基づいて8月14日から8月22日までの受け入れと8月19日から8月27日までの送り出しに対応した。
2) 県内交通拠点
 秋田空港・秋田駅に要員を配置し宿泊施設までの移動のサポートを行った。
 関係者の秋田空港及び秋田駅からの送迎用車輌として延べ120台のバスを準備することとした。
(2) 実施内容
1) 県外交通拠点
 3つの交通拠点に責任者として支援職員を配置した他、首都圏のボランティアグループ等に協力を依頼し、延べ400人のボランティアスタッフの配置を行った。
 (8月14日から8月22日までの受け入れのみ)
 アテンド業務を(株)ジェイティービーに委託した。
 トラベルプランデータから受け入れのアテンド業務の委託を8月23日まで延長した。
 また、8月19日から31日まで羽田空港におげる乗り継ぎ等の案内誘導を(株)ジェイティービーが担当し、送り出しに対応した。
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2) 県内交通拠点
 秋田空港及び秋田駅に責任者として支援職員を配置した他、ボランティアスタッフを配置(延べ750人)し、大会本部との密接な連絡のもとに到着時の宿泊施設までのバス輸送、出発時の交通機関へのアクセスのサポートを行った。
 県内交通拠点からの送迎用車輌として大型・中型・小型バス延べ777台を運行した。
 トラベルプランを提出していない者など、少人数の移動用には延べ724台のタクシーによる輸送を行った。
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3.選手・役員輸送
(1) 計画
 選手・役員輸送は各競技団体単位とし各競技の公式日程に合わせた運行計画に基づき、延べ346台のバスを運行することとした。
 各輸送車両に添乗員を乗車させ、乗客への案内を行う他、輸送センターとの間で運行時刻の遅延等の情報連絡を行った。
 選手団等の送迎時の荷物輸送車両を必要により配備した。
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(2) 実施内容
 競技によってはチーム別、選手・役員別のバスの設定が必要となったほか、台風の影響による飛行機の欠航が予想されたため、8月21日、22日の両日、秋田・成田空港間に延べ7台のチャーターバスを無料で運行し、222人を輸送した。
 輸送車両への添乗員の人数が確保できなかった為、空港等からの送迎バスおよび一部のVIPバスのみの添乗に終わった。
 選手団等の送迎時の荷物輸送車両として延べ97台のトラックを運行した。
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4.VlP輸送
(1) 計画と実施内容
 IWGA役員(7人)および一部VIPに対し、アテンド通訳を付けた7台の専用車を設定し、空港等送迎、競技会場間の輸送を行った。
 IWGA招待者に対し、公式行事並びに競技開催日程に合わせ、延べ69台のVIP(メディア兼用)バスを準備したが、結果的に延べ47台のバスを運行した。
 VIPバスの運行は秋田市内の競技会場は循環形式、それ以外の競技会場はシャトル形式とした。
(2) 問題点等
 関係者に対する輸送の基本データとなるトラベルプランの提出が6月21日の期限まで提出のあったものが2割、最終的にも5割に留まったため、空港等からの送迎が見込みによる対応に終始し、実態との乖離が大きかった。
 各競技の公式日程に基づいた輸送計画を策定したが、提出されたトラベルプランの多くが公式日程と合致せず、直前になって計画の大幅な見直しを余儀なくされた。
5.観客輸送
 8月16日〜8月26日の間、指定乗降場所と競技会場間に競技スケジュールに合わせた一般観客用無料送迎バスを運行することとし、延べ110台のバスを運行した。
 無料送迎バスの運行を周知すると共に、公共交通機関の利用を働きかけた。
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6.スタッフ輸送
 大会期間中、ボランティアを含むスタッフは基本的に現地集合・現地解散とした。








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