日本財団 図書館


閉会式
1.閉会式の概要
 日 時 : 2001年8月26日(日)
午後7時〜9時(開場午後6時)
 会 場 : 秋田県立中央公園あきたスカイドーム
※雨天によりドーム前広場から変更
 構 成 : 閉会式では、大会に関わった多くの人々への感謝と、次回大会へのエールの気持ちを込めて、秋田の最後の夜を盛り上げるものを目指した。閉会式の構成は、式典部分の「セレモニープログラム」と、参加者が一体となって盛り上がる内容を盛り込んだ「パーティープログラム」の2部構成とした。
参加者
入場者 招待者 1,459人
選手・役員 1,000人
ボランティア 600人
運営要員 支援職員 48人
語学ボランティア 10人
雇用スタッフ 12人
委託業者等 41人
出演者 IF旗保持者 26人
国旗掲揚者 6人
アトラクション 118人
合 計 3,320人
 
2.出演者について
 閉会式の出演者は、言葉が通じなくても楽しめるようなダンスや音楽を中心に、参加者全員が交流しやすい雰囲気を作ることを前提に選定された。また、大会の集大成という意味から、準備期間から大会本番まで、様々な形でワールドゲームズ大会を盛り上げてくれた方々に出演を依頼した。
 公式テーマソングの作曲者である加曽利さんについては、オープニングアタックから選手団の入場に至るまでのエレクトーン演奏と、パーティープログラム中でのライブ演奏で音楽的な盛り上がりを演出してくれるよう依頼した。
 秋田市内のダンススタジオ・スタジオSについては、事前PRの段階から実施してきた「ナミー&ハギーダンス」をストーリー仕立てにしたダンスパフォーマンスで、大会のフィナーレを華やかに盛り上げてくれるよう依頼した。
 大道芸パフォーマンスについては、大会期間中、ワールドゲームズプラザやウェルカムセンターでの文化交流プログラムに出演したパフォーマーに出演を依頼した。
 
3.運営体制
 運営スタッフは、支援職員48人、語学ボランティア10人、雇用スタッフ12人、委託業者等41人の総勢111人。運営体制は、支援職員を中心とする運営本部と、委託業者のスタッフを中心とする演出本部の2部体制とした。
 運営本部は更に、総務班・VIP接遇班・広報班・受付班・観客整理班・式典班の6班からなる会場運営部と、車両誘導班・駐車場班・選手輸送班・選手誘導班の4班からなる警備輸送部によって構成された。
 本番では、雨天による会場の変更で、一部、レーザーによる演出効果等が実施できなかったものの、プログラムの進行はタイムスケジュールどおりに行われ、演出本部と会場運営部・式典班との連携もスムーズに行われた。
 運営本部については、支援職員に対して3〜5回の事前研修を実施して本番に備え、2回の現地研修のうち、1回は雇用警備スタッフと合同で研修を行い、会場利用についての事前確認を行ったが、雨天のため会場利用計画が変更した上、雨の中での業務となったため、特に選手の輸送・誘導の際に混乱が見られた。雨天時の計画確認が十分でなかったことが、反省点としてあげられる。
 
4.進行及び内容
(1) 開場・プロローグ
 閉会式当日は夕方から集中的に降雨があるとの天気予報であったため、午後2時30分、会場を「あきたスカイドーム前広場」からスカイドーム内に変更することを正式決定した。スカイドーム内では、男子綱引き(インドア)が行われており、当日は、綱引き会場からの転換をスムーズに行うことが運営面での課題となった。
 午後6時。受付設置よりも観客の出足が早く、多少の混乱を生じたが、予定通りに開場。午後6時30分からは、プロローグとして11日間の各競技のダイジェスト映像を上映。世界最高レベルの競技の数々、入賞者の表彰台上でのパフォーマンス等、印象深いシーンが散りばめられたビデオを見ながら、選手団を迎え入れる観客・ボランティアの期待感が高まった。
 
(2) 開式・セレモニープログラム・IF旗及び選手団入場
 午後7時。加曽利さんのエレクトーン演奏により閉会式の開式が告げられ、続いて、高さ4メートルに達するローカロリー花火が一斉に噴き上がり、観客の高揚感を高めた。演奏がテーマソングに変わり、IF旗を持った26人の雄和町内の中学生が選手団を先導して入場。国・地域の区別なく、バラバラに入場してきた選手たちは、民俗衣装を着たり、メダリストはメダルを身につけて入場するなど、それぞれに閉会式を楽しんでいた。中でも、即席のダンスパフォーマンスは、会場を大いに盛り上げた。
 スカイドーム内には綱引き競技観覧用の仮設観客スタンドが組まれており、会場が屋内に変わったことで、参加者全員が同じフィールドで感動を分かち合うという当初のねらいは薄れたが、フィールドにいる選手団が観客席ヘウェーブを促すなど、事前には予想しなかった選手と観客の一体感が生まれた。
 
(3) lWGA旗引き継ぎ
 日本国旗、ドイツ国旗の掲揚に続き、林AOC会長とフローリックIWGA会長が挨拶。挨拶後、フローリック会長から寺田秋田県知事に、記念品としてIWGA旗が贈られた。
 続いて、前回のラハティ大会から引き継いできた旗が、寺田秋田県知事からフローリック会長へ、フローリック会長から次回大会の開催地であるドイツ・デュイスブルク市長へと引き継がれた。ツィーリング市長は、次期大会のPRビデオをバックに、秋田へのねぎらいの言葉と次回大会の抱負を語った。
 
(4) パーティープログラム・閉式
 寺田秋田県知事の閉会宣言後、大会旗が降納されると、午後7時30分からパーティープログラムがスタートした。競技のダイジェスト映像には各選手の注目が一斉に集まり、また、会場内では観客席から降りたボランティアたちが選手にサインを求め、一緒に写真を撮るなど、それぞれが思い思いに選手との交流を深めていた。ビデオ上映に引き続き、大道芸パフォーマンス、加曽利さんのライブ、総勢111人の子供たちによるスタジオSのナミー&ハギーダンスと続き、会場の盛り上がりは最高潮に達した。
 雨天のための会場変更により、観客や選手誘導への混乱等、運営面での反省点は残したが、閉会式は独特の解放感の中、感動のうちに終了した。
z0091_01.jpg
z0091_02.jpg
 
 








日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION